徳田雄洋のレビュー一覧

  • 山の背くらべ

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    本の例で言えば、複数の山があったとき、1番高い(低い)山はどれか決定したり、高い(低い)順に並べてみたりしたくなる。小さい頃正にこの遊びをしていた。2つの大小(勝敗)比較をひたすら繰り返して並び替えを行ったり、最終的に優勝を決定したり、全員に順位をつけたりする。懐かしい。あとがきにあるが、最悪××回の比較が必要とか、平均的に○○回の比較で済むとか試してみるのは難しそうだが面白そう。

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    2018年08月02日
  • カッコのない国

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    このシリーズは小さい頃読んで、心に残っている。中でもこの巻は好きだった。この本で、中置記法、前置記法、後置記法に初めて出会った。対比してみるに本当に面白い。深い内容であるが、はじめて出会うコンピュータ科学の名の通り、子供向けに、マーエ国、ウシーロ国、カッココッカ国という名の架空の国家の言語だとの体で書かれている。

    普通我々がなじんでいる「1+2」と書く方法が中置記法、演算子を前に出して「+12」と書くのが前置記法(ポーランド記法)、演算子を後ろにして「12+」と書くのが後置記法(逆ポーランド記法)。変なの、と思うかもしれないが、記法によって( )かっこが要らなくなるのが不思議な性質だと思う。

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    2018年06月30日
  • 震災と情報 あのとき何が伝わったか

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    東日本大震災の発生から、来月で1年となる。本書は震災の発生直前
    から、「最初の1時間」「最初の24時間」「最初の1週間」「最初の1ヵ月」
    「最初の6ヶ月」との区切りを設けて、メディアがどんな情報を流したのか
    を追っている。

    一切の批判・批評なし。その時、その時で、どんな情報が伝えられて来た
    のかを時系列で並べている。

    東京電力の情報隠蔽は今更言うまでもないが、東京電力と政府の発表
    のみを垂れ流す国内メディアと、早くから放射能の拡散情報を公開して
    いた海外メディア・研究機関の対比は興味深い。

    そして、被災地で健康被害についての講演・講習会を行った専門家の
    言うことがいかにいい加減であったの

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    2017年08月16日
  • 震災と情報 あのとき何が伝わったか

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    震災後のメディア上の情報の交錯を六ヶ月にわたって、時間を追って記述。

    日本では原子力発電は終わらせようというのが、筆者の結語。

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    2011年12月29日
  • 離散数学「ものを分ける理論」 問題解決のアルゴリズムをつくる

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    タイトルになんとなく目を引いて、「コンピューターのアルゴリズムと関係があるのかな」と思いながら読み進めました。
    20世紀以降、人と人との間でいかに公平で満足のいく分配ができるのか、という点について、数学的アプローチで議論が積み重ねられてきたのだと知り、とても面白かったです。
    特に、個々人で「最も得」と思う量に主観的要素があるのも織り込んで分配しようとする論理立てを読んで、分からないなりにスゴいと思いました。

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    2025年06月19日
  • あいまいな文

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    知人に紹介されて読んでみました。

    「文のあいまいさの排除」は普段から意識していることではありますが、油断すると、曖昧になっちゃうことがありますね。
    その一方で、文の厳密さを追うと、文が長くなりがちで、その結果わかりにくくなったりするので、いかに短い言葉で的確に伝えるかは、つねに苦労しています。

    ちなみに、論理に関わる考え方の基礎は、自分の場合、高校で履修した数学Ⅰですね。
    それなりに勉強しておいてよかったです。

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    2016年01月10日
  • 離散数学「ものを分ける理論」 問題解決のアルゴリズムをつくる

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    二人で公平にケーキを分割するときに、最初の一人がなるべく同じ大きさになるように切って、もう一人がその二つから好きな法を選ぶことで、両者不満なくケーキをわけられる、という話は聞いたことがある人も多いかと思います。
    それでは三人いる場合はどうすればいいのか、異なるものを分ける場合はどうすればいいのか、アルゴリズムを考える練習にはいい本だたったと思います。

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    2018年09月20日
  • どんどん出てくる絵

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    フラクタル図形は、1970年代に発見された若い概念だと知りましたが、顔見せにとどまりさほど面白いところはなかった。一筆書き図形については与えられた図形が一筆書き可能なのか、では実際にどう書くのかという問題があり、後の問題への回答に触れています。できるかできないのか考え、できるとしたら実際に具体的な解法があるのか迫るのは数学らしいし面白い部分です。

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    2018年08月02日
  • あいまいな文

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    わたしは緑色の目の大きな宇宙人の女の子に会った。ここではきものをぬいでください。ショウジキ町、ウソツキ町の人に道を訊く話。まあ昔からよくある話題。

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    2018年07月17日
  • 1と0の世界

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    質問と情報量、符号化、論理回路。論理演算でANDをしっかり屋、ORをうっかり屋、NOTをへそまがり屋とキャラクター化してある。4けた足し算の仕組みを構築していくのは面白いけれど理屈っぽいので、少し飽きてしまった。三キャラが、どれが誰かもっと明確に見分けられる絵柄になっていればもっとよかった。

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    2018年07月17日
  • 震災と情報 あのとき何が伝わったか

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    災害が発生した直後(執筆期間を考えて)に出版されたので、現象を追うので精いっぱいだったのではないか、と感ぜられる内容であった。災害情報から分析できたことを知りたいと思うのであれば物足りないかもしれないが、「3.11あの時どのような情報が流れていったのか」ということに関して知るには内容・分量共にちょうどいいのではないかと思う。

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    2012年12月29日
  • 震災と情報 あのとき何が伝わったか

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    SNS、スマートフォンはほんとに便利なのだなと思った。
    Ustreamの力もすごいのだなと思った。
    災害時に情報はほんとに重要である。
    しかし、まだまだ日本では完全ではなく、誤った情報や情報の隠蔽も行われている。
    海外の方がよっぽど正確な場合も少なくない。
    きちんと自分で取捨選択して情報を得ていきたいものだ。

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    2012年04月11日
  • 震災と情報 あのとき何が伝わったか

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    徳田雄洋『震災と情報』を読んで、原発をやめると、断言しない方がよかったと思う。


    震災と情報――あのとき何が伝わったか (岩波新書)
    (2011/12/21)
    徳田 雄洋

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    今年二冊目。

    タイトルで職場の本屋の平積みから購入。

    丁寧に震災の情報の提供の状況を整理している。

    個人的には、本の最期に、突然、日本では原子力発電を終わらせよう、と自分の意見を理由なく述べているのは如何と思う。

    原子力発電所を新規に建設するのは無理なのはとうぜんだろう。大事なのはエネルギー状況を考え、日本の製造業が海外に逃げないようにするために、原発の依存度を下げていけるかにある。

    触れら

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    2012年01月02日