岡田喜秋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本屋さんの特設コーナーに平積みになっていました。こういう知らない本に出合えるから本屋めぐりはやめられません。
岩手の山奥の湯治場を出張の宿にして読んだら、雰囲気満点!旅に出たくなりました。
戦後10年を経過し、ようやく行くことができるようになった場所があったりという歴史のスナップショットという意味で興味深いことはもちろんですが、社会地理学を学んだ著者らしい視点で人の生活と環境との係わりの物語が切り出されていて、写真だけでもわからず文章だけでも足りない部分が立体的に描かれていて驚きます。
また、視点の軸があるため批評がある点も特色があります。
若い時代の著者のまじめな口調も、最近は触れるこ -
Posted by ブクログ
著者の岡田氏の歴史や民俗学やらの知識量・考察力がすごい(一番は行動力だが)
タイトルからして読む前は「ハイキングなのかな」って思ってたけどまさに「旅」ですね
1970年代とかでも秘境、過疎的な山村だったところなんか今はもっと廃れちゃってるのかなと思ったりして
旅人的視点で、現地の現状や住んでる人に勝手に同情したり失望したりするの本当に好きくないからよくぞ言ってくれたって思った、観光のためと違うくてちゃんとその人たちの生活がそこにはあるから
平家の落人ってそんなにいっぱい色んなとこに逃げ延びたんだな知らなかった
「日本のチベット」って表現がいっぱい出てきたのがおかしかった分からんその表現は分から -
Posted by ブクログ
もうだめだ、旅に出たい!
アウトドア・ショップにふらりと入るとこんな本がおいてあった。いいタイトルだな。
1960年から1980年の20年にわたる雑誌「旅」編集に携わってきた著者のエッセイ。
同じ著者の「定本 日本の秘境」がとても興味深かったし、タイトルに惹かれて読んでみる。
前半は「旅」のあるべき姿の主張が強く発表当時の時代背景も伺える。著者がどのように感じるかという点が中心のエッセイって今風なんだってことがよくわかる。戦中と戦後の旅なんてのも、もはや異次元。
でも、旅に求めること感じることも人の数だけ合って面白い。
あ~旅に出たい。 -
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