ジョン・ブラッドショーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
真っ昼間だと猫は人間ほどよく見えない。かん体視細胞の負荷が大きすぎてスイッチを切るためだ。
30センチ以上近いものは焦点があわない。
猫が聞こえる範囲は人間より2オクターブ高いのに、低音域も人間と同じように聞こえるところが猫のすごいところ。そして方向探知機も優れている
猫は高い声で話しかけられるのが好き。
何千もの匂いも区別できる。
膀胱炎の契機になるのは精神的なストレス
家で暮らしているネコとの争いと、近隣ネコとの争い。
特に雄。
母猫は子猫のことを覚えている2.3日は探す。臭いがのこっているからだ。
けんかのとき耳を後ろに倒していたらあまり勝つ自信がない。でも毛を逆立てて大きく見せ -
Posted by ブクログ
英国の著名な人間動物関係学者による、猫に関する分析結果をまとめたもの。猫の生態や進化の経緯、イヌとの違いなど、猫について科学的な調査結果を基に、その生態について詳細に書かれている。ネコはイヌとは違い、狩りへの執着があることと、縄張り意識が強いために、人間と仲良くなりにくいことがわかった。
「イエネコは「人間の親友」であるイヌよりも多く、数にして3対1ぐらいだ。アメリカの1/3の家庭は、1、2匹のネコを飼っている」p19
「ネコは愛情深いと同時に、独立独歩の生き物である。ペットとして、イヌに比べネコは手がかからない。訓練も必要ない。自分で毛づくろいをする。1日じゅう放っておいてもイヌのように飼 -
Posted by ブクログ
よく知っているようで知らない猫の側面を科学的に、かつ愛情たっぷりに書かれた本です。直接的な飼育書ではありませんが、猫好き、猫飼いさんはぜひ読んでみてください。
そもそも猫がどのように人のそばで生活するようになったのかという歴史的背景からはじまり、猫がどのように世界を知覚しているのか、また感情や思考がどのようになっているのかについても記述されており、深く猫について知ることができ面白かったです。
今のような室内飼いがあたりまえになったのも、人と猫の長い歴史からすればごく最近のこと。人と猫の関係は、今の状態が普通のものと思いこんでいましたが、長い歴史の中で徐々に変化しており、そしてこれからも変化し -
Posted by ブクログ
表紙から想像した内容とも期待していた内容とも違っていたけれど、歴史的科学的根拠を基に猫についてまとめられている内容は、これはこれでとても興味深い内容で、とても満足しました。
論文や参考URLなど、注釈の情報量も膨大です。
うちの子は何故あのような行動を…?と不思議に感じていた疑問に対しての答えのヒントもありました。
改めて、猫は猫であって人間ではないという現実に引き戻してくれます。
(なのに愛は冷めない、どころか益々愛しくも感じるから不思議だ)
犬がとても発達しているということも興味深かったし、未来の猫についてはとても考えさせられます。
虚勢や避妊で猫たちはどう変わっていくのか。
一度も考 -
Posted by ブクログ
勝手気ままに生きていると思われている猫。エサをくれないと飼い主には見向きもしないと思っていたら、飼い主の子供が犬にかまれているところに突進して犬を撃退した猫がアメリカで話題になっていた。その名はタラ。
謎に満ちあふれている猫について人間社会との関わりについて掘り下げていき、猫が本来持っている性格と今の時代に生きる猫の姿についても書かれている。
ハリネズミと同様おひとり様を好む。寂しいだろうと思ってもう1匹猫を飼うと大変なことになるようだ。人間との関係は早いうちから築いていかないとうまくいかないと書かれている。愛情を持って飼ってくれない人間にはゴロゴロ鳴らしてすり寄ってくるどころか見向 -
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Posted by ブクログ
帯の裏には「どうすれば人なつこいネコになる?」「ネコが飽きないおもちゃとは?」「ネコはわたしたちをどうみている?」というような飼い主の素朴な疑問をわざわざ載せていて、それらの疑問にずばっと答えてくれる本のように思えるのだけど、飼い主として知りたいそれらの話題は、全体からするとごく一部でしかない。
猫の祖先となる世界中のヤマネコの話や、歴史的にいかに人間社会に入り込んでいったのか、その過程の犬との差異や、身体のつくり・器官について、どういった要素が遺伝によるのか、などがメインの学術的な本である。
図表・図解なども少なくイラスト以外は文章だけで構成されているので、「ネコの飼い方入門」とは違うと -
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