鈴木美勝のレビュー一覧

  • 日本の戦略外交
    第二次安倍政権の外交戦略(ただし、対オバマ政権まで)の通史。残念ながらシンゾー&ドナルドの親密な関係は時間切れで載っていない。底を補足した「完全版」がでればよかったのだが(欲張りすぎ

    なお、第二次安倍政権以前の日本の外交戦略の推移について、キーパーソンが出てくるのだが、吉田茂、岸信介のあとは小沢一...続きを読む
  • 北方領土交渉史
     迫真のレポです。戦後からの北方領土を巡る日本・ロシア(ソ連)との交渉記録もさることながら、日本の意思決定者たちの動きも詳述され、新書ながら小説を読むような感じです。菅政権までを論述していますが、首相と大臣、大臣と官僚、役所・官僚間の功名争いや人と人との相性の問題などが絡み、戦国絵巻のような歴史小説...続きを読む
  • 北方領土交渉史
    北方領土問題の難しさが理解できる新書です。この本を読んで思ったことは、カール・マルクスの言葉で[歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。]ロシアがウクライナに軍事侵略している現状と北方領土が解決できない難しさの繰り返しが重なりました。
  • 北方領土交渉史
    日ソ共同宣言から65年。宣言に盛り込まれた歯舞、色丹の引渡しは今だ実現できていない。安倍晋三は何度も交渉を行ったが、それまでゆっくり前進していた交渉は明らかに後退した。
  • 北方領土交渉史
    1945年の終戦後から、日本とソ連・ロシアの間で行われてきた北方領土交渉や平和条約締結に関する交渉の歴史が記されている。
    その中で紹介されている人物は、
    ・重光葵、鳩山一郎     ⇔フルシチョフ
    ・中曽根康弘、安倍晋太郎  ⇔ゴルバチョフ
    ・小沢一郎
    ・橋本龍太郎        ⇔エリツィン
    ・安...続きを読む
  • 日本の戦略外交
    著者曰く、日本を取り巻く外交の<戦略環境>は劇的に変化したと。
    そこで、プロローグとして、吉田と岸の<戦略的リアリズム>からこのお話は始まる。
    戦後外交の起点、サンフランシスコ講和会議、米国が仕掛けた日ソの火種、岸信介の戦後と歴史認識、そして、吉田茂との距離間
    そんな前提を踏まえ、第1章からのお話に...続きを読む