堀内勉のレビュー一覧
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ネタバレはじめにに「どんなにたくさんあっても整理されていない蔵書より、ほどよい冊数で、きちんと整理されている蔵書の方が、ずっと役に立つ。同じことが知識についてもいえる。いかに大量にかき集めても、自分の頭で考えずに鵜呑みにした知識より、量はずっと少なくとも、じっくり考え抜いた知識のほうが、はるかに価値がある」という、ショーペンハウアーの『読書について』の引用に膝をうちつつ、ページをめくりました。
がむしゃらに知識を詰め込んでいく年齢や時期というのも必要なんだろうけど、最終的に、何をもって最終というかは別として、あらゆる知識をまとまった良識に統合していって、行動に結びつけていくことが人生において重要だな、 -
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こういう本はちょっとでも読者に「本読みたい!」という気分にさせれば成功だと思う。
著者に「人生を変えようと思わなければ読書なんてする必要ありませんよ」と、云われたように感じて、ならば、と、逆に読んでみたくなった。
内容は他の読書のススメ本で読み、既知のものも多かったが、読書へのモチベーションを高めてくれる。
ただ、人生を本気で変えようと思えば、本ばかり読んでちゃいけないね、とも思う。
周知のことでしょうけれど。
文章は読みやすく、ぐいぐい読んでいける。
いちばん、筆が乗ってるな、と思ったのは資本主義というOSについての最終章だった。
人間、自分のフィールドを語ると生き生きしますね。
さらっと紹 -
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子供の頃よく書かされた読書感想文。本の要約を書くものではない。そこで自分が何を得て何を考えたか。
大人の読者も同じで、本の内容を記憶しておくことが重要なのではなくて、そこから得たものを考えることが大切なのだということが書かれていて安心した。
人は持って生まれた遺伝子、資質、環境などのデフォルトはあるにしても、そこから肉付けしていくのは自分自身。作品のようなものと表現されている。まさにそうだ、デフォルト➕自分自身の経験や選択により今の自分があって今ここにいる。
多くの経験を自分自身でできればいいけど、限られた命、そうもいかない。本を読んでいると、自分以外の第三者になって色んなことを経験するこ -
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ネタバレ<目次>
序章 自分を形作る読書~人格をつくりあげるのはあなた自身である
第1章 人生を変える読書~あなたはまだ本当の読書を知らない
第2章 生きるための読書~不確実な人生を生き抜く力を手に入れる
第3章 好きから始める読書~読書至上主義という思い込みを捨てる
第4章 対話としての読書~既成概念の「枠組み」の外に出るために
<内容>
『読書大全』の著者。この本で書き足りないところを(あるいはカットしたところを)こちらにしたのだと思う。こちらには本の紹介は少なく、そこから感じることを書き出してある。読書家のいうことはみな同じで、だからといって陳腐なのではなく、真実なのだと思う。好奇 -
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本書の前半では、宗教、哲学・思想、経済学の歴史について概説した上で、
後半では、前半の歴史を踏まえながら、人類の歴史に影響を与えた本として、経済、宗教・哲学・思想、政治・社会、歴史・文化人類学、自然科学、人生論など、日本について、と分野別に合計200冊の本が紹介されている。
(紹介されている本の数は経済と宗教・哲学・思想の分野がかなり多めになっている。)
全体的に、あくまでも著者が読んできた上での概説になっており、それでも体系的な知識を一通り読むにはいい本だけれど、
自分でちゃんと読むべきだな、というのが1つの感想。
もう1つ思ったのが、この本のように歴史を踏まえながら本を紹介してくれてい -
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読書大全という著書名から、読書法やアウトプットの仕方などの本かと想像していましたが、全く違っていました。
冒頭、著者の読書に関する考え方も触れていますが、内容の大半がビジネスリーダー向けのブックガイドとなります。
ジャンルとしては、経済・哲学・歴史・科学が中心です。
ただ、単なるブックガイドというだけでなく、まずは歴史的に「宗教と神話」「哲学と思想」「経済と資本主義」の流れを振り返ったのちに、歴史的名著と呼ばれる書を紹介していますので、全体像が掴みやすくなっているのは特徴だと思います。
とはいえ、歴史的名著と呼ばれるだけに、要約された内容ですら難解なものも多いのも事実です。本書で自分の興味のあ -
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本書は、2部構成になっていて、1部では、人類の知の進化として、宗教と神話、哲学と思想、経済と資本主義の概略が著者によって示される。
第2部では、200冊からなる書評が続く
一章 資本主義、経済、経営
二章 宗教、哲学、思想
三章 国家、政治、社会
四章 歴史、文明、人類
五章 自然、科学
六章 人生、教育、芸術
七章 日本論
200冊の書評は凄い。自分がここで挙げられている本をどれだけ読んだのか?数えてみたら18冊(タイトル)だった。 読んだからどうって訳でもなく、趣味として気になるタイトルが有れば読む程度の自分としては、意外に多かったか?
仕事にも役に立つ本として読むとしたら、どんな本が