永田ガラのレビュー一覧

  • あなたのために、ネコはゆく

    Posted by ブクログ

    人間に喜んでもらうことが何よりも大好きなネコの「ねむりっこ」は、身体は小さくても必死に頑張っています。そんなネコを見て元気になれる本です。

    0
    2017年02月22日
  • あなたのために、ネコはゆく

    Posted by ブクログ

    人間の願いを叶えてあげたい心優しいねむりっこ。
    そんなねむりっこに死神は、おまえ、人の願いを叶えて幸せか?と聞く。
    自殺をしようとして、願いを叶えてもらう代わりに、1年後に命を差し出す約束を死神と交わす。それなのに、いざその時がくると往生際が悪く。
    最後、心優しいねむりっこは…。
    心優しくなれる本でした。

    0
    2014年01月13日
  • 五感を研ぎ澄ませて

    Posted by ブクログ

    これまでずっと歴史小説を書いてきた永田ガラさんの現代小説。「少し不思議」系のオムニバス小説です。
    登場人物の心の底にゆるりと淀んでいる哀しみが低く響いてくるような作品。

    0
    2013年02月07日
  • 信長の茶会

    Posted by ブクログ

    政治の道具としての切り口から見た茶の湯を取り上げた作品。予備知識がなくとも楽しめる。
    描写されている人物像が非常に魅力的で面白い事、また信長が生きた頃の様々な知識をさらりと読ませる語り口に惹かれ、全体としての評価を星五つとした。
    作者永田ガラ氏は芯に熱を持つ作品を書くお人です。次の作品も期待しています。

    0
    2012年05月22日
  • 五感を研ぎ澄ませて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    五感に関する、人々の絡み合った短篇集。

    聴、嗅、味、触、視の五感の短篇集ですが
    出てくる人が、別の話に出てきたり。
    世間って狭いのですか? と聞きたくなる環境でした。

    そもそも最初の話に出てきた男は、そのまま付き合うと
    プライド高くて自意識過剰で面倒そうです。
    愛があるから、と言っても付き合える限度があります。
    そう考えると、きれいな思い出のままで終わって
    良かったのでは? と言いたくなるほど。

    人によって受け付けたり受け付けなかったり、な体臭。
    普通に紹介するにしても、お断り、という環境だと
    国外というのは…さらにきついような。
    真の保護者は金を出して遊んでこい、という人なので
    選んだ

    0
    2018年06月22日
  • 秀吉の交渉人 キリシタン大名 小西行長

    Posted by ブクログ

    小西行長による文禄の役の講和がメインに描かれています。心優しい、優しすぎる小西が如何にしてこの戦を終わらせるか。苦悩が大変心に染みました。加藤清正との確執も双方の側から描かれており、育ちの差それによる出世方法の差、そこから生まれる嫉妬心やプライド、曲げられない生き方が印象的です。清正は全ては義父秀吉のために、行長は神の為になど相容れない彼らの姿がまた確執を更に広げていきます。
    軍議の場面、加藤清正や鍋島直茂に責められ宗義智には裏切られて。それでも小さな希望を手繰り寄せ、微笑みながらジョアンに全てを託す。そこに彼の全てを見た気がしました。
    幕内での隆佐とオルガンティーノ、暗躍する日向と越後も印象

    0
    2015年05月04日
  • 星の眠る湖へ ―愛を探しに―

    Posted by ブクログ

    洋書のような感覚、そしてそれを訳したかのような文体。洋書好きな方は好きかもしれない。キャラクターの魅力は存分に伝わります。悲しいお話でもあり、最後は泣きました。

    0
    2014年01月04日
  • 五感を研ぎ澄ませて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人間の五感をテーマにした小説。

    プロローグとエピローグを除いて、計5章で構成されている。

    聴・嗅・味・触・視の順で話は展開されていくが、
    それぞれ主人公が違うオムニバス形式。
    しかし、どこかで主人公同士が物語の中で絡み合っている。

    主人公を述べると、
    第1章『聴』は、大学院に通うチェロを弾く大学院生。
    第2章『嗅』は、フランスの美大に留学した大学生。
    第3章『味』は、コピーを得意とする外国人。
    第4章『触』は、一見平凡だが妖姿媚態な部分を持つOL。
    第5章『視』は、誰もが認めるエリート会社員。

    読み進めていくと、表紙絵に反して内容が生々しいものであった。
    人間関係の中でどうしても出てく

    0
    2013年11月05日
  • 信長の茶会

    Posted by ブクログ

    信長と光秀が冥府の指令で、九十九髪を探すお話。信長の主君らしい落ち着きある様子は好ましかったです。光秀が信長贔屓すぎて驚きましたが。メインは、元秀、鍋、新五郎からの視点で、特に堺の商人たちが信長にたいしてのやりとりが、面白かったです。でも、オチが何か物足りない…感じです。

    0
    2013年08月31日
  • 秀吉の交渉人 キリシタン大名 小西行長

    Posted by ブクログ

    秀吉の近臣であった小西行長が文禄の役の先鋒として出兵し、明と和議を結ぶため内藤如安を使者として差し向けるまでの物語。
    小西行長は商人の子であり、生え抜きの武士ではない。そのため武士の文化になじめない所がある。さらに伴天連追放令後もキリシタンであり続けるなど他の秀吉旗下の大名たちから少なからず浮いた所がある。
    そんな居心地の悪い中で少なからず悩みながらも、自分の与えられた仕事にひたすらに打ち込み、任務を全うしようとする小西行長像は、従来の豪放磊落な戦国大名たちのイメージからは離れているが、現代社会に生きる我々には身につまされることしきりである。

    ただ一冊に納めるには切りのいい所ではあったのだろ

    0
    2012年11月15日
  • 秀吉の交渉人 キリシタン大名 小西行長

    Posted by ブクログ

    朝鮮出兵の初期が中心のお話。
    商人とキリシタンの面が強い小西像です。家臣が仲良し小西家!
    永田さんが一番伝えたかったという、作中の人物・日向の言葉に共感しました。
    投げ出す事は簡単であり、守るべき物を人知れず守る事がどれほどの痛みを伴うか…

    登場人物の設定がわりと斬新だったので、面白かったです。
    鍋島さんナイス…!

    0
    2011年10月09日
  • 秀吉の交渉人 キリシタン大名 小西行長

    Posted by ブクログ

    2011/9/13
    小西行長のイメージはもっとしたたかで、強い人物像です。最近、草食系戦国大名が増えているような気がしますが...

    0
    2011年09月14日
  • 秀吉の交渉人 キリシタン大名 小西行長

    Posted by ブクログ

    第一次朝鮮出兵をメインにした作品。小西行長と行長を支える家臣団。秀吉の交渉人と言う事で期待をしたのだが交渉もこれからと言うところで物語が終わり後は関ヶ原の戦いまで足早に終わってしまった感じ。

    0
    2021年08月08日
  • あなたのために、ネコはゆく

    Posted by ブクログ

    人に喜んでもらう事が、何より楽しい主猫公。
    バイトが休みの日、いろいろな存在と出会う。

    猫が主役で、出てくるのは、ネコだったり
    人だったり、死神だったり。
    しかも主役なのに、なんだかこう…世の中の
    理不尽さを見た気がします。
    バイト先の支配人、あれでいいのか、と思っていたら
    最後には~という状態。
    これもこれで、現実的。

    なのに、猫やら死神やらが出てくるという内容。
    ちぐはぐな存在ではありますが、話としては
    普通に紡がれていて、特に違和感もなく。
    良かった良かった、な最後ではありますが
    一人だけ不幸(?)な存在が。
    まぁ、願いは叶っていますし、大丈夫かと。

    0
    2020年04月01日
  • 星の眠る湖へ ―愛を探しに―

    Posted by ブクログ

    帯に「僕は君が好きだったよ」とあったので恋愛小説かなと思ったら予想外。巻頭の白鳥が結局誰なのかは分からず。(この人かなという気もするけど確信はない)お金持ちの家の子壮が嫌なやつになるのではと思っていたけど、いい人になってよかった!めっちゃいいやつ!でもカゴの中の鳥。羽ばたきたくても羽ばたけない。早くから先のことを諦めて。お金持ちだから幸せってわけじゃないんだなと痛感。羽衣子ちゃんの気持ちも分からなくもないけど同性として複雑です。どうして?子供はどうなったんだろう。野口さんはどうなったんだろう。
    h29.6.8

    0
    2017年06月08日
  • 観 -KAN-

    Posted by ブクログ

    舞台の上で起きる出来事は、どんなに陰惨で、なまなましい出来ごとでも、どこかしら人に見せるために作られているように。
    この話もまた、言っている事、やっている事は、粗野で、なまなましく、残酷な出来事であるにも関わらず、なにかしら人を惹きつけるものがある。
    主人公の観阿弥は、美しく、才能溢れる優れた芸人であるにも関わらず、いや、そうであるが故に、みずからのすべき事の理解を得ることができない。
    孤独に足掻き、もがく様は、無様でありながらも、やはりどこか美しい。
    実際の能舞台がどう言うものか、私は見に行ったことがまだ、どういうものかは分からないが…。作中に出てくるように、なまなましい題材をテーマにして人

    0
    2016年11月17日
  • 内気な美女には野獣を

    Posted by ブクログ

    いわば現代版美女と野獣。
    内気な女性の成長物語でもある。

    動物園のトラと女性議員と言う取り合わせは、ちょっと意外と言うか、普通あんまり考えつかない気がするな。
    そう言う意味ではうまく興味を惹かれた。
    でも、ヒロインの前ではオスカーはあくまで男性なので、この話にファンタジーを持ってくる必要は実はなかった気もするなあ。
    新人女性議員と有能な男性秘書のお話でも十分魅力的。
    だた、ヒロインの考え方感じ方が如何にも女性的で、なんだか全面的には共感出来なかったかな。

    それにしてもオスカー有能過ぎるだろう。
    これはあれだな、ヒロインの国会議員進出から初の女性総理もあるな(笑)
    いや、そんな話になって行っ

    0
    2015年12月21日
  • 信長の茶会

    Posted by ブクログ

    死んだ後、冥府に行った信長と光秀が意外と仲が良さそうに見えた。
    大半は絵師の狩野元秀からの視点だったが、元秀と武家の娘、なべとのやり取りが良かった。
    なべが自ら動き出すことを決心して、成長したなべも良かった。
    茶器つくもがみの付喪神とか出てきて、歴史ファンタジーだった。

    0
    2015年08月13日
  • 秀吉の交渉人 キリシタン大名 小西行長

    Posted by ブクログ

    自分の思ってる小西像に近いような。家臣団もキャラ立ちしてて、それぞれの小西を慕う理由も結構いいなと思った。タイトルから交渉シーンを期待してただけにあまり頁割かれてなかったのがちょっと惜しい

    0
    2015年01月11日
  • 観 -KAN-

    Posted by ブクログ

    室町時代。17歳の才能ある若者が能楽を極めようとする話。
    一人称で勢いはあるが独りよがりに感じることも多々。
    周りに振り回される展開が多くて構成がイマイチ。

    0
    2013年11月16日