霞流一のレビュー一覧

  • フォックスの死劇
    ちょいとネタがてんこ盛りで雑多な感は否めませんが、バラバラ殺人かつ連続殺人、作者お得意の映画業界ネタ、そしてハードボイルドに決めつつ次々繰り出されるギャグ。あと美味しそうな食い物ネタ、と、どこをとっても霞作品だなぁ、という感じで堪能しました。この独特のノリは毎度読者を選ぶなぁと思いつつ、私は大好きな...続きを読む
  • おなじ墓のムジナ 枕倉北商店街殺人事件
     主人公は商店街にある本屋の息子、失業中。その商店街でタヌキにまつわる小さな事件が続いたあと殺人事件が起きた。タヌキの謎と殺人事件はつながっているのか(いるに決まってるけど)? ユーモア・ミステリー。
  • おさかな棺
    謎解きの強引さは短編のためか益々威力増大。
    作者自身、大の魚好き(食べる方)と言うだけあって、謎の精神科医・宇大公彦のお魚薀蓄付きのお食事場面がいかにも美味しそうでお腹が鳴り、唾液が溢れる。グルメ小説ですか?
  • おさかな棺
    日本のバカミス第一人者、霞流一さん。一度読んでみたいと思いつつ、どこから入るべきか悩み、結局書店で一冊だけあったものを選びました。霞作品ではおなじみの探偵・紅門福助と、魚大好きな精神科医(?)宇大公彦の連作短編集。冒頭はどの作品も、なんとも奇妙な日常の謎から始まります。それを調べていくうちに殺人事件...続きを読む