アーサー・ビナードのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
詩人・アーサー・ビナード氏による、
「もしも(if)」という視点から、
古今東西の様々な詩をたのしむアンソロジー・エッセイ。
アメリカ人ですが、90年に来日していて、
日本語の文章が巧みです。
これだけ操れると、日本語を使うのがかなり楽しいでしょう。
その高みがまばゆくうらやましく見える読者もたくさんいると思う。
努力と言語的素養のたまものだなあ、
と尊敬の念とライバル心を持ってしまいました。
さてさて、
「もしも(if)」があってこそ創造物が生まれるといって過言ではない。
著者は、「もしも(if)」を、想像力を呼び覚ます装置、と分析している。
「もしも(if)」を用いることによって、
思 -
Posted by ブクログ
ネタバレおばあちゃんったら
なんなんなんでも
しっている。
「ね、なんのために
いきてるのかな?」
「なんなんなん…
そのこたえを さがすんだよ、
なんなんなん なんのためかなあ」
ぼくは、てくてくと旅にでて。
いろんな人にたずねてみる。
なんなんなんのために いきているんだろう?
とても、抽象的ではっきりと答えの出ないもどかしさ。
なんなんなん?
って、頭の中でノブの声に変換されてしまうのを振り払いつつ。
なんなんなん?
それは自分が感じて考えないと、人には教えてもらえないもの。
哲学って、文化祭を皆んなで意見だしあって、良い感じにやってこー!って言ってる傍で「文化祭ってそもそもなんなん? -
Posted by ブクログ
外国人作者の目から見た日本語の興味深い点を語るタイプのエッセイかなぁ、と思って読んだら、割と普通にエッセイしててちょっとビックリした一冊
第一章なんかは日本語に焦点を当てたエッセイに近いんだけど、それでも作品の本質は「日本語について」ではなく「作者の思考・体験」にあるってな感じ
思っていたのとは違ったけど、それでも軽妙な語り口で楽しく読めた
作者の、気になったことは調べる!というスタンスに好感が持てるし、そこからくる博覧強記っぷりがすごい!!
お話の最後に毎度上手い事オチをつけてくるのもすごいなぁと素直に感心してしまった
『日本語ぽこりぽこり』というタイトルに惹かれて購入したのだけど、こ