柴田義松のレビュー一覧

  • ヴィゴツキー入門

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    ヴィゴツキーの理論を俯瞰的に把握するために,とても適している本。生活的概念と科学的概念,発達の節目など,改めて他の著書も読み直して考えたい。

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    2014年07月09日
  • ヴィゴツキー入門

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    骨太なヴィゴツキー、彼の思想家としての理論にとても共感することができました。

    以前「思考と言語」の訳本に挑戦しましたが、僕の理解力がついていけませんでした。本書はとても優しく書かれていてそんな僕でも夢中になって読むことができました。

    教育に携わる人であれば、第1章2「発達の最近接領域の理論」や第8章「教育における環境と教師の役割」は特に読むべきだと思います。

    この興奮が冷めないうちに彼の初期の著書「教育心理学講義」に挑戦してみたいと思います。

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    2013年01月08日
  • ヴィゴツキー入門

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    ネタバレ

    心理学のモーツァルトと呼ばれているヴィゴツキーの思想について、その概要を平易に綴っています。

    特に児童における言語の発達―話し言葉から書き言葉、自己中心性から内言、生活的概念と科学的概念、それらと人格形成との相互作用―についてのいくつかの章がとても興味深かったです。読んでいるうちに、児童の発達だけに話がとどまらず、人にとっての概念とは、言語とは、思考とは、と想像が膨らんでいきます。

    200Pくらいの本ですが、平易で内容は濃いです。

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    2011年08月21日
  • ヴィゴツキー入門

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「心理学のおけるモーツァルト」と称され、「繊細な心理学者、博識な芸術学者、有能な教育学者、たいへんな文学通、華麗な文筆家、鋭い観察力をもった障害学者、工夫に富む実験家、考え深い理論家、そして何よりも思想家」と評される、ロシアの天才的心理学者ヴィゴツキー。
    近年、アメリカをはじめ西欧などで再評価が高まり、脚光を浴びるなか、日本でも再び、心理学・教育学の両面でヴィゴツキーの学説への注目が集まってきた。
    本書は、そのヴィゴツキー理論の全体像をわかりやすくまとめたはじめての入門書である。

    [ 目次 ]
    第1章 心理学におけるモーツァルト
    第2章 新しい心理学方法論の探究
    第3章 話しこ

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    2011年06月11日
  • ヴィゴツキー入門

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    ネタバレ

    学びの最近接領域で有名なヴィゴツキー。彼が発表した理論や考えが分かりやすくコンパクトに解説されていた。
    「人は他者との関わりの中で学び、外的な行為が内面化されていく」「生活概念と科学概念の相互作用を通じて思考は発達する」など今の教育の考え方に通ずる理論がいくつも紹介されていて、一読の価値はあったと思う。

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    2025年11月05日
  • ヴィゴツキー入門

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    自分にとって「発達の最近接領域」が耳馴染みのいい概念であったため、なんとなく好感をもっているヴィゴツキー。本書によって、その発達の最近接領域のバックグラウンドとして存在している価値観、ヴィゴツキーがNoをつきつけているものがある程度わかったような気がする。
    教師そのものではなく環境と、その環境と対峙する個人こそが成長のドリブンである。だから教師は環境を作り上げることこそが責務である。というのはしっくりくる。

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    2024年02月24日
  • ヴィゴツキー入門

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    今の大学教育におけるアクティブラーニングや、自律的学習者の育成の基礎になっているもので今後より深く勉強したい。

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    2016年10月27日
  • ヴィゴツキー入門

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    最近の心理学概説書で目に触れることの多いヴィゴツキー。中でも<発達の最近説領域>の理論が有名だが、他にも偉大な教育心理学者であったことが本書から伺えた。なんと骨太な学者なんだろう。ピアジェの研究との異同も興味深い。また、日本でのヴィゴツキー受容に関する記述も。

    ・話し言葉の無意識性、書き言葉の意識性と随意性。書き言葉は話し言葉とは違って高度の抽象性を特質としている。二重の抽象性(音声的側面と対話者)。
    ・相似:生活概念と科学概念の発達、母語と外国語の発達、話し言葉と書き言葉の発達。物から概念。概念から物。
    ・書き言葉の前史に,身振り手振り、図式的描画、ごっこ遊びがある(象徴的機能の発生)

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    2012年04月02日
  • ヴィゴツキー入門

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    きちんと理解できたかといえば答えはNoですが、ですます調の文体もあいまって読みやすかったです。ヴィゴツキーの著書そのものへの挑戦はまだ置いておきたい所。翻訳のある本は原著を……と申しますが、ロシア語だとなかなかそうはいかず、日本語の入門書があること事態がありがたいです。ロシア語を翻訳できる心理学者、教育学者は多分今の日本にあまりいらっしゃらないと思うので、その意味でも原著の翻訳も(訳のこなれてなさでは評判悪いようですが)貴重だと思います。

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    2011年11月14日
  • ヴィゴツキー入門

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    限りなく★5つに近い4。
    その理由は、自分の理解力不足な部分があったため。

    ヴィゴツキーはホント最近知った心理学者であるが、
    この本を読んでいるさなか、職場の2年目の後輩が、
    初任研の継続研修で、ヴィゴツキーを研究している方の講演を聴いてきたとのこと。

    これは心強いなと。

    教員としておすすめの章は、
    第1章の2 〈発達の最近接領域〉の理論
    第3章 話しことば・書きことば・内言の発達
    第4章の3 ことばの自覚性と随意性の発達
    第7章 障害児の発達と教育
    第8章 教育における環境と教師の役割

    この本をきっかけに読みたい本
    『教育心理学講義』→『「発達の最近接領域」の理論』

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    2011年09月01日
  • ヴィゴツキー入門

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    ヴィゴーツキーの理論「文化的―歴史的発達理論」とは何なのか。
    それは大まかに言えば「心理学の危機」を克服しようとした目的から構築された理論である。
    心理学の危機とは、心理学の諸流派が心理学の理論を別の学問にまで広げ
    新しい世界観を作っていることで、それは説明的なもの(意識を研究対象から外す)と
    記述的なもの(非科学的)に2分される。
    これの克服に努めた彼の理論は、自然で直接的な心理機能は
    言葉の媒介によって間接的なものになり、人との関わりから学ぶことで
    内部に高次の心理機能が生まれるという考えが根底にある。
    その考えをもとに発した彼の理論について、ピアジェの理論と比較しつつ説明した本だった。

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    2010年12月29日
  • ヴィゴツキー入門

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    ほぼ理解不能だったので、星3つ。
    ただ後半の7章「障害児の発達と教育」、8章「教育における環境と教師の役割」は、分かり易く興味深い内容だった。
    私の知識不足で理解が出来なかったのが一番の理由だと思うが、あとがきの著者のまどろっこしい文章に触れたときに、私の知識不足だけではなく著者の言葉選びも本書を難しくしている一因ではないかと思った。

    夭逝した彼は心理学のモーツアルトとも言われているのだが、彼が長く生きたらさらに素晴らしい見解を示してくれただろうと思う。
    本書の理解は断片的だが、それでも彼の考えに興味を持ったので別の書物にもあたって理解を深めたいと思う。

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    2024年07月25日
  • ヴィゴツキー入門

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    子どもの発達状態を評価するとき、どのように見ればいいでしょうか。学校の成績も入学試験も、だいたいはペーパーテストでみますよね。これ、教科書を見たり友達に教えてもらったりしたら、怒られてしまいます。ペーパーテストはひとりで解かなきゃいけない。自力で最初から最後までやれてはじめて点数になるのです。

    こういう評価の仕方って、実は子どもの一面的な部分しか評価していないのかもしれません。たとえばここに、小学5年生で、ペーパーテストの成績が同じくらいの2人の子がいたとしましょう。その子たちに、小学6年生の問題を解かせてみる。当然、ひとりで解くというのは出来ないのですが、先生とか親が手助けをしながらだった

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    2021年11月07日
  • ヴィゴツキー入門

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    ヴィゴツキー心理学の解説
    教育学的な部分の解説が多い
    ・理論のおおまかな紹介はあるけど、理論の元になった実験がどういったものだったかはよくわからない。
    ・今日的な意義、どの程度発展してきているのか、実証されているのか、もっと詳しいと嬉しい。
    ・弁証法的理論だから正しい、みたいな主張をそのまま受け取るのはどうなのか。

    ・現在の学校で導入が進んでいるアクティブ・ラーニングの源流には、欧米経由で紹介されたヴィゴツキーの影響があるのだろうか。

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    2018年12月10日
  • ヴィゴツキー入門

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    第1章 心理学におけるモーツァルト
    第2章 新しい心理学方法論の探究
    第3章 話しことば・書きことば・内言の発達
    第4章 生活的概念と科学的概念の発達
    第5章 思春期の心理
    第6章 芸術教育論
    第7章 障害児の発達と教育
    第8章 教育における環境と教師の役割

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    2009年10月04日