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Posted by ブクログ
昨今の働き方改革ブームもあり本書を手に取ってみました。読後の印象を一言でいえば、「優等生の書いた模範回答」的な印象でした。著者は国の委員も歴任されていて、労働経済や人材活用についてかなりの幅と深さの知見を持っていることは文章の隅々から伝わってきましたし、著者が提案する内容はいちいちその通りだろうな、とは感じたのですが、裏返すと面白さ、あるいは目から鱗、という瞬間はありませんでした。また基本的には労働政策や社会保障、税制の制度設計に必ず落ち着くので、企業人の立場からはやや退屈でした。望むらくはマネジメントの視点から人材覚醒の事例なり、リーダーシップ論なりを少しでも良いので紹介してくれたらありがたかったです。
また内輪の仲間を意識して書いているからなのか、それがアカデミック・ペーパーを書く上での基本マナーだからかはわかりませんが、いちいち論文紹介の際に大学名と先生名も本文中で紹介していて、そのパートはほとんど飛ばし読みしました。部外者からすると全く興味はなく、その情報は脚注に全部放り込んで欲しかったです。その意味で本書は一般読者、部外者をあまり大事にしていないという印象を持ちました。
誤解のないように書くと、内容自体は非常に網羅性が高く、著者の専門性の高さはとても素晴らしいと感じたのですが、繰り返しになりますが「優等生の書いた模範回答」という印象が強く、アハ!モーメントは訪れませんでした。
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