大森兄弟のレビュー一覧

  • 犬はいつも足元にいて

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    不気味 が適切な表現か…

    私には、この本の解説をできる語彙力と経験が足りない。
    読む前は犬はどんな時も側に居てくれて最高の理解者、最高の家族 みたいな話かと思ってたら、登場人物、出てくる犬、全てがサイコパス。
    いや、サイコパスかは分からないけど、私に理解できない人間と犬しか出てこなかった

    本自体は比較的薄めで、文章も読みやすい。
    感受性の低くて素直が故に、残酷な少年の主人公。
    彼と、空気を読めすぎる犬。
    彼と、同級生。
    彼と、同級生のお母さん。
    彼と、お母さん、お父さん。

    彼の気持ちが理解出来ないから常に驚きの展開です。

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    2021年02月16日
  • ウナノハテノガタ

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    日本原始の海と山の民族間と死生観を上手くテーマに沿って描かれていた。
    カタカナ名称が多く、なかなか入ってこない部分もあったが、最後にはすんなりと理解できるよう、一種のマジックのような読みやすさがある。
    螺旋プロジェクトの第一作目としての導入は大変良かったと思う。
    フィクションと日本の死生観をシンプルに海と山に分けて描いており、民族間の争いの中にある根本を垣間見させてくれた。
    内容に抑揚があまりなく、淡々と進行していく分、読み手にはワクワク感が少ないかもしれない。

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    2025年09月29日
  • ウナノハテノガタ

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    螺旋プロジェクト2冊目。
    「シーソーモンスター」を読んだので、「螺旋プロジェクト」というつながりがあるということで大森兄弟さんの作品もこの本の内容も知らずに読んでみました。原始時代が舞台のため、内容に上手く入り込めず誰が誰なのかどこにいて何をしているかを想像しながら読むのは難しかったです。何とか読み切ったという感じ。知らない作家さんの作品を読んでみるのも良い体験でした。この「螺旋プロジェクト」関連の本をもう少し読んでみようと思います。

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    2024年10月17日
  • ウナノハテノガタ

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    螺旋プロで小生初、大森兄弟さん。太古の設定なので、言葉とかちょっと難しかったかな。海族と山族の戦いとしては構図や展開がわかりやすく、面白かったと思う。

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    2024年08月12日
  • ウナノハテノガタ

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    螺旋プロジェクトの先頭バッターとして原始時代を描くのはとても大変だったと想像します。
    そんな中で海族と山族の個性を定義し、かつ独特の言葉を生み出した工夫は賛否両論あるだろうけど、この挑戦に敬意を表したい。
    単独作品なら辛かっただろうけど、後の繋がりを考えると私はこの不完全さを受け入れました。

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    2024年04月22日
  • ウナノハテノガタ

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    螺旋プロジェクト3冊目。

    原始時代の海族、山族の対立を描く。
    正直、完読できていません。
    原始時代ということで、独特の名称が使われており慣れるまでさっぱりわからない。

    しかし、「これはこのことだな」とか想像して読み進めると少し長持ちするかも。

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    2024年01月30日
  • ウナノハテノガタ

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    あまりおもしろいとは思わなかった。シリーズのテーマを何回も繰り返したり、海と山の差が大きさかったりするから。が、読者は知っている言葉なのに登場人物は知らない言葉が多く、それを表現しているところがすごかったです。

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    2023年07月18日
  • ウナノハテノガタ

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    文章が好き ◯
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい
    その他

    螺旋プロジェクト 第一弾。
    原始『ウテノハテノガタ』。

    大森兄弟さん、初めて読みました。
    原始の人々の話なので、人物に固有名詞があって無いようなもの。
    そのため物語の最初は混乱したけれど、慣れてきたらこの境界の曖昧さが面白くなってくる。

    死を弔う山の民ヤマノベと、死を知らない海の民イソベリ。
    価値観が違えばお互いを理解することは難しい。

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    2023年05月12日
  • ウナノハテノガタ

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    8人の作家が共通ルールで「原始~未来」の物語を描くという「螺旋プロジェクト」の内の1冊。
    読むのは3冊目。

    「原始時代」を描いた小説を読むのは初めて。
    現代とは異なる“原始”という時代の独自の話し言葉や世界観に最初は若干戸惑いました。
    面白くなってきたのは言葉の意味が繋がり始めてから。
    本作では、螺旋プロジェクト共通ルールの「山族と海族(ヤマノベとイソベリ)の対立」と、海の民の少年・オトガイが父親から受け継ぐ役割が見もの。

    山の民のマダラコが怪我を負い、海の民に保護されるところから物語は大きく動き出します。
    海の民の少年・オトガイが父親から受け継ぐ役割が重かった。これはしんどい…。
    いった

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    2023年04月22日
  • ウナノハテノガタ

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    伊坂幸太郎の螺旋プロジェクトの時間軸的には一番最初の物語!

    時代は原始の時代で場所は日本列島の何処か?

    使っている言葉が不明→読むにつれて解ってくる感じ・・・


    死の概念を持たない海の民と、死を認識し生贄や葬いの文化のある山の民、二つの民族が出会い、一番最初の対立が生まれる物語


    個人的には原始の時代の物語を読むのは【萩原浩】さんの【二千七百の夏と冬】以来でした。


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    2023年02月05日
  • ウナノハテノガタ

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    全く知らない固有名詞が次々と当然のように出てくるので、頭から置いてかれてしまった。
    ウナって何?オトって何?あーウナってそういうこ…ハイタイステルベって何?一個一個理解が追いつく前に次知らない単語が出てくるから何度か飽きてしまった。
    ただ、ちょっと慣れると急に読みやすくなるし、この文体に触れ続けていると、文明が未発達だった頃の不明瞭な手探り感みたいな部分が感じられて良かったし面白かった。めちゃくちゃチャレンジングな事をやっていて、話の筋もしっかりしていて、技術とバランス感覚が突出していないと書けない作品だと思った。

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    2023年01月21日
  • ウナノハテノガタ

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    「原始」を時代背景にした本を初めて読んだ
    未来と同じくらい未知なる世界
    空の高さに勝る海の深さのような世界
    最初はとにかく言葉がわからず読みにくかったが
    しばらくすると英文で知らない単語が文脈でわかるように、なんとなく読めてしまう。
    生命力ほとばしる作品

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    2023年01月13日
  • ウナノハテノガタ

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    「螺旋」プロジェクトの2冊目。一気に古代に飛んでみた。年跨ぎで読んで今年の1冊目。

    山の民(ヤマノベ)のマダラコが生贄の儀式から逃れて山を下り、海の民(イソベリ)の集落に辿り着くところから始まる物語。

    カタカナで聞きなれない単語が多い文章は読みづらかったが、これは最初のほうの話を読むうちに慣れた。
    寧ろ付かず離れずのところでそれらしい言葉を作り出す苦労が思われる。この時代を担当するのは大変ね。

    言葉も食べるものも風習も異なる二つの民。異文化が衝突するところで何か起こるというスリリングな設定に思えたが、面白くなる前に終わってしまったという感はあり。
    ただ、だからと言って面白くなかったわけで

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    2023年01月04日
  • 犬はいつも足元にいて

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    ネタバレ

    いつか読もうと思っていて、なかなか読めなかった本。イメージとは違っていたが、星3位おもしろかった。

    大森兄弟で、一章ずつ交代で書いていたということだったが、どこで人が代わったのか、どの章とどの章が兄でどの章が弟なのか、わからなかった。

    以前テレビで著者を見たことがあったが、穏やかなおとなしそうなふたりだったという印象がある。

    家族関係についての内容なので、きっと兄弟が育った環境が同じというのが、話の筋におおきなブレが生じなかった理由だと思われる。

    土の中にある肉の塊の正体はいったいなんだったのか。どうして肉は腐って土になっていかなかったのか、不明。そもそも肉じゃなくて臭いゴム?

    そし

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    2013年12月26日