山田寛のレビュー一覧

  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    まったく気の重くなる内容の本です。
    しかし、45年くらい前に実際にあった出来事をしっかり事実認識しておくことは、とても重要な事でしょう。こんな事が起きてしまった原因、因果関係、責任をきっちりと認識し、多くの人々が共有すること、が大切でしょう。
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間

    気になる方は読むべきです

    この本の主題が気になる方は、読むべきです。
    残念ながら、すべての真相は解明されずじまいですが、この事実を風化させないためにも、少しでも多くの人に読んでもらいたいです。
    あれだけのことをしておきながら、自分達の家族には特別待遇をしていたり、元妻が今も豪勢な暮しをしていたり、本当にやるせない気持ちになり...続きを読む
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    いつかしっかり知りたいと思っていたクメールルージュによるカンボジア統治の歴史。
    革命とは名ばかりの、虐殺に次ぐ虐殺の統治。
    非常にディープな内容でしたが、いまだ本質的な真相は、既に当事者が亡き今となっては、完全に解明されていない様です。
    なぜ、フランス留学までして、帰国後に教員経験のある集団が、政権...続きを読む
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    なんでこんな杜撰な政権が…という感じなんだけど、米ソ中に南北越の政治の隙間で成立してしまったのかね… この人自体、隣国からの取材が中心で、深掘りできてたりはしないけど、深掘りできるような人はもれなく殺す国だし、これ以上の詳しい文献は出てこないのだろうなあ…
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    原始共産主義。思想による狂気。文明知識人の徹底した粛清。その先に理想の国家??理解しがたいが実際に行われた恐ろしい事実だ。
    映画 キリングフィールドを並行して見て欲しい。
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
     なぜポル・ポトはあんなことをしたのか…独裁者とは…。良識ある人々が次々と殺されていったという謎…。

     独裁者は自分の家族にだけ優しい、というのを読んで悲しくなった。
     家族が出来たらむしろ国民や異教徒、異民族にも同じ愛情を持って接してほしい、これは無理な願いだろうか…

     
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    カンボジアのことをアンコール遺跡だけを見て、感動し、愛していた。
    カンボジアにはもっと知らなければならない過去が山ほどあることを気付かせてくれた一冊でした。
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    ポル・ポト政権が行った事について学びたくてこちらの本を手に取る。

    1970年代に時の権力者が独裁的な政治を行なった、という簡単な話ではなく、1930年代の抗仏民族運動・インドシナ共産党の興り・米国など資本主義国への反発・カンボジア内戦など当時の複雑な情勢のなか、いくつかの偶然が重なり起こったものだ...続きを読む
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    読売新聞の東南アジア担当の記者による、カンボジアのポル・ポト政権による「革命」実践についての歴史書。1930年10月のコミンテルン支部インドシナ共産党結成から2004年3月のキュー・サムファン(ポル・ポト派のマルクス主義経済学者)の自伝刊行についてまで、隣国でのベトナム戦争の進展と中ソ対立に揺れる1...続きを読む
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    20世紀を振り返ったとき、最も多くの人間を殺したのは誰か?この問いに対するトップ3は、毛沢東(大躍進政策による失敗と文化大革命によって)、スターリン(強制収容所によって)、ヒトラー(アウシュビッツ等における民族浄化において)であるが、次点として名が上がるのが、カンボジアにおける大虐殺を引き起こしたポ...続きを読む
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    典型的な共産主義者の末路の話である。教員経験、留学経験もある傍から見た知識人たちがどうやって愚かな共産主義の道を進んでいったか。現代資本主義からの視点ではなく、当時世界中で存在したマルクス主義の観点から読みすすめる必要がある。あとがきにもあるように、普通の人間がひとつの方向に直進し続けたら、いくらで...続きを読む
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    ちょこーっとだけポル・ポトへの経緯は知っていて、じゃあってんでこうして本書を結構じっくり読みまして(なんといっても人名が覚えづらい)、一冊で新たに覚えた物事が実に多くて新鮮な体験だったんですが、じゃあ本書がいいものなのかはよく分からなくて、著者も自分で書くことに躊躇したし、学者じゃないし、って言って...続きを読む
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    「だが、民主カンボジアこそ今もなお世界一完成された高潔な国家だ。」

    中国やベトナムとは違い、自分たちだけでアメリカに勝利したと宣言し続けたポルポト。世界一の独立国家であるために、すべてを急ぎすぎた。また、無知こそ正しいとし、インテリ階級を虐殺した。無垢な子どもこそ民主カンボジアにふさわしいと考えた...続きを読む
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    裕福な家庭に生まれフランス留学までしたクメールルージュ幹部による知識階級の破壊と超農本主義。矛盾してます。また、大量虐殺の反省も無いまま現在に至る状況には人間の恐ろしさを感じます。
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    この本は、国際社会と日本という授業の先生である山田寛さんが書いた本で、期末テストに出ることや、興味があったこともあり読むことにした。まず、ポルポトという政権があったことも授業で知ったくらい歴史にはあまり詳しくなかったので、読むのにとても苦労した。しかし、授業でよく出てくる内容が本に多く書いてあったこ...続きを読む
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    カンボジアを訪れた時、とにかく若い人の国だという印象を受けた。他の国ならある程度歳のいった人が出てきそうな管理職的立場の人さえも若い。とにかく、老人と呼べるような人が少ない。それが一定以上の年齢層の大多数がクメール・ルージュに命を奪われたせいだと気づくまで、少し時間がかかった。
    首謀者であるポル・ポ...続きを読む
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    ぱらぱらとしか読んでいないので、評価するのははばかられる。ポルポトの生涯を追った本であり、学術書である。
    共産主義というものの本質が明らかになっている。
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    カンボジアにおけるポルポト派、シハヌークの与えた影響を知ることができた。集団を暴走させる時の状況(恐怖心、無教育⇒偏った情報の提供)の人間の恐ろしさを感じた。
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    「日本のジャーナリスト、学者にも「解放勢力」を応援し、主観的に「ポル・ポトは虐殺していない」と唱え続けた人たちがいた。」そのことを明らかにする・・・というようなことが確か朝日新聞の書評には書いてあったと思ったのだが・・・・そんなことは何一つなかった。したがって、僕の知らない新しい事実はなかった。
    ...続きを読む
  • ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間
    旅行がきっかけでカンボジアの内戦について興味が湧いて読んだ本。4年間で100万人以上を虐殺したポル・ポト政権(クメール・ルージュ)が一体どうしてそうなったのか、誰も止める者はいなかったのか、この本を読んでもまだよくわからない。この蛮行はほんの30〜40年前に行われおり、カンボジアでお世話になったガイ...続きを読む