町田智弥のレビュー一覧
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地方公務員あるあるに共感することもあれば、「こんな風習が今でも残ってるってどんな田舎の役所なの?」と驚くことも多くて楽しく読めました。
何より共感できたのは、「公務員の仕事は空気のようだ」という例え。とても納得できました。住民には何をしているのか伝わりづらいけど、地域住民が生活していくにはなくてはならないもの=目には見えないが無くては生きていけない空気。目に見えないとはいえ、そのことに公務員自身がもどかしさや住民の不満を感じている以上、住民に対して公務員は自分たちのやっていることをわかりやすく伝えていく努力をしていかなければ解消されることはないんだという気付きにもなりました。当たり前のことのよ -
Posted by ブクログ
地方公務員として読んで共感できること、参考になることが多かった。
共感出来たこと
・失敗が許されないため過剰なマニュアルをつくる
目的意識が明確になっていないから臨機応変な対応ができず、過剰な予防策を引くのではないかと感じる
・事業の評価があいまい。仕様書を設計し契約を結ぶまでに力をかけるのに、その後は・・・
参考になったこと
・仕事を分かりやすく見せること
固いイメージのある役所の仕事を市民に分かりやすく伝える努力は必要であると思った。本書にもあったが公務員の仕事をうまく伝えることはできていない。説明責任以前の大前提で市民の方に役所の仕事をアピールするこが相互理解のためにも必要である -
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現役公務員が本を出版するっていうのは副業にあたらんのか?とか思いつつも読んでみた。許可得て出版したのかな?どうなんでしょ?
警察とか消防など、公安系公務員について書いている本は数あれど、一般行政系公務員について書いてる本はあまり無いように思う。これは一般行政系の公務員について、マンガを織り交ぜてエピソードをつづったエッセイ本。現役公務員が書くことで、公務員のオカシな現実を紹介しつつ、筆者自身が周りから言われる公務員への偏見について、ペンの力を使って弁解しようとしているのが読み取れる。
私的にはこれを読んで自分の中の公務員のイメージとはそんなに違わなかったが、新しく分かったことも多々あり楽しく読 -
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行政職員に転職する際の参考に読みました。
面接などで「公務員に必要な能力は何だと思いますか?」や「どのような職員になりたいですか?」という質問が必ず来ると思うけれど、その質問の答えを考える時には大変参考になると思う。
行政という仕事の役割からしても、役所という組織の性格からしても、「オレが成果を出す!」という考えだけでは、この業界で成果を上げるのは難しいのだなと感じました。熱意のある人ほど、冷静に、上手に立ち回っていく必要があるよう。
”大変ですよ” という事ばかり書かれているので、企業人からは「ただのヌルい愚痴」、学生からは「つまらん業界」と思われそう。
ただ、予備校や役所の案内など -
Posted by ブクログ
「リアル公務員」は、実際に市役所勤めの著者が
公務員社会を実態を面白く、そして分かりやすく書いている。
新人地方公務員の水野くんと
(猫の)吉田係長を中心に繰り広げられる役所の世界。
マンガで描いたストーリーで始まり、その後にエッセイで解説するという構成である。
実を言うと、私の妻は役所に勤める地方公務員であり
私自身も、行政を相手にした仕事をしているということもあって
私にとって公務員は身近な存在である。
著者が本書で指摘している公務員独特の文化というのは
私も実生活で感じているため、本書にはだいぶ笑わせてもらった。
私の妻もマンガの部分だけ読んだが、かなり楽しめた -
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現公務員さんの公務員のお仕事についての本。著者は公務員の中でも幅広い異動を繰り返したと述べているので実際はもう少しせまい仕事なのだとも思う。できるだけ客観的に書いているという著者の発言通り、公務員の仕事を美化せず、普段ぼくらが生活している時にイメージしている公務員について述べながらその裏側を正しく説明しているようによんでいて感じた。
将来の仕事を探していくにあたって公務員という仕事に惹かれていたので読んだのだが、あまりに正直に書いてくれていたので興味が失せたというのが本音。それでも最後には公務員のやりがいを伝えてくれているので公務員に興味のある人は現実を少しでも知る意味でもよんでおくといいかも -
Posted by ブクログ
本書は現役公務員が描いた「お役所の今」がわかるコミック&エッセイである。
何かとバッシングされる事の多い公務員ですが、著者としては本書を、「公務員を取り巻く世界を多くの人にわかりやすく伝えるため」と「公務員が自らの仕事を振り返るきっかけ」となるように書いたそうです。
本書を読んで「僭越印」なるものがある事を初めて知りました。ハンコが五ミリ上にずれている事をいうそうですが、いかにも役所的なエピソードです。もっとも全ての役所にある訳ではないとは思います。あくまで著者の属する組織がそうゆう文化を持っているという事でしょう
書類を綴じる穴はミリ単位で指定とありますが、これも厳密に守られている