勝木俊雄のレビュー一覧
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ネタバレ桜の下には死体が眠っているという言葉と、染井吉野は一本の木のクローンという言葉にギョッとしたことがあった。
桜が開花してから何日まで見頃が続くか知りたくて手に取った本。桜の種類、歴史、植物学など多岐に渡る事項がわかりやすく述べられ目から鱗。
桜は(染井吉野を別として)個体差があり、開花から散り終わるまで15日、半分ほど花が付いている時期は10日ほど。5度が花芽の休眠解除条件で気温が高いほど花芽の成長は早くなるという。
桜には実に多様な名前が付いているが、実は栽培種名(染井吉野、河津桜、枝垂桜)であり、日本に生えている桜は植物学的には10種類。気温によって生育できる桜の種類も異なる。染井吉 -
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森林総合研究所多摩森林科学園の研究職員の方により、桜という植物の品種や特性だけでなく、歴史や古典、絵画における桜のほか、桜にまつわる俗説や誤解についても樹木学、植物分類学の観点から徹底的に科学した一冊です。
文章も驚くほどに読みやすくて分かりやすく、しかもオールカラーで本体価格1000円(2019年3月現在)というのはなかなかお得だと思います。
日本で大メジャーな栽培品種‘染井吉野’についてまるまる1章分が割かれているので、お花見の前に予習して、桜を眺めながら蘊蓄を語るにはぴったりです。ただし沖縄など亜熱帯・熱帯では‘染井吉野’は標高の高い場所を除き育たないそうなのでご注意を。
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桜という植物の歴史、種類などを説明する。明治期に江戸で生まれた染井吉野が花見の理想的な花木として、花見の様式を変え、現在まで定着してきたが、それまでは山桜を遠くから見るのが通常だった。染井吉野が「種」ではなく、栽培種であることの意味がやっと理解できた。父・オオシマザクラ、母・エドヒガンで、接木を通してクローンが全国に広がっていったものだという。それゆえに全国で桜開花地図が作成できるという。「種」としては日本に10種類が存在するというが、私たちの常識があまりにも染井吉野に偏り、かつ工業製品のような花に囚われていることを痛感する。これもまた日本らしさ。
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深夜便アーカイブス
「特集・サクラの魅力~“サクラ研究最前線”」
桜の研究者によるお話が興味深かったです
日本人って桜好きですよね
ニュースになったりするのって面白いと思う(^^)
桜の実は猛毒
生食で大量に食べれば危険
青酸ガスはモモやアーモンドの匂いがするそうだがそういう訳らしい
ぴぴろも知っていて驚いた←コナン情報らしい笑
高温で開花すると白っぽくなる
開花直前に寒い日が続いた年は濃い色
○蕾ー濃い紅色
○開花ー薄くなる
○散り間際ー基部赤くなる
○温暖化で染井吉野が生育できなくなるかも?
→鑑賞価値のある時期の期限があるだけ
樹木は生き続けるので短命説は間違い
○染井吉野が -
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関山カンザン…寒さや病害虫に強いので利用しやすい。
名前はセキヤマとも読む。サトザクラの栽培品種。
京都で緋桜として栽培されているものは関山。
4/21新宿区の写真
一葉イチヨウ…サトザクラ系の園芸品種のサクラ。
江戸時代後期から関東を中心に広く栽培。
強健な品種です。
大輪で八重咲き、淡紅色だが花弁の内側が白
雌しべが葉化して1本突き出すことから「一葉」
開花期: 4月中旬~4月下旬 4/15新宿区の写真
普賢象フゲンゾウ…サトザクラの栽培品種。
葉化した2本の雌しべを象の牙に見立てる。
室町時代より記録されている古い栽培品種であるが、
当時の普賢象とは異なると思わ