Hisa Andoのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
雑誌やWEBなどでメモリやCPUのスペックがらみの話を読んでもいまいち理解できなかったのだが、本書ではそれらの記事ではいちいち解説してくれない事柄まで包括して説明してくれているのでこの分野での基本的なことは抑えることができたと思う。
本書のシリーズに共通して言えることだが、基本が抑えきれていない私のような人に対して最終的に少し踏み込んだコアな部分も理解できるような構成、展開となっているところがとても良い。
内容的には、マイクロアーキテクチャの話が特にためになった。
マイクロアーキテクチャを知ることによりメモリ、CPUを効率的に利用するための勘所を得るだけでなく、優れた実績のある方式として、一般的なプログラムに対して処理を高速化するためのヒントとなるので、学ぶ価値は非常に高いと思う。
キャッシュ・TBLの話、マルチスレッド、マルチコア、マルチソケットの話、特にキャッシュコヒーレンシをとるための方式の話はおもしろい。
ただ、メモリアーキテクチャや外部IFの話はまだ敷居が高く感じた。 -
Posted by ブクログ
AND演算、論理回路、半加算器と順を追って説明を、というわけではなく、プロセッサ・メモリ・入出力装置とアーキテクチャの外観を示してからのパイプライン・キャッシュ・分岐予測と技術の詳細を解説していく表題の通りプロセッサ本。
メモリ管理機構や割り込み処理など基盤となる技術要素に留まらず、仮想化サポート・Nehalemアーキテクチャ・マルチプロセッサのような最近の技術まで広範囲にカバーしているが、これがまぁ難しい。
ページテーブル、TLBキャッシュ、仮想記憶、多階層化と順を追って構造を辿る間はすんなり読み進められるが、『センスアンプの読みだした1行分のデータの中の列デコーダで選択された部分に対して与えられたデータを書き込んでから、行デコーダで選択された行に書き戻します。』とキャッシュ、アドレス、ポインタ、デコーダみたいに物理レイヤのひとつ上の処理を辿る段で一気に置いて行かれる。
昔読んだ詳細Linuxカーネルやカーネル2.6解読室などと非常に近いレイヤであるので、並べて読むと互いに補完できていい気がする。とはいえ自分にはもう一段、詳細な説明のレイヤが欲しいところであるが、この辺りは読める本を探すよりも、むしろ自分で作って触ることが正道だと思われる。
裏を返せば「作るのには敷居が…。」と思っている人こそ、本書を読むべきだろう。どこをどう歩いても敷居に当たるならば、進める方向に進んでみよう。