松長有慶のレビュー一覧

  • 密教とはなにか 宇宙と人間
    最初の方を読んで、明らかに「聴衆に向かって話している」という調子の文章であると思った。思ったとおりで、本書は講演の記録を集めて校正したという本である。一部は本書の以前に刊行物に掲載された経過も在るようだ。
    そういう訳で、1984年に本書が初登場する以前の時点で話していることなので、1970年代を指し...続きを読む
  • 密教とはなにか 宇宙と人間
    僧侶であり学者でもある著者が、密教について研究に基づき客観的な視点で書いた本、であると同時に人生の糧としての密教の魅力も紹介する本。

    原始仏教にヒンドゥーの神々や習俗、中国での理論化なども入り込んだ、いわば丸ごと世界観なのが密教。

    それをさらに日本に合わせて体系化した空海の天才性。

    それでいて...続きを読む
  • 理趣経
    これはすごい。
    読んでよかった。

    高野山大学の名誉教授、真言宗の大阿闍梨、密教の法統を継ぐ著者が、ある文化講座でした理趣経・密教についての講義からまとめられた本です。

    話し言葉で書いてありますので、とても読みやすく、すっと入ってきます。

    性について書かれた経典ということで、好奇の目をも...続きを読む
  • 学習まんが 少年少女 人物日本の歴史 平将門
    関東平野を征服しようとしたのちの武士の先駆けである平将門の伝記。
    彼らの子孫が源氏と平氏になったんだなあ。
    鎌倉幕府も将門の影響の武士政権。
  • 密教 インドから日本への伝承
    初めてインドに行くので、インドについて調べるたいと思っています。
    ヒンズー教については、タイに行ったときにホテルの前で儀式をしていたのを遠巻きに眺めたことがあります。
    仏教との違いがわかりませんでした。ここにいう密教というのも、仏教、ヒンズー教との違いがあるのかどうか、実際に見て確かめたいと思い...続きを読む
  • 理趣経
    世の坊さんどもは、どうしてるのかと思いました。

    菩薩勝慧者 乃至盡生死
    恆作衆生利 而不趣涅槃

    特に真言宗の坊さんは、ここをどう自分のものにしているのだろう?

    ”大乗の菩薩の中で非常にすぐれていて知恵があるもの、すなわち真言行者は、生きているかぎりは常に他人の利益を心がけそれを実行するようにし...続きを読む
  • 学習まんが 少年少女 人物日本の歴史 源義経
    この本じゃないのだけど、よく小学校にある歴史人物の伝記マンガがきっかけで義経と弁慶がすごく好きになりました。
    その時の通信簿には担任から「源義経に影響を受けたようで…」と書かれるぐらい義経に狂っていました。
    なんかもうここまでくると、好きなのかなんなのかよくわからない。
    当時に生きていたら義経の下で...続きを読む
  • 密教 インドから日本への伝承
    インドから中国を経て日本へと伝えられた密教の歴史を、師から弟子への相承関係をたどりつつ解説している本です。

    本書ではまず、密教の基本的な考えかたが説明されています。そのさい著者は、密教の二大経典である『大日経』と『金剛頂経』が、実在する釈尊ではなく大日如来によって説かれているということに目を向ける...続きを読む
  • 理趣経
    お経の説明だけでなく、わかりやすい仏教の考え方の説明にもなっていて、繰り返し読みたい。

    仏教のこういうところが好き。
    "心と言葉と体の三つの作用によって私たちは如来の性格をもっているということになります。体も心も言葉もみな仏さまと同じものをもっているんです。ですから私たちの中に如来が包まれているし...続きを読む
  • 理趣経
    「理趣経」松長有慶

    絶対的な愛とは自分をなくすこと。仏教では慈悲という。

    法身とは真理そのものを具体的な仏様で表したもの。大日如来。
    歴史的人物としてこの世に身体をとったのが応身。釈尊

    四種法身
    1.自性法身、、、真理そのもの。大日如来
    2.受用法身、、、完全無欠の大日如来の性格を4つに分けた...続きを読む
  • 学習まんが 少年少女 人物日本の歴史 平将門
    小学生向きだが、非常に分かりやすい。

    将門が馬を放し飼いしていたといわれる「牧」や「野馬追い」などが図解されている。

    これを読むだけで、そこそこの将門の知識が得られると思う。
  • 理趣経
    欲というのは私欲だけではなく、人のため、引いては世のためということがわかった。蓮の花みたいに泥沼の中に美しく咲く花でありたいと思った。