永田ガラのレビュー一覧

  • あなたのために、ネコはゆく
    人間に喜んでもらうことが何よりも大好きなネコの「ねむりっこ」は、身体は小さくても必死に頑張っています。そんなネコを見て元気になれる本です。
  • あなたのために、ネコはゆく
    人間の願いを叶えてあげたい心優しいねむりっこ。
    そんなねむりっこに死神は、おまえ、人の願いを叶えて幸せか?と聞く。
    自殺をしようとして、願いを叶えてもらう代わりに、1年後に命を差し出す約束を死神と交わす。それなのに、いざその時がくると往生際が悪く。
    最後、心優しいねむりっこは…。
    心優しくなれる本で...続きを読む
  • 五感を研ぎ澄ませて
    五感に関する、人々の絡み合った短篇集。

    聴、嗅、味、触、視の五感の短篇集ですが
    出てくる人が、別の話に出てきたり。
    世間って狭いのですか? と聞きたくなる環境でした。

    そもそも最初の話に出てきた男は、そのまま付き合うと
    プライド高くて自意識過剰で面倒そうです。
    愛があるから、と言っても付き合える...続きを読む
  • 秀吉の交渉人 キリシタン大名 小西行長
    小西行長による文禄の役の講和がメインに描かれています。心優しい、優しすぎる小西が如何にしてこの戦を終わらせるか。苦悩が大変心に染みました。加藤清正との確執も双方の側から描かれており、育ちの差それによる出世方法の差、そこから生まれる嫉妬心やプライド、曲げられない生き方が印象的です。清正は全ては義父秀吉...続きを読む
  • 星の眠る湖へ ―愛を探しに―
    洋書のような感覚、そしてそれを訳したかのような文体。洋書好きな方は好きかもしれない。キャラクターの魅力は存分に伝わります。悲しいお話でもあり、最後は泣きました。
  • 五感を研ぎ澄ませて
    人間の五感をテーマにした小説。

    プロローグとエピローグを除いて、計5章で構成されている。

    聴・嗅・味・触・視の順で話は展開されていくが、
    それぞれ主人公が違うオムニバス形式。
    しかし、どこかで主人公同士が物語の中で絡み合っている。

    主人公を述べると、
    第1章『聴』は、大学院に通うチェロを弾く大...続きを読む
  • 信長の茶会
    信長と光秀が冥府の指令で、九十九髪を探すお話。信長の主君らしい落ち着きある様子は好ましかったです。光秀が信長贔屓すぎて驚きましたが。メインは、元秀、鍋、新五郎からの視点で、特に堺の商人たちが信長にたいしてのやりとりが、面白かったです。でも、オチが何か物足りない…感じです。
  • 秀吉の交渉人 キリシタン大名 小西行長
    朝鮮出兵の初期が中心のお話。
    商人とキリシタンの面が強い小西像です。家臣が仲良し小西家!
    永田さんが一番伝えたかったという、作中の人物・日向の言葉に共感しました。
    投げ出す事は簡単であり、守るべき物を人知れず守る事がどれほどの痛みを伴うか…

    登場人物の設定がわりと斬新だったので、面白かったです。
    ...続きを読む
  • 秀吉の交渉人 キリシタン大名 小西行長
    2011/9/13
    小西行長のイメージはもっとしたたかで、強い人物像です。最近、草食系戦国大名が増えているような気がしますが...
  • 秀吉の交渉人 キリシタン大名 小西行長
    第一次朝鮮出兵をメインにした作品。小西行長と行長を支える家臣団。秀吉の交渉人と言う事で期待をしたのだが交渉もこれからと言うところで物語が終わり後は関ヶ原の戦いまで足早に終わってしまった感じ。
  • あなたのために、ネコはゆく
    人に喜んでもらう事が、何より楽しい主猫公。
    バイトが休みの日、いろいろな存在と出会う。

    猫が主役で、出てくるのは、ネコだったり
    人だったり、死神だったり。
    しかも主役なのに、なんだかこう…世の中の
    理不尽さを見た気がします。
    バイト先の支配人、あれでいいのか、と思っていたら
    最後には~という状態。...続きを読む
  • 星の眠る湖へ ―愛を探しに―
    帯に「僕は君が好きだったよ」とあったので恋愛小説かなと思ったら予想外。巻頭の白鳥が結局誰なのかは分からず。(この人かなという気もするけど確信はない)お金持ちの家の子壮が嫌なやつになるのではと思っていたけど、いい人になってよかった!めっちゃいいやつ!でもカゴの中の鳥。羽ばたきたくても羽ばたけない。早く...続きを読む
  • 観 -KAN-
    舞台の上で起きる出来事は、どんなに陰惨で、なまなましい出来ごとでも、どこかしら人に見せるために作られているように。
    この話もまた、言っている事、やっている事は、粗野で、なまなましく、残酷な出来事であるにも関わらず、なにかしら人を惹きつけるものがある。
    主人公の観阿弥は、美しく、才能溢れる優れた芸人で...続きを読む
  • 内気な美女には野獣を
    いわば現代版美女と野獣。
    内気な女性の成長物語でもある。

    動物園のトラと女性議員と言う取り合わせは、ちょっと意外と言うか、普通あんまり考えつかない気がするな。
    そう言う意味ではうまく興味を惹かれた。
    でも、ヒロインの前ではオスカーはあくまで男性なので、この話にファンタジーを持ってくる必要は実はなか...続きを読む
  • 信長の茶会
    死んだ後、冥府に行った信長と光秀が意外と仲が良さそうに見えた。
    大半は絵師の狩野元秀からの視点だったが、元秀と武家の娘、なべとのやり取りが良かった。
    なべが自ら動き出すことを決心して、成長したなべも良かった。
    茶器つくもがみの付喪神とか出てきて、歴史ファンタジーだった。
  • 秀吉の交渉人 キリシタン大名 小西行長
    自分の思ってる小西像に近いような。家臣団もキャラ立ちしてて、それぞれの小西を慕う理由も結構いいなと思った。タイトルから交渉シーンを期待してただけにあまり頁割かれてなかったのがちょっと惜しい
  • 観 -KAN-
    室町時代。17歳の才能ある若者が能楽を極めようとする話。
    一人称で勢いはあるが独りよがりに感じることも多々。
    周りに振り回される展開が多くて構成がイマイチ。
  • 五感を研ぎ澄ませて
    五感を研ぎ澄ましたらいろいろなモノがその人にとって待ちうけているのかもしれない 視覚の話良かったです
  • 五感を研ぎ澄ませて
    五感のそれぞれの感覚をテーマにした連作集のようなつくりになっている。好き嫌いで言えば、好きじゃない作品だった。
    でも、「読ませる」筆力のある物語だった。

    好きじゃないのは、五感をテーマにしているはずなのに、それぞれの5感の描写が今ひとつだったから。登場人物達が私の性格では感情移入しにくいタイプだっ...続きを読む
  • 五感を研ぎ澄ませて
    想像していたよりもリアルで生々しかった。   
    聴覚、嗅覚、味覚、触覚、視覚、それぞれをテーマに短編があり、お話はオムニバス形式で登場人物はリンクしている。  
    愛情であったり、友情であったり、孤独感であったり、現代を生きる男女のリアルな生き様を描いていたのではないでしょうか。   
    なかなか個性的...続きを読む