小川洋のレビュー一覧

  • 消えゆく「限界大学」:私立大学定員割れの構造

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    大学経営論としては秀逸、類書ない 吉見俊哉氏推薦
    歴史とデータの裏付け 論理の軸ぶれない

    91年にピークが来る第二次ベビーブーム人口が巨大なインパクトをもたらした
    行政は新設・定員増加・臨時増加で対応したが、
    人口増加に加えて進学率アップのW効果で、
    「混乱」を引き起こし
    その後の反動減とバブル崩壊のマイナスW効果

    社会環境「人口動態・進学率のダブルのボラティリティ」特にゴールデン・セブン 
    第二次ベビーブーム世代 1986-1992
    志願者120万人 定員65万人 入学者80万人(2割増し) 不合格者40万人 
    これが5年間続いた 予備校の隆盛

    短大事例定員300人入学400人学納金

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    2021年08月16日
  • 地方大学再生 生き残る大学の条件

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    大学史というと、どうしても帝大の動きが中心になりがちで、地方の大学や偏差値でいえば低めの大学については語られることが少なかった。つまり大衆化時代の大学像については焦点が合っていなかった。本書は逆だ。とっても納得できる記述だ。でも答えは同じで、大学の価値を決めるのは教育内容だってこと。
    それにしても早慶でさえ、合格者の入学手続率は30%以下だというのだから、やれやれである。

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    2019年06月21日
  • 消えゆく「限界大学」:私立大学定員割れの構造

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    学校教育、主として高校、大学教育についての研究者による私立大学論。学術的な分析研究がなされており、データが詳しく論拠が明確で説得力がある。記述が正確で、極めて興味深い内容であった。消えゆくであろう限界私立大学の実態の一面を理解できた。
    「私立大学がすでに過剰になっているのは明らかで、99年から定員割れ大学が急増し、08年以降は2校に1校近くが定員割れとなっている。私立大学の最大の収入源は学生の納付金であるから、定員割れの進行は大学の存立を危うくする」p3
    「私大経営の採算ラインは経験的に定員の8割とされている。すでに何年にもわたって充足率が80%を割っている大学も100校を超える。これらの大

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    2018年10月21日
  • 消えゆく「限界大学」:私立大学定員割れの構造

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     サブタイトルが「私立大学定員割れの構造」だ。メディアでも私立大学の定員割れで経営が苦しい学校があるのを見聞きするのでさもありなん。どこかの学園のように「忖度」してくれる人がいると安心していられるがそんな都合の良い「お友達」はなかなかいないのが現実なので、他の手段で何とかするしかない。



     大学の中には、学生の学力が相当低くて高校レベルのことを勉強しなおしたりという指摘もある。それのみならず、学生が授業中に私語をずっとしていて、教員の話をまともに聞かない、注意しても無視したり逆ギレしたりと大学と言うよりもが学級崩壊している中学、高校と言った方がよい場合もある。



     それにし

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    2018年01月03日
  • 消えゆく「限界大学」:私立大学定員割れの構造

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    限界大学の中でも「短大」に焦点を当てた稀有な本。しかし、短大に個人的な恨みでもあるのか、かなり厳しい指摘が目立つ。

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    2017年06月22日
  • 消えゆく「限界大学」:私立大学定員割れの構造

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    ネタバレ

    短大から大学になったところの下のほうってどうなってるの、どうなるの、どうするのがわかる本。うーん、こりゃ大変だなあ。先生業の中でもこの辺は結構見えてないところなんじゃないだろうか。
    2018.4再読。なんでかな。もう一度読みたくなった。

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    2017年05月17日
  • 地方大学再生 生き残る大学の条件

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    ネタバレ

    2019/3/18 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2019/4/8〜4/10

    分析はしっかりとなされていたが、タイトルからするとちょっと期待外れか。まあ、読んで損は無いが。

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    2019年04月10日
  • 消えゆく「限界大学」:私立大学定員割れの構造

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    まあ業界人としては想定範囲内で新たな発見等は意外となかった。
    著者は短大を四大化した大学に恨みでもあるのかな、何となく目の敵にしている感が端々に見受けられる。
    確かにこれらが今の大学界(中位層以下)を酷くしたというのは私もそう思うが。

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    2017年09月02日
  • 消えゆく「限界大学」:私立大学定員割れの構造

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    定員割れ私立大学は99年以降急増、08年以降は半分近い。18歳人口半減。学部・学科構成の見直しやキャンパス整備を怠った経営者の限界でもある。

    今は大学多すぎ感がありますが、過去に、莫大な収入源だった時期があったのだと、時代の変遷を思い出しました。

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    2017年07月16日
  • 消えゆく「限界大学」:私立大学定員割れの構造

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    <目次>
    はじめに
    第1章  試練に立たされる弱小私大
    第2章  どのような大学が定員割れしているか
    第3章  混乱の「ゴールデンセブン」とその後
    第4章  短期大学とはなにか
    第5章  短大以上・大学未満
    第6章  新たな大学像
    第7章  弱小私大と高校
    第8章  弱小私大の生き残る条件
    第9章  「限界大学」の明日

    <内容>
    「限界大学」とは、20%以上の定員割れを続けている大学。つまりつぶれそうな大学のことだ。そして著者の分析によると1980年代の第二次ベビーブームの頃に短大が改組したり増設したりしてできた大学で、理事会が親族経営や教授会が短大の頭(短大でしか役に立たない授業や経営)以

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    2017年05月18日
  • 消えゆく「限界大学」:私立大学定員割れの構造

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    少子化・18歳人口の減少に伴う大学全入時代を迎え、大学の淘汰・消滅という事例もちらほら目にするが、これからますます大学の廃校が増えていくようだ。今でも、将来に展望が見えず、消滅予備軍の大学は多くあるということで、本書は、これを限界集落ならぬ限界大学と呼んでいる。
    著者は、各種のデータを基に、これらの限界大学の特色・共通点をあぶり出している。その中には、日本の学制の中で中途半端な位置付け・成り立ちを持つ短期大学の存在や、長期展望を欠き高等教育機関であることの意味を考慮しない理事長・理事会のあり方などが含まれていて、中々興味深い。他方で、外形的には破綻予備軍になりかねないながら、意欲的・積極的な取

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    2017年03月19日
  • 消えゆく「限界大学」:私立大学定員割れの構造

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    ぜんぶゴールデンセブンのせいだってのが限界大学の本音なんでしょう。もっと速く退場すべき大学がゴールデンセブンというバブルで延命したけど、頑張らなくちゃ消えるよって本でした。真っ当な結論ではある。

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    2017年02月26日
  • 消えゆく「限界大学」:私立大学定員割れの構造

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    安心して学ぶ環境を大学は提供する=社会的使命
    公器である大学として不適切なら退場もやむなし。
    その淘汰の波を渡っていくだけの力を備えておこう。

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    2017年02月15日