柴田義松のレビュー一覧

  • ヴィゴツキー入門
    ヴィゴツキーの理論を俯瞰的に把握するために,とても適している本。生活的概念と科学的概念,発達の節目など,改めて他の著書も読み直して考えたい。
  • ヴィゴツキー入門
    骨太なヴィゴツキー、彼の思想家としての理論にとても共感することができました。

    以前「思考と言語」の訳本に挑戦しましたが、僕の理解力がついていけませんでした。本書はとても優しく書かれていてそんな僕でも夢中になって読むことができました。

    教育に携わる人であれば、第1章2「発達の最近接領域の理論」や第...続きを読む
  • ヴィゴツキー入門
    心理学のモーツァルトと呼ばれているヴィゴツキーの思想について、その概要を平易に綴っています。

    特に児童における言語の発達―話し言葉から書き言葉、自己中心性から内言、生活的概念と科学的概念、それらと人格形成との相互作用―についてのいくつかの章がとても興味深かったです。読んでいるうちに、児童の発達だけ...続きを読む
  • ヴィゴツキー入門
    [ 内容 ]
    「心理学のおけるモーツァルト」と称され、「繊細な心理学者、博識な芸術学者、有能な教育学者、たいへんな文学通、華麗な文筆家、鋭い観察力をもった障害学者、工夫に富む実験家、考え深い理論家、そして何よりも思想家」と評される、ロシアの天才的心理学者ヴィゴツキー。
    近年、アメリカをはじめ西欧など...続きを読む
  • ヴィゴツキー入門
    自分にとって「発達の最近接領域」が耳馴染みのいい概念であったため、なんとなく好感をもっているヴィゴツキー。本書によって、その発達の最近接領域のバックグラウンドとして存在している価値観、ヴィゴツキーがNoをつきつけているものがある程度わかったような気がする。
    教師そのものではなく環境と、その環境と対峙...続きを読む
  • ヴィゴツキー入門
    今の大学教育におけるアクティブラーニングや、自律的学習者の育成の基礎になっているもので今後より深く勉強したい。
  • ヴィゴツキー入門
    最近の心理学概説書で目に触れることの多いヴィゴツキー。中でも<発達の最近説領域>の理論が有名だが、他にも偉大な教育心理学者であったことが本書から伺えた。なんと骨太な学者なんだろう。ピアジェの研究との異同も興味深い。また、日本でのヴィゴツキー受容に関する記述も。

    ・話し言葉の無意識性、書き言葉の意識...続きを読む
  • ヴィゴツキー入門
    きちんと理解できたかといえば答えはNoですが、ですます調の文体もあいまって読みやすかったです。ヴィゴツキーの著書そのものへの挑戦はまだ置いておきたい所。翻訳のある本は原著を……と申しますが、ロシア語だとなかなかそうはいかず、日本語の入門書があること事態がありがたいです。ロシア語を翻訳できる心理学者、...続きを読む
  • ヴィゴツキー入門
    限りなく★5つに近い4。
    その理由は、自分の理解力不足な部分があったため。

    ヴィゴツキーはホント最近知った心理学者であるが、
    この本を読んでいるさなか、職場の2年目の後輩が、
    初任研の継続研修で、ヴィゴツキーを研究している方の講演を聴いてきたとのこと。

    これは心強いなと。

    教員としておすすめの...続きを読む
  • ヴィゴツキー入門
    ヴィゴーツキーの理論「文化的―歴史的発達理論」とは何なのか。
    それは大まかに言えば「心理学の危機」を克服しようとした目的から構築された理論である。
    心理学の危機とは、心理学の諸流派が心理学の理論を別の学問にまで広げ
    新しい世界観を作っていることで、それは説明的なもの(意識を研究対象から外す)と
    記述...続きを読む
  • ヴィゴツキー入門
    子どもの発達状態を評価するとき、どのように見ればいいでしょうか。学校の成績も入学試験も、だいたいはペーパーテストでみますよね。これ、教科書を見たり友達に教えてもらったりしたら、怒られてしまいます。ペーパーテストはひとりで解かなきゃいけない。自力で最初から最後までやれてはじめて点数になるのです。

    ...続きを読む
  • ヴィゴツキー入門
    ヴィゴツキー心理学の解説
    教育学的な部分の解説が多い
    ・理論のおおまかな紹介はあるけど、理論の元になった実験がどういったものだったかはよくわからない。
    ・今日的な意義、どの程度発展してきているのか、実証されているのか、もっと詳しいと嬉しい。
    ・弁証法的理論だから正しい、みたいな主張をそのまま受け取る...続きを読む
  • ヴィゴツキー入門
    第1章 心理学におけるモーツァルト
    第2章 新しい心理学方法論の探究
    第3章 話しことば・書きことば・内言の発達
    第4章 生活的概念と科学的概念の発達
    第5章 思春期の心理
    第6章 芸術教育論
    第7章 障害児の発達と教育
    第8章 教育における環境と教師の役割