Hisa Andoのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
eb+DB Press Plus
プロセッサを支える技術
果てしなくスピードを追求する世界
著:Hisa Ando
出版社:技術評論社
コンピュータは速くて、計算結果があっていて、壊れないでしっかり動いてくれればいいのですが、その中心となる、マイクロプロセッサの解説書です
もともと、モトローラの6809や、αチップが好きだったのですが、残念ながら淘汰されました。
2011年までですが、Intel i7,Intel Xeon5600,NVIDIA GPUをカバーしています
気になったのは、以下です。
ノースブリッジ メモリに割り付けられたアドレス
サウスブリッジ 各IO機器に割り付けら -
Posted by ブクログ
グラフィックス表現において重要となるプログラマブルシェーダ技術の誕生。三種の神器である法線マッピング、動的影生成、HDRレンダリング。CPUとGPUの接続点のPCI Expressの話や、CPUやGPUなどの電子回路内の半導体に宇宙線の中性子が衝突することでエラーが生じるメカニズムなど非常に面白かった。計算精度への要件は科学技術計算では厳しく、DLでは緩い。SIMT方式での条件分岐を表現するプレディケート実行は、条件成立も不成立も両方分の実行時間を要してしまう。(GPUに限らないが)DRAMはパストランジスタOFFでも漏れ電流で記憶キャパシタの電荷が減るから数ms周期で全ビット読み出し→再書き
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Posted by ブクログ
技術評論社WEB+DB PRESS plusシリーズの本はどれもしっかりと作ってあるという印象を受ける。それは著者をしっかりと選んでいるからだろうと思う。本書もこれだけの内容を単著者で書かれている。おそらくは、この世界でも経験が豊富で有名な方なんだろう。
プロセッサを"支える"技術というタイトルからも分かるようにそのカバーする範囲は非常に広い。
非常に基本的なプロセッサ理論から、その開発の歴史、メモリなどの周辺技術、仮想化やマルチコアプロセッサ、GPGPUなどの最新動向、などカバーされている。
すべてを理解することできないが、内容の深さやバランスなど優れた解説書。高く評 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現在のプロセッサに使用されている機能をわかりやすく解説している。
プロセッサを効率的に使いたいプログラマを対象とすると書いてあるため、一見したところOSやコンパイラの開発者をはじめとした、ハードに近い人たちを対象としているかのように感じてしまう。
しかし、アプリケーション側のソフトウェアを作る人から見たらブラックボックスである、プロセッサの内部処理を簡潔に説明しているこの本は、1度読むのに値するものである。
様々なプロセッサの機能を簡易サンプルコード付きで説明しているため、効率を考えたソフトウェアの実装を行いたい場合、どのようなソースコードを書けばよいのか、ヒントを与えてくれている点も高評価の -
Posted by ブクログ
現代的で素晴しいコンピュータ・アーキテクチャのテキスト。コンピュータ・アーキテクチャの基礎から、仮想化支援機構、マルチコア、GPGPU といった最新の話題まで手広く網羅する。さすがにこれだけ豊富な内容で A5版 380ページでは個々の説明が簡略になるのはやむを得ないが、非常に適切に簡略化されているので、解説が端折られている箇所はほとんどない。行間を読むのが練習問題と思えば丁度良いくらい。
ところどころに差し込まれる early and evil optimization code はいかがなものかと思うが、これは編集者の方針なのかなぁ。WebDB Press はソフトウェアの雑誌だから…。
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Posted by ブクログ
ネタバレ全体的な歴史や、GPGPUなどについても言及しつつ、IntelのIA32のアーキテクチャを中心に現在のマイクロプロセッサの諸技術について解説している。
本書はマイクロプロセッサ技術者というよりも、マイクロプロセッサを使う側、IT Proやプログラマ、PCの自作を行うユーザーが、プロセッサメーカーやサーバーメーカーが発表する技術資料や、インストラクションマニュアルを含む各種マニュアル類を理解するための入門書的な位置づけの一冊だともいえると思う。
もはや、本書に書かれている内容を一切知らなくてもプログラミングは可能な時代にはあるが、システム開発として、ハードウェア全体の構成設計や、基幹となるソ -
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だいぶ前に買って積読していました。自作PCを初めてやって、ハードウェアに興味が湧いたので読んでみました。曖昧さがなく簡潔でわかりやすく、本当に理解している著者がかくまとまった専門書で、値段以上の価値があることを再認識しました。CPUのマルチコア化や動作周波数の向上や、電気的な仕組みとそこにある消費電力とのトレードオフがおもしろかったです。メモリやストレージなどもそうですが、「何が難しくて、いまどうなっているか」が書かれているのがとても読みやすかったです。かなり濃厚なのでひとまずさらっと目を通すだけしかしていませんが、次にパーツを買うときには改めて部分的にでも読んで理解したいと思いました。初版が
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Posted by ブクログ
技術評論社の『GPUを支える技術』読んでるんだけど、めっちゃ楽しいんだけど、4章のアーキテクチャの部分わからないー。パタヘネ続き読んでから読むと楽しそう。「ディープラーニング部分正確ではない」みたいなレビューを見たけど、主眼はハードウェア理解なのでぼくとしてはヨシ。
にしてもいままでGPUって「なんかよくわからんけど科学計算つよくてポリゴンとかピクセルとかめっちゃ描画できるサムシング」という認識だったんだけど、この本読んでると計算機なんだなあと認識変わってきた。GPUで動かすためのバイナリや機械語、とか考えたことなかった。精々GLSLかSPIR-Vくらい。 -
Posted by ブクログ
GPUのハードウェアとしての解説が大変参考になった。
- 単精度浮動小数点演算が何並列で動くのか
- メモリ階層と、それぞれのアクセスコストの目安
- これらをソフトウェア視点でどのように制御するのか
について、仕組みとして理解することができた。
ARMやx86などの汎用プロセッサについての基本的な知識があれば、それと比較してのGPUのハードウェアとしての特徴を良く理解できると思う。
本書はCUDAのプログラミングガイドではないので、実際にソフト開発を行うためには、別途、他の情報を参照する必要があるが、性能やボトルネックになる点については、触れられており、参考になる。
反面、実際の活用事