高杉一郎のレビュー一覧

  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時を超えて出会う少年少女。
    ハティ少女の時代にトム少年が遊びに行く形だが、トムにとってハティの空間では何時間も遊んでいたつもりなのに、現代に戻れば数分しかたっていない。
    深夜に大時計が13時の鐘を鳴らす時、裏庭に通じる扉から秘密の庭園へ行けるのだ。

    思ったより意外性はなかったが、幽霊のように扉を通り抜けたり、行く度に庭園の時間が変わっていたりというファンタジー要素が面白かった。ハティが女性になっていることにトムが気付かないのも良かった。一緒に遊んだ仲であれば、成長なぞ関係ないというのが素敵。どの大人にも少年少女時代があり、トムのようにアクセスできたら面白いのに。



    ↓ネタバレ



    弟が

    0
    2024年05月25日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

     きょうだいのピーターのはしかがうつらないよう、おじおばの住むアパートで休暇を過ごすことになってしまったトム、そこは一軒の邸宅を区切ってアパートにしたものだったが、一階には、時間は正確だが鳴らす音の数がでたらめという大時計があった。
     特にすることもなく退屈しきりだったトムが、夜眠れずに時計の鳴る音を1時、2時……11時、12時と数えていたら、時計は13時を打った。おかしいと思ったトムは、一階のホールに降りて時計を確認しようとするが暗くて見えない、そこで月明かりを入れようと裏口のドアを開けると、そこには広い芝生、花壇、温室、1本のモミの木や何本かのイチイの木があった。そこを見たいと昼間にそのド

    0
    2024年05月05日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    フィリパ・ピアス(1920~2006年)は、英国ケンブリッジ州の村に生まれ、ケンブリッジ大学ガートン・カレッジ卒、BBCでラジオの教育番組の制作に携わった後、児童文学の執筆を始め、1958年に発表した本作品でカーネギー賞を受賞した。
    本作品は、英国の児童文学の代表作に数えられると同時に、「時」をテーマにした小説の古典とも言われ、英国ではTVドラマ化や映画化もされている。
    私は50を過ぎたシニア世代だが、若い頃に読んだ『モモ』が大変好きで、同じように「時」を扱った(児童)文学の古典といわれる本作品はいつか読みたいと思っており、今般新古書店で偶々目にして手に取った。
    あらすじは、おじ・おば夫婦の住

    0
    2023年04月06日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    最初は何を言っているのか全然わからなかった。でもだんだん時のつながりが見えてきてドラ○もんを読んでいるような感覚で読めたからとても面白く、どんどん進めた。最後のところが特に印象的でまさか現代で2人が再開するとは思わなかった

    0
    2022年03月27日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    児童文学でありながら大人も楽しめる素晴らしい作品。不思議でたのしいファンタジーとして読みつつも、トムの時間軸とハティの時間軸を考えるとあたまの中がこんがらがる。毎晩寝る前に布団の中で少しずつ読み進めると、トムの真夜中の冒険に一緒に行ってるみたいだった。最後はちょっと泣けてしまった。

    0
    2022年07月04日
  • ピーター・パン

    Posted by ブクログ

    実家で本を片付けてたら見つかったので、持って帰ってきた。
    これはアーディゾーニが挿絵を描いているのでお気に入りです。
    でももう、絶版だろうなー
    というか、たぶん、古本屋で買った気がする。
    当時は中学生くらいかな?

    0
    2016年08月23日
  • 鏡の国のアリス

    Posted by ブクログ

    挿絵もこの本が好きな大きな理由。
    オックスフォード、まだ行ったことないなぁ。
    →行きました!大雨だったけど。

    0
    2024年12月23日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    風景や庭園の描写は好きだったものの、主人公が男の子だからか?あまり引っかかる部分がなく…。かつて少女だったおばあさんの夢・時間と少年の時間が重なって起きた一夏の奇跡。
    私たちは自分の中に子どもを持っているという作者の言葉が良い。

    0
    2025年12月06日
  • 不思議の国のアリス 鏡の国のアリス

    Posted by ブクログ

    伊坂幸太郎「さよならジャバウォック」の中でジャバウォックというのは「鏡の国のアリス」に出てくる言葉と知り、興味を持ち読んだ。
    荒唐無稽な空想の童話だが古いイギリスの伝承など大人にも興味深い話。言葉遊びがふんだんに表れ、英語原本で読めたら何倍も面白い筈。

    0
    2025年12月06日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    小川洋子さんと平松洋子さんの対談「洋子さんの本棚」でお二人が子ど時代に読んだ本として挙げていた本。
    読んだことが無いかったので、手を出してみる。

    最初の数ページで、一旦断念。文体が合わない。1975年第1冊発行。
    考えてみれば、僕も子供時分はこういう文章を読んでいたんだろうな。気を取り直して、再挑戦。
    今だったら、もっと子供の気を惹くような書き方をするだろうなとか、少々納得できない箇所があったり、多分こういうオチだろうと予想した部分もあった。
    子どもの時に読んだら、きっと違った感じ方をしたんだろうな。

    0
    2025年11月18日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    超メジャーで、読んでいて当然の一冊であるが、これまで手に取る機会がなかった。やっぱり読むべき時というものがある作品かと思う。その時に出会わなかったのが惜しまれる。描写は素晴らしいと思うし、トムの気持ちも分かることは分かるのだが、やはり当事者目線ではなく、どこか第三者の目線になってしまう。

    0
    2025年10月06日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    世界観が素敵で綺麗な情景が浮かぶようでした。一部分かりづらい描写もありましたが、それも含めて「時間」というものを感じられる内容で良かったです。大人が読むのにもおすすめな本だと思います。

    0
    2024年09月26日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    少し難しくて理解できないところもあったけど所々ドキドキしたり、ハラハラしたり、自分もトムになったような気持ちで読んでいました。

    0
    2024年08月06日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    全体を見渡したとき、非常に整然と作られていることがわかる児童文学。
    ハティとトムの間にあったのは友情か
    互いにしか見えない間柄ゆえの密度の濃い関係か
    そこに初恋の芽生えもあったのか、その辺りがエンディングに、温かい色味を添えている。

    0
    2022年02月10日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    真夜中に時計が鳴ると、庭とビィクトリア朝時代の少女ハティが現れる。少年トムの幻想が現実と繋がる物語の終わりが気に入っている。

    0
    2024年03月05日
  • ふしぎの国のアリス

    Posted by ブクログ

    世界でそこまで愛されている理由がわからず。言葉遊びの部分は、原著で確認してみたくなったが、単なるダジャレですよね…。

    0
    2013年10月13日
  • ふしぎの国のアリス

    Posted by ブクログ

    ディズニーを見て以来、ずっと好きなモチーフの一つであるアリスだけど、やっと触れた原作。さすがにイメージの違いはあるけど後半は一息に読んだ。こうも豊かなキャラクターを産み出せたのは、即興で語られたストーリーだったからなのか。
    キャラ作りと配置の妙、それに尽きる。

    0
    2010年07月25日