黒木章人のレビュー一覧

  • イングリッシュマン 復讐のロシア

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    土曜の朝、ロンドン金融街の銀行役員カーターが襲撃され、拉致された。わずか27秒の犯行だった。ただちに捜査が開始されたが、手掛かりはいっさいない。事態を憂慮したMI6高官は、凄腕の傭兵でカーターの友人でもある“イングリッシュマン”ダン・ラグランを急遽フランスから呼び寄せる。犯人を追ってロンドン中を駆けるラグラン。そして舞台は、極寒のロシア最深部へ…。

    英国発、冒険アクション小説の新シリーズ。緻密な描写が多いが、ページをめくるペースはむしろ高まる。続編の翻訳を強く希望。

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    2024年07月28日
  • イングリッシュマン 復讐のロシア

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    これぞ冒険小説。面白かったな。ただ思っていたよりはハラハラドキドキ感は少なかった。それと題名から想像した物語の展開が違っていたのが多少、残念だった。
    軽く読めてストレスフリーで、主人公よりも感情移入しやすい登場人物の扱いも、読者をまさかと驚かせる展開に好みは分かれると思うけど、面白かったな。
    この作家の他の作品も読みたいと思う。

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    2023年12月14日
  • ビジネスブロックチェーン ビットコイン、FinTechを生みだす技術革命

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    ブロックチェーンを技術側面からというよりもビジネス側面からの視点で整理されている一冊。
    技術者には物足りない内容と思うが、ビジネスと技術の両方の側面から理解すべきテクノロジーコンサルティングの観点からはとてもよく理解できた。オススメです。

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    2017年03月18日
  • アウトロー・オーシャン(上):海の「無法地帯」をゆく

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    陸で生活する人々は生涯知ることがないであろう、海上の無謀っぷりを追ったルポルタージュ。内容は衝撃的でどんどん読み進めたくなるのだが、無駄に長い文章が若干読みにくい。特に著者の下記の発言には驚いた。『自分は頭が良い特別な存在』という姿勢が文章の端々から滲み出ているように感じる。

    「天下の『ニューヨーク・タイムズ』のフルタイムの事件記者である私が社の人材とコネを総動員しても、シンガポールとフィリピンの病理学者を見つけることはできなかった。」

    「虐待の話を聞き過ぎると、虐待に対して鈍感になってしまう。さらに悪いことに、虐待というのは画一的なものなので、何回聞かされても毎回同じ話を聞かされているよ

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    2023年12月02日
  • イラク・コネクション

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    ジェイソン・ボーンなのか、ジャック・リーチャーなのか、そんなのを足して二で割るようなマット・ドレイク。どんなものでも調達し、どんなところからでも見方を調達する相棒の存在は、どこかしら特攻野郎Aチーム風味も感じます。

    でもさぁ、意外に簡単に味方が亡くなってしまうところは、結構衝撃。『ええっ!』という感じです。なんやかんやで助かってしまうというご都合主義の描き方ではなかったですね。

    一応、これで、『シリア・サンクション』からの物語は終わりで良いんですよね?シリアからつながる腐れ縁は、この作品で途切れたと言ってよいと思いますが、主人公のマットやフロド、ジェイムス・グラスもそろっているので、シリー

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    2023年09月21日
  • 極東動乱

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    元アメリカ海軍士官の著者2人が書いた壮大なフィクションアドベンチャー。

    舞台は極東アジアの中国・日本・北朝鮮・そしてアメリカ太平洋艦隊。
    ある凄腕テロリストが北朝鮮に潜伏し、影の仕事を請け負っていた。
    そんな彼にある仕事が舞い込む。
    それは、極東地域の緊張を高めて軍拡させること。
    その仕事を彼は快諾したが、その心のうちには更なる大きなプランがあった。

    とは言え、それはどこかの都市に爆弾を仕掛けることでも細菌をばらまくことでもない。
    それはサイバーハッキングにより中国人民解放軍軍、日本国自衛隊、アメリカ第七艦隊の指揮系統を乗っ取り、互いに攻撃命令を出して、戦争を巻き起こす事。

    それに立ち向

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    2023年01月19日
  • 極東動乱

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    ネタバレ

    本物の経験者が執筆者だからこその説得力。また、今の時代性か実はノンフィクションですと言われても違和感のないリアリティ。ハリウッド映画化としてのそのまま脚本と
    として使えるのではないか。配役は個人的にはもう脳内決定している。
    小説を読み終えたというよりアクション映画を観終えたという読後感。

    以下ネタバレ感想です。
    ロシェッドは生きているんだろうな〜、きっと、続編への伏線だなー

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    2022年10月09日
  • 極東動乱

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    ★3.5

    ドローンが実戦で使われている、いまのロシアによるウクライナ侵略。実は、TV報道にはあまり出ませんが、ネット空間でのサイバー戦も激しく行われていたっポイです。

    そんな現実にもある状況を描いたのが本書。本書は、サイバー戦から始まり、実戦へと移っていくんですが、こういうことあるよね。そう言えば、エドワード・スノーデンが、日本の重要インフラにはバックドアがあって、必要な時はそれを使っていつでも日本のインフラを壊滅できるとか言ってましたね。

    アメリカが必要以上に、中国のICT企業の脅威をあおるのも、こういう事を考えている・・・、あるいは、起こりうると思っているからだと思います。

    ちなみ

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    2022年08月27日
  • シリア・サンクション

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    内戦下のシリアでC I Aチームがテロリストの新型化学兵器の被害に遭い、その兵器を開発した科学者が米国に接触してきた。彼の確保の命令を受けた国防情報局のマット・ドレイクは、シリアに潜入しあらゆる武装勢力との戦いに身を投じる。さらに大統領選を控えたホワイトハウスで不穏な動きが。米政府の陰謀とシリア内戦、二つの難局にドレイクは満身創痍となりながらも挑む。冒険小説界の巨匠らが絶賛した新鋭のデビュー作。

    グリーニーの賛辞は、本作に関しては間違いなし。

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    2022年08月03日
  • アウトロー・オーシャン(下):海の「無法地帯」をゆく

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    ここでは、シーシェパードが日本の捕鯨船を追うシーンが多く出るが、政治的駆け引きと最新鋭の装備を使い追いかけっこをする。

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    2021年09月18日
  • アウトロー・オーシャン(上):海の「無法地帯」をゆく

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    海上は特にEEZ範囲外のいわゆる公海は、一応その船舶の掲げる国籍の司法が支配する場所ではあるが、そこではならず者国家に近い国籍を金で取得してげ、無法の利を貪る企業、海賊が多くいる。現在補給は会場でも行え、小規模な漁船は何年も寄港せず操業を続け、その中では貧しい社会から半ば日本の職業訓練性である話のように騙され連れてこられた人たちがほぼ奴隷のように働かされ、殺人も多く行われている。

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    2021年09月18日
  • ビジネスブロックチェーン ビットコイン、FinTechを生みだす技術革命

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    ブロックチェーンの取り巻く過去、現在、未来について具体的かつ実践的に書かれた良書。
    ブロックチェーンで何ができるか、なぜ取り組まないといけないか?どんな課題にぶつかっているか?がわかりやすく書かれている。インターネット創成期と同じような変革を予感させる内容で読み物としても面白い

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    2019年06月12日
  • ビジネスブロックチェーン ビットコイン、FinTechを生みだす技術革命

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    主にビジネス活用の視点からブロックチェーンについて解説した本。
    技術的な内容はほとんどありませんが、エコシステム的な話は大変参考になりました。
    ちょっと固くて抽象的で読みにくい部分がありますが、パラダイム的な話になるとしょうがないのかなと。

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    2017年02月25日
  • STATUS AND CULTURE ――文化をかたちづくる〈ステイタス〉の力学 感性・慣習・流行はいかに生まれるか?

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    人間みんなステイタスを求めるから慣習に従うし、エリートの感性を追うし、流行は変化するね…という話。まぁそうよな、というこの内容を伝えるのに、メリハリのない500ページ弱もの文章が必要だったのかな?と思った。
    サブカルチャー集団での評価は集団外に通じない、って例にヤマンバギャルが出てきたのは面白かった

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    2025年02月09日
  • STATUS AND CULTURE ――文化をかたちづくる〈ステイタス〉の力学 感性・慣習・流行はいかに生まれるか?

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    ファッションとステータス 文化の関係を考察。ほぼ文字だけだがそれぞれの時代のアイコンとなったブランドが多く出てくる。

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    2024年11月19日
  • アウトロー・オーシャン(下):海の「無法地帯」をゆく

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    陸上での生活と違い、海上はまるで何世紀も前の奴隷のような暮らしを強いられている。しかも現在進行形で…。船員は乗船する時点でパスポートと携帯を没収され、社会から完全に隔離されてしまう。もし全船員がスマホを所持することができて、問題があれば写真や動画をインターネット上に即座にアップロードし、被害者の声を世界中に届けることができるなら、どれほど多くの人々が救われるだろうか。

    そして政府は他国から航海中の船の査察が求められると、その船が籍を置く国の登録局が即座に船籍を剥奪し、問題に対して無関係を決め込む。旗国は管理監督を行わず、金さえ払えば船籍登録を受け入れる。金儲けしか考えていない腐った人間のなん

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    2023年12月05日
  • イングリッシュマン 復讐のロシア

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    多彩な経歴を持つ著者が描くアサシン物語。
    主人公はフランス外向人部隊に所属するイギリス人。
    高い戦闘能力と判断力を持つエージェントだが、本書冒頭で描かれるマリでの作戦を機にフランスで隠遁生活を送っていた。

    しかしある時、本国イギリスでグレーな仕事を行っていた友人が誘拐されてしまう、裏で暗躍するのはかつて同僚だったロシア人傭兵。

    彼を助けるため、イギリス人はイギリスに戻ることになる。

    なかなか面白かったが、もう少しテンポが速い方が好みかなと。
    色っぽいシーンや色恋沙汰もあったが、いらなかったかな?と個人的には思う。

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    2023年11月15日
  • シリア・サンクション

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    ★3.5

    文体が若干固くて、物語にちょっと入りにくかったです。でも、描かれている内容は、中々素晴らしいもの。主人公が、ジェイソン・ボーンとジョン・マクレーンが合体したみたいな人物で、微妙に思ってしまいましたが・・・

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    2023年04月05日
  • アウトロー・オーシャン(上):海の「無法地帯」をゆく

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    久しぶりに骨太のノンフィクション作品を読んだ。海、特に領海外での実態を生身の取材によって描いた作品。正直読んでいて決してよい気分にはならない。むしろ気分を害するといってもいい。それくらい、過酷な実態を書かれており、ここに描かれている実態が事実なのだという迫力もある。

    たとえば、日本の捕鯨船を追うシーシェパードへの同行取材、法律の適用外となる領海外での妊娠中絶船の存在、違法漁船の人権を無視した過酷な労働実態と殺人行為、船を回収する専門家の活動、などなど。

    読んでいて気分が悪くなる理由としては、日本が捕鯨活動をしているからでもなく、実際に自分自身が魚を好きで好んで食べているからでもある。魚のフ

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    2022年08月13日
  • シリア・サンクション

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    シリアにてスパイ活動に従事していたDIA工作員が主人公。
    失敗した作戦がトラウマになり、腐っていたがDIAから呼び出しがかかり、またシリアに向かうことになる。

    そのシリアではアメリカ軍特殊部隊隊員が処刑を待つ捕虜になり、その隊員を救出する作戦に従事することになっていた。

    しかし計画は初めから頓挫し、ワンマンアーミーで救出作戦を実行することになる。

    ストーリーと色々な言い回しはあまりにもアメリカっぽく、ちょっと微妙ではあったけどアクション描写はさすが。
    そして主人公もスーパーマンではなく、しょうもないところで大けが負ったり、ボロボロになっても仲間を助けに行くので、応援したくなる。

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    2022年03月01日