鶴光太郎のレビュー一覧

  • 日本の会社のための人事の経済学

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    著者は、以前からジョブ型雇用の普及を推進してきた立場とのことだが、最近のジョブ型雇用ブームには誤解が多いと言う。

    ジョブ型だから解雇自由というのは完全な誤解だし、ジョブ型=成果主義というのも誤解で、ジョブ型雇用は職務に賃金が結びついているので成果主義の要素が元来無い。Job Description(ジョブ定義書)があればジョブ型ということでもなく、メンバーシップ型雇用でもJDは有用であり得る。

    そして、ジョブ型雇用はテレワークの要件でもない。テレワークが進まないのはジョブ型とは関係なく、環境・制度の準備ができていなかったただけ。テクノロジー遠最大活用すれば、対面と変わらぬレベルでのコミュニ

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    2023年07月10日
  • 日本経済のマクロ分析 低温経済のパズルを解く

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    週刊ダイヤモンド ベスト経済書2020 6位
    エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10 2019 7位
    と定評のある本だがそれ以上の価値では
    一読では理解できないところもあり要再読ではあるけれど
    経済学を少し学んでいれば専門家でもなく分かる記述で日本経済の今を解き明かしてくれる
    ○○が悪い、XXヤメロ
    なんてレッテル貼りに辟易するものの専門書は理解できないという方にはうってつけだと思う

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    2021年11月21日
  • 日本経済のマクロ分析 低温経済のパズルを解く

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    財政白書が、時々の政策PRツールとしての色合いばかり強めて、なにかバランスの悪いものになっている気配ありありなのに対して、本書は、平成の日本経済の停滞についての素直な疑問に正面から向き合って、論点のそれぞれにデータと理論の手がかりを挙げて見せてくれている。
    筆頭著者の鶴 光太郎氏というのは、その昔、『大学への数学』編集スタッフ?として巻頭エッセーなども書いていた(T氏)なのかな?

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    2020年05月02日
  • 性格スキル――人生を決める5つの能力

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    不登校など、理由も無しに真面目さが無いような評価なのと断じられては…など思うところもあるが、子育て世代は一読しておくと良いかなと思った。

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    2018年10月12日
  • 人材覚醒経済

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    日本の雇用制度の問題、処方箋についての包括的な解説がある。労働経済の側面から問題意識がある方や、日本の雇用システムについて勉強を始めたい初学者にもオススメ。

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    2018年05月10日
  • 性格スキル――人生を決める5つの能力

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    性格スキルBIG5
    ①開放性(好奇心)
    ②真面目さ(計画性 勤勉性 責任感)
    ③外向性(社交性)
    ④協調性
    ⑤精神的安定性

    なるほど
    意識してる項目ですが改めてまとめるとこういうことになるんですね。
    著者は②真面目さをグリッド(やり抜く力)として重要視されてます。
    コラムにも上がってましたが僕もスポ根アニメで根性を学びました。
    今僕のヒーローアカデミアを見て涙が出てきたり息子のバスケの試合を見て大声で応援できるのもこの原体験があるからかもしれません。

    やっぱり今の若い子には根性は伝わらないような気がします。
    ただうちの子達は根性ありますよ(笑)
    息子は急性胃腸炎で吐いて倒れるまでクラブ休ま

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    2018年02月13日
  • 日本の会社のための人事の経済学

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    岸田政権時代の2023年の「経済財政運営と改革の基本方針2023(いわゆる「骨太の方針2023)」には、「三位一体の労働市場改革」という政策が提言されている。当時の岸田首相の政策のメインキャッチフレーズの一つが「新しい資本主義」であり、そのための「新しい資本主義実現会議」という組織までつくり、その場で議論・答申されたのが、「三位一体の労働市場改革の指針」という文書であった。
    「骨太の方針2023」は、その「三位一体の労働市場改革」を政策として取り入れた。その内容は、「リスキリング推進」「職務給(ジョブ型雇用)導入促進」「円滑な労働移動促進」であり、「転職すれば賃金が上がる」という謎の論理(上が

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    2025年04月27日
  • 日本の会社のための人事の経済学

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    ジョブ型、メンバーシップ型、成果主義などのメリットとデメリットがわかるだけでなく、どうあるべきかを職務内容や企業ごとに解説している。

    理想論と思われるが、かっちりとした制度がある会社が利益を出しているわけでない理由がわかった気がする。

    コロナ後の働き方、ハイブリッドワークにまで踏み込んでいるので、いろいろと参考になった。

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    2023年09月27日
  • 日本経済のマクロ分析 低温経済のパズルを解く

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    楽しい本かと言われたらそんなことはないけれど、分析は丁寧だと思う。
    アベノミクスへの言及もあったような。

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    2020年11月01日
  • 人材覚醒経済

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    現状の日本の雇用システムの課題を包括的に取り上げて、分析・議論しており、頭の整理には非常に良い。
    今後の多様な働き方への提言として、「ジョブ型正社員のデフォルト化」と「ICTの徹底活用」を挙げている。ICTの方は、活用出来ない企業は淘汰されるくらいのインパクトの話であり、賛成。
    ジョブ型正社員のデフォルト化の方は、筆者も書かれている通り、雇用システムは「システム」であり、ある一部分のみをいじるのは難しい。システム全体を変えていこうとする時のトリガーが、「ジョブ型正社員のデフォルト化」かどうかは、にわかには、判断しにくい。

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    2020年07月17日
  • 性格スキル――人生を決める5つの能力

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    かつては認知スキルとの対比で非認知スキルと言われていたが、最近は性格スキルと呼ばれるようになったらしい。中心になるのは、ビッグ・ファイブと呼ばれる真面目さ等が職業人としてどう影響するかの解説。非認知スキルでヘックマンはノーベル経済学賞を取ったと理解している。言いたいことは分かるが、では、どうやって性格スキルを伸ばすかとなると、解釈が難しい。教育関係者、人事関係者、自分のキャリアを見つめ直したい方にはお勧め。

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    2018年04月18日
  • 性格スキル――人生を決める5つの能力

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    読みやすい文章でなおかつ多くの引用文献が資料として整理されていて良いと感じた。Big5については、別の本を読んで理解したい。

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    2018年04月05日
  • 人材覚醒経済

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    昨今の働き方改革ブームもあり本書を手に取ってみました。読後の印象を一言でいえば、「優等生の書いた模範回答」的な印象でした。著者は国の委員も歴任されていて、労働経済や人材活用についてかなりの幅と深さの知見を持っていることは文章の隅々から伝わってきましたし、著者が提案する内容はいちいちその通りだろうな、とは感じたのですが、裏返すと面白さ、あるいは目から鱗、という瞬間はありませんでした。また基本的には労働政策や社会保障、税制の制度設計に必ず落ち着くので、企業人の立場からはやや退屈でした。望むらくはマネジメントの視点から人材覚醒の事例なり、リーダーシップ論なりを少しでも良いので紹介してくれたらありがた

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    2023年05月02日
  • 性格スキル――人生を決める5つの能力

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    性格スキルとは5つの項目
    人前で発表する機会に「性格スキル」は多いに「成長」できる要素があると感じた。それは特に自分の中の「想像力+審美眼」「やり抜く力」「社交性+明るさ」を成長させるものだ。これからの日本は特に子供の頃から一方通行の教育だけではなく子供自身が大いに発表できる機会と教育が必要だと感じた。グローバル社会・ビジネスに不可欠な外交性+日本独特の開放性が必須だと思うからである。
    子供への教訓は3つ(大人への教訓にも繋がる)
    1、解らないないのに解ったふりをするな
    2、解らないことは決して恥ずかしいことではない
    3、解らないことを誤魔化すことが一番恥ずかしい

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    2022年09月26日
  • 人材覚醒経済

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    一企業担当者の目線で読みました。国や社会、労働経済の観点での論調なので、具体施策と結びつけるのはなかなか困難。ニュースの裏側を知りたい方向けでしょうか。。

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    2021年02月07日
  • 日本経済のマクロ分析 低温経済のパズルを解く

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    マクロ経済学と日本経済 日本評論社
    入門マクロ経済学 中谷巌

    60年代ケインズ経済学、
    70年代マネタリストからの批判、
    70年代後半から80年代初頭 合理的期待形成学派(新しい古典派)、
    80年代実物的景気循環理論、ニューケインジアンとの対立、
    90年代後半~新しい新古典派総合=DSGE

    ニューケインジアンの価格硬直性=メニューコストの存在、総需要外部性を仮定すると、価格粘着性が発生する、価格設定時期のずれによるもの、協調の失敗=ゲーム理論の囚人のジレンマと同じで、価格を下げないナッシュ均衡が生じる。

    DSGEとは、通時的な最適化、合理的期待形成、市場の不完全、価格調整コストを組み入れ

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    2020年08月15日
  • 日本経済のマクロ分析 低温経済のパズルを解く

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    ネタバレ

    デービットアトキンソンが新生産性立国論などで語っていた
    ①IT技術を使えていない生産性の低さ
    ②小、零細企業が多いことによる企業としての規模の小ささ(≒設備投資の余力のなさ)
    ③ ①+②によって、利益確保するために従業員への給与を削減することで対応
    ④ ①+②+③によって、日本のGDP低下

    自分で日本の経済情報をここまで調べて、且つ、グラフ化するのは容易ではないですね。そういう意味でも、日本経済で何が起こっていたのかを理解できる1冊でした。

    で、結局、ここまでなんですよね。
    本書でも日本経済再生に向けた提案をいくつか出されてますが、どれも既視感ある内容で且つ、効果が乏しく感じました。この辺

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    2020年06月12日
  • 性格スキル――人生を決める5つの能力

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    性格スキルなるものがあるらしい。認知スキル(頭のよさ)に対するもので、その要素として、開放性、真面目さ、外向性、協調性、精神的安定性が挙げられるとのこと。なかなかつかみづらい概念だった。
    確かに、こうした要素を兼ね備えていれば世渡り上手になりそうだ。これらの要素って、もって生まれた天性のもののように思っていたが、性格スキルは大人になっても伸ばすことができるとか。性格ではなく「スキル」ととらえるからということか。
    読んでいてなるほどと思ったのは、日本の企業では協調性が重視されるが、アメリカの企業ではむしろマイナスに働くということ。

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    2018年06月24日
  • 性格スキル――人生を決める5つの能力

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    <目次>
    はじめに
    第1章  性格スキルは学歴や職業人生を左右する
    第2章  ビッグ・ファイブが人生を決める~5つの能力の影響
    第3章  性格スキルを伸ばす家庭環境と教育
    第4章  性格スキルを鍛える職場と就業支援
    第5章  性格スキル向上への挑戦~少人数大学教育<ゼミ>の現場から
    おわりに

    <内容>
    性格スキルとは、非認知能力のことである。しかも個人的形質ではなく、スキルなので人生の中で伸長させることが可能だとする。この本はそんな視点で書かれている。前半は主にアメリカで研究された「性格スキル」の話が続く。
    ちなみに性格スキルは、」「ビッグ・ファイブ・と呼ばれる①開放性(好奇心・想像力など)

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    2018年02月18日
  • 人材覚醒経済

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    難しかった。
    人材を取り巻く、働き型、雇用制度、スキル、インセンティブ、テクノロジー等が網羅的かつ、定量的に記述されていたと思う。

    特に非認知スキルの下りは、新しいきづきがあった

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    2017年06月20日