高橋和海のレビュー一覧

  • 傘の自由化は可能か
    初めて読む大崎さんのエッセイ集。
    それにしても小説の世界から想像する作家像と、この本で語っている人物が同一だとは思えない。
    大学に行かずに将棋に没頭していた大学時代と挫折、その流れで将棋関連の仕事につき・・・意外にも結婚したのは40代。パチンコが好き、釣りもする・・・意外な一面ばかり
    今度はドキュメ...続きを読む
  • ロックンロール
    小説執筆のためパリのホテルに滞在していた作家・植村は、なかなか筆の進まない作品を前にはがゆい日々を送っていた。しかし、そこに突然訪れた奇跡が彼の感情を昂らせる。透き通るような青空の下で、恋が動き出そうとしていた。ポケットに忍ばせたロックンロールという小さな石ころのように、ただ転がり続ければいい。作家...続きを読む
  • ロックンロール
    ロックンロールという題名だけで購入したので、音楽関係の話かと思ったら、ロックを愛する小説家の話だった。
    けっこうゆったりした印象だったかな〜。嫌いじゃないけどそこまでひきこまれませんでした。
  • ロックンロール
    お得意の、舞台はパリ。おなじみの、過去の切なさみたいな空気はあるのだけど、繊細なものを触れるような脆さ、みたいなものよりも、濃厚な大人の空気というか、重厚な雰囲気が強くて、あまり好みではなかったかも。
  • 傘の自由化は可能か
    大崎善生さんのエッセイ。

    大崎さん自身のこと、小説に対する思い、考えを知ることができます。
    この本を読んでからもう一度小説を読み直してみても良さそう。
  • ロックンロール
    久々の大崎善生さん。
    『パイロットフィッシュ』『アジアンタムブルー』が好きだったため
    期待しすぎてしまった。。。

    主人公が作家というだけあって

    大崎さん自身のものを書く事への考えだとか書く事への姿勢が随所に感じられたところがよかったです。
  • ロックンロール
    恋愛小説のように見えて、実はそうでもない、
    大崎さんの人生観のようなものが垣間見られる本。

    小説を書くということはどういうことか、
    駆け出しの小説家・植村の口を通して語られるのが興味深かった。
  • 傘の自由化は可能か
    デビューしてから6年分のエッセイ集。
    聖の青春・パイロットフィッシュ・ドナウよ静かに流れよの時期が中心。


    苦悩の多い過去の話の中でポンとおちゃめな日常の話が混ざってたりするので、
    なかなか油断できないエッセイ集である。

    自伝的な要素が結構強め・・・あと地味に重いです。
  • 傘の自由化は可能か
    【内容】
    駅やコンビニや飲み屋に、使いたい人がいつでも使用できる「自由な傘」を置いておく―パリのカフェで、札幌に向かう寝台列車で、日曜日の西荻窪の路上で、泡のように浮かんでくる思い。小説デビュー作『パイロットフィッシュ』で主人公の青年も夢みたシステムは、現実でも可能なのか?表題エッセイのほか、旅や言...続きを読む
  • ロックンロール
    小説執筆のためパリのホテルに滞在していた作家・植村は、なかなか筆の進まない作品を前にはがゆい日々を送っていた。しかし、そこに突然訪れた奇跡が彼の感情を昂ぶらせる。透き通るような青空の下で、恋が動き出そうとしていた。ポケットに忍ばせたロックンロールという小さな石ころのように、ただ転がり続ければいい。作...続きを読む
  • ロックンロール
    ふと、村上春樹を読んでる気分になる。
    だからあんまり好きではない。
    でもなぜか読んでしまう。

    作家と編集者の三角関係?
    奈美 みく 久美子
    to be rock and not to roll

    09'04'17
  • ロックンロール
    なぜ人はこんなにも苦しみ、悶えるような思いで、石ころとなり坂を転がり続けなくてはならないのだろう。
    転がっていった先にはいったい何が待っているというのだろう。

    僕にはわからない。
    正直にいって、僕にはわからない。
  • ロックンロール
    コレ読んで、私が大崎さんの小説が好きな理由が分かりました。ロックンロールという話自体にも思い入れはありますが、それ以上に後半に書かれていた主人公の語る小説の評価の方法に凄く共感しました。共感というか、自分が小説に求めること・言葉への姿勢がそのまま形になってました。

    「パリのカフェに夕陽があたってい...続きを読む
  • ロックンロール
    大崎善生らしい、リリシズムに満ちた私小説っぽい小説。
    ただ、どことなく、抑制が効いていず、『パイロットフィッシュ』などに比べると凡庸な出来だと思う。
  • ロックンロール
    「僕達は、ただ欲望の坂道を転がっていけばいい。」

    ロックンロールをBGMに。

    大崎善生いいな。
  • ロックンロール
    読み始めてから、物語が動き出すまで、もたもたとしてだらけてしまうが、主人公の目の前に女性が現れて以来、話し自体が弾み、キラキラとしたものに変わる。この本は中年のみずみずしい恋の話しなのだが、この、恋をする前のだらだらとした文章も、今思うと大事な叙情の一環を担っているのだなと思った。いくつになっても、...続きを読む
  • ロックンロール
    大崎善生の恋愛小説は主人公の設定など、どことなく似通っていると思うのは、自分だけだろうか・・・?小説単体として見た場合は、良質な恋愛作品に仕上がっています。ロックンロールを口ずさみながら、恋は転がってゆきます。
  • ロックンロール
    大崎さんは読者にとって結構好き嫌いが激しい作家さんだと思います。
    シチュエーションや雰囲気の綺麗さ切なさは素晴らしいのですが、そこに行き着くまでの必然性や登場人物の心理の変遷には納得できない所が多い。前者を強く評価する人は好きで、後者が気になる人は嫌いなのではないかと思っています。そして私は前者だっ...続きを読む