大森兄弟のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
8人の作家が共通ルールで「原始~未来」の物語を描くという「螺旋プロジェクト」の内の1冊。
読むのは3冊目。
「原始時代」を描いた小説を読むのは初めて。
現代とは異なる“原始”という時代の独自の話し言葉や世界観に最初は若干戸惑いました。
面白くなってきたのは言葉の意味が繋がり始めてから。
本作では、螺旋プロジェクト共通ルールの「山族と海族(ヤマノベとイソベリ)の対立」と、海の民の少年・オトガイが父親から受け継ぐ役割が見もの。
山の民のマダラコが怪我を負い、海の民に保護されるところから物語は大きく動き出します。
海の民の少年・オトガイが父親から受け継ぐ役割が重かった。これはしんどい…。
いった -
Posted by ブクログ
「螺旋」プロジェクトの2冊目。一気に古代に飛んでみた。年跨ぎで読んで今年の1冊目。
山の民(ヤマノベ)のマダラコが生贄の儀式から逃れて山を下り、海の民(イソベリ)の集落に辿り着くところから始まる物語。
カタカナで聞きなれない単語が多い文章は読みづらかったが、これは最初のほうの話を読むうちに慣れた。
寧ろ付かず離れずのところでそれらしい言葉を作り出す苦労が思われる。この時代を担当するのは大変ね。
言葉も食べるものも風習も異なる二つの民。異文化が衝突するところで何か起こるというスリリングな設定に思えたが、面白くなる前に終わってしまったという感はあり。
ただ、だからと言って面白くなかったわけで -
Posted by ブクログ
ネタバレいつか読もうと思っていて、なかなか読めなかった本。イメージとは違っていたが、星3位おもしろかった。
大森兄弟で、一章ずつ交代で書いていたということだったが、どこで人が代わったのか、どの章とどの章が兄でどの章が弟なのか、わからなかった。
以前テレビで著者を見たことがあったが、穏やかなおとなしそうなふたりだったという印象がある。
家族関係についての内容なので、きっと兄弟が育った環境が同じというのが、話の筋におおきなブレが生じなかった理由だと思われる。
土の中にある肉の塊の正体はいったいなんだったのか。どうして肉は腐って土になっていかなかったのか、不明。そもそも肉じゃなくて臭いゴム?
そし