創造性は特別な人間に訪れる特別な瞬間ではない、単調で地道で粘り強い作業の積み重ねだ
・思考は飛躍しない。問題を解決したり創造したりするのに必要なのは、知覚が不意に変わることではなく、観察と評価と反復だ。
・無意識のうちにすばらしいアイディアを思いつく、アハ・モーメントも神話にすぎない。不確かな状
...続きを読む況を打開したくて解決策に飛びつきたくなったり、初めから正しくありたい、苦労せずに勝ちたい、など不可能な願いがアハ・モーメントなどの創造性の神話を生み出した。
・ブレインストーミングも実際にはうまくいかない。インスピレーション、アイディアがうかぶことと創造は同じではない。創造というのは「なぜこれはうまくいかないのか」「どうすればうまくいくのか」を問い続けることだ。創造はインスピレーションではなく実行。アイデアを持っている人はいくらでもいるが、それを実現しようと段階を踏む人はほとんどいない。この世は手をつけただけのものであふれている。
・初心に帰ることはとてもむずかしい。本当の初心者は存在せずわれわれは生まれついた瞬間から人から教えられたり自分で推測したりしながらパラダイムを構築している。真の熟達者は、自分がパラダイムの制約を受けながら活動していることを理解しており、何が前提になっていのか、その前提をいつ保留すべきかを理解している。
・自信は自分を信じることだが、確信は自分の考えを信じることだ。自信は先へ進む橋になるが、確信は道をふさぐ壁になる。
・報酬は単純な問題の場合は正答率をあげるが、オープンマインドで考える必要がある問題(創造的な仕事)の場合は報酬があるとかえってパフォーマンスがおちる。