市井豊のレビュー一覧

  • 人魚と金魚鉢

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    前作よりザ・フールの活躍よりも主人公が話の中心に。毎回出てくるおばけのような先輩がご愛嬌。収録最終作には考えさせられた。個人的には、ショタ少年が出てくる話が好き。

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    2018年12月08日
  • 聴き屋の芸術学部祭

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    生まれながらの聴き屋体質の大学生・柏木が遭遇した四つの難事件。
    誰よりもネガティブな性格の先輩、推理マニアの美男子学生作家など、文芸サークル第三部〈ザ・フール〉の愉快な部員たちが謎解きを繰り広げるユーモア・ミステリ。

    「放課後探偵団」というミステリアンソロジーに載っていた聴き屋の短編が面白かったので読んでみました。
    期待を裏切らず、この短編集も面白かったので満足です。

    聴き屋という設定がまず面白いし、文芸サークルなどの大学の面々との会話も愉快。
    日常の謎だけではなく殺人事件も出てくるけど、何気ない手がかりを元に真実があぶり出され、論理的思考によって解決が導き出されるカタルシスがたまらない。

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    2016年05月23日
  • 聴き屋の芸術学部祭

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    ユーモアミステリと謳われているだけあって、軽〜いノリで、テンポよく進みます。
    しかしミステリ部分も軽いか、と言われるとそうでもなく、しっかりとした謎にこれまたしっかりとした解決がつくのですから侮れません。
    4編中2つが殺人事件を扱っていることからもうかがえるでしょう。
    ベストをあげるとすれば表題作でしょうか。
    一見分裂したかに見えた事件の構図が根底では繋がっていたことにおどろかされました。
    どの短編でも、話を美しく纏める巧さを感じました。
    近いうちに第2短編集も読んでみようと思います。

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    2015年03月10日
  • 聴き屋の芸術学部祭

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    謎それぞれにはそこそこ興味を引かれるのだけど、種明かしをされても「...ほお」という感じで特に引き込まれなかった。
    ただ登場人物の個性や会話の魅力はあったと思う。
    カバーイラストや挿絵の雰囲気そのまま。

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    2015年02月05日