竹内早希子のレビュー一覧

  • 巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ
     巨大おけを絶やすな!
     木桶の寿命は100~150年。現在桶屋さんは次々に廃業し、桶が壊れても新しく新調できなくなりつつある。その状況に危機感を覚え、小豆島の醤油蔵「ヤマロク醤油」の山本さんは木桶を自ら作る事を決意する。
     木桶は作るのには非常に高い技術が必要で、その技術の伝承ができないのは日本の...続きを読む
  • 巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ
     日本農業新聞の書評を見て購入した。
     ひとりがやる気になって、3人の活動になり、すたれそう(すたれる予定?)だった技術をつないで上向きに回復させていった(現在も進行中)という実話が描かれていた。おけでつくる醤油を味わってみたくなった。
     元気が出る内容だった。
  • 巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ
    それは醤油屋さんの巨大な木桶が壊れたことから始まった。
    この木桶を作る技術が失われる危機。
    最後の職人に弟子入りし、木桶作りを学んで継承する
    プロジェクトを手掛けた、醤油屋さんと仲間の奮闘記。
    それは未来への希望の継承。
    第1章 大桶が壊れた日
    第2章 木の声を聴け―絶滅危惧種、木桶
    第3章 桶ハザ...続きを読む
  • 巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ
    醤油用の巨大桶をつくる技術を継承して新しい桶をつくる話なんだけど、できちゃうからすごい。今が最後のちゃんすという技術ってたくさんあるんだなあ。ナスカの地上絵とかオーパースになるっていうのもすごい。桶醤油はおいしいけど、これが毎回買える暮しってどんな暮らしだろう。東京に住んでたら難しいなあ。地方でも、...続きを読む
  • 巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ
    日本の食文化を支えてきたおけ。その文化が途絶えそうな時たちあがぅたのはしょうゆ屋。100年先を見据えた仕事を通じた仲間との出会いは感動必至。

    おけの耐用年数も材料となる杉も100年。またたがとなる竹も同様に入手方法困難。

    最後のおけ屋が廃業することを知り立ち上がった小豆島のしょう油屋は、地元の友...続きを読む
  • 巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ
    醤油屋が木桶を作ったら面白い

    それを発端として
    木桶職人の技術の伝承
    木桶による発酵食品の多様性
    江戸時代の肥の循環
    林業の現在
    なんかが語られる

    ジュニア新書ということもあるだろうが
    面白く新しい発見がありイッキ読み

    100年後を視野に
    醸造業者
    職人
    林業従事者
    そんな人たちが働いているこ...続きを読む
  • 巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ
     酒、味噌、醤油といった日本の伝統的な醸造食品がある。現在それらは、ステンレスやプラスチック系素材を用いた設備で製造されている。昔は(現在でも僅かだが)木製に大桶を使って製造されていた。

     これらの巨大な木桶は、 高さ約2メートル、直径約2メートルもある。そして、一度作ると100年から150年は持...続きを読む
  • 奇跡の醤(ひしお)――陸前高田の老舗醤油蔵 八木澤商店 再生の物語
    1.醸造業界について何も知らなかったのでリアルを知ることにしました。

    2.東日本大震災の影響により、大打撃を受けた八木澤商店がゼロから復興を目指す物語です。醤油を作るには100年単位の時間がかかるため、当時の社長はあきらめかけていたのですが、息子の通祥さんが「俺、社長やるよ」と決意したことからこの...続きを読む
  • 奇跡の醤(ひしお)――陸前高田の老舗醤油蔵 八木澤商店 再生の物語
     土曜日,1日で読んでしまいました。休日に一気に本を読み切るのは,久しぶりです。それほど,本書のいろんな場面で「今後どうなるのだろう」と気になりました。不謹慎な言い方になるかも知れませんが,物語の先が読みたくなる本でした。著者の竹内さんは,本書が初めての著作だなんて思えないくらい,大変読みやすくてし...続きを読む
  • 巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ
    岩波ジュニア新書で字も大きくて読み易いのですが、内容も充実しています。
    私、発酵食品が好きで、それに関する話も好き。“菌には意識がある”ー理屈だけではわからない発酵の世界。絶滅危惧種の”巨大おけ”が古くて貴重なものだから残していくのではなく、おいしい醤油を作り続ける為に必要だから残す。
    古い桶をばら...続きを読む
  • 巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ
    最近は精製されすぎてる食品はあまり摂らなくなった経緯もあり、醤油もわりとそういう嗜好だったからわりとそっち側で見ることが出来て興味深かった。
    やっぱ発酵とかを最大限に活かすのは微生物の総量と一定時間なのかもと改めて。

    凄いプロジェクトだなぁ。山口近辺でこういう動きがあるなら是非参加してみたい
  • 奇跡の醤(ひしお)――陸前高田の老舗醤油蔵 八木澤商店 再生の物語
    陸前高田の老舗醤油店八木澤商店の東日本大震災の記録。個人的にも、2010年の夏の東北旅行で、遠野へ向かう途中で立ち寄った。古いなまこ壁の味わいのある建物。ちょうどけんか七夕のお祭りの日で、お店の前に屋台がいた。そのお店が震災であとかたもなく流された。2013年の夏にふたたび訪れた時、陸前高田はすっか...続きを読む
  • 巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ
    【感想】
    でっかい木桶って、中々見ない。ワインやウイスキーを熟成させる「樽」は見かけるが、桶はせいぜい小さいものを銭湯で見るぐらいだ。そもそも桶の役割が樽とどう違うのかわからないし、それが絶滅の危機に瀕しているなんて予想だにしていなかった。

    大桶が絶滅寸前の理由は、「大桶のサイクルが長すぎる」こと...続きを読む
  • 巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ
    巨大おけをつくる技術を絶やさないよう奮闘する人たちの話。
    職人の技術や食文化、一度失われたら二度と取り戻せないもの、そういうものを絶やさず繋げていくというのは、ロマンがある。
    小豆島、ヤマロク醤油、行きたくなった。
  • 巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ
    巨大桶というと北斎の浮世絵を想像する。

    桶って色々使えそうだなあって想像していつか田舎で桶の修理とか趣味でやってみたいなあとか妄想しながら本を読み進めていくと、その妄想が机上の空論にならざるを得ないことに気づかされる。

    材料は特別すぎる木や竹で、特定の部位を使わないと作れない。製作は共同作業にな...続きを読む