篠原初枝のレビュー一覧

  • 国際連盟 世界平和への夢と挫折

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    国際連盟の創立以前から、その役割を国際連合に譲るまでの歴史を、
    その仕組みや果たした役割、活躍した人々などを丁寧に紹介する一冊。
    日本に関する記載も多く、国際連盟全体としての動きだけでなく
    個人としての動きも描かれており、とてもよくまとめられている。
    あえて難点をあげれば、日本国内の
    国際連盟に対する空気に関する内容がやや少なかったか。
    とはいえ全体的に知りたい内容が
    分かりやすく解説された良書であることに間違いはない。

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    2013年03月23日
  • 国際連盟 世界平和への夢と挫折

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    国際連盟の歴史を概観する著作。

    大戦を防げなかったことを指摘する一方、

    社会・人道的問題への国際的取組みの鏑矢となった面を積極的に評価します。

    新渡戸や安達峰一郎など、連盟で活躍した日本人の記述も興味深いです。

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    2010年06月28日
  • 国際連盟 世界平和への夢と挫折

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    国際連盟の特徴は、①新外交の拠点、②平和への機運と言える。第一次世界大戦で大きなショックを受けたヨーロッパ諸国は反戦、協調の雰囲気が強くなり、国際連盟を育てる土壌となった。また、国際連盟に対しての新連盟派外交官や連盟スタッフの存在により、旧来型の密室、リアリスト外交から、公明に大義で戦う新外交が開花した。日本は、新渡戸などの連盟スタッフとなったメンバーはこの流れに乗りつつも、第一次世界大戦でヨーロッパから距離があった日本では、反戦の機運は高まらず、むしろ政治の延長としての戦争という考え方が強く、また陸軍一夕会のように将来への総力戦に備えた戦力拡大が強くなっていき、国際世論とのギャップが生まれて

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    2014年06月03日
  • 国際連盟 世界平和への夢と挫折

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    ネタバレ

    国際連盟については、戦争を止められなかったというイメージしかなかったが、栄養問題や、ユネスコの概念の基礎となる文化財保護への取り組みなどの実績があることが分かりやすく書かれており、国際連盟の深部を知るには良書だと思う。

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    2013年04月19日
  • 国際連盟 世界平和への夢と挫折

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    第一次世界大戦の悲劇を繰り返さないため、一九二〇年に史上初の普遍的国際組織として生まれた国際連盟。
    常任理事国、集団安全保障、一国一票原則など、その後の国際関係の枠組みを創り、当初は各国間の紛争解決に貢献した。
    だが三〇年代、満州事変、再軍備をめぐり日独が脱退、国際環境の激変のなか理想は徐々に潰えていく。
    本書は、二六年間の軌跡を精緻に辿る。
    さらに四大国の一角を占めた日本・日本人の行動に光を当てる。

    [ 目次 ]
    序章 国際組織の源流―第一次世界大戦以前
    第1章 国際連盟の発足―四二の原加盟国(民間による構想―大戦中の模索;パリ講和会議―連盟規約をめぐる駆け引き;「大国」とな

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    2011年04月06日
  • 国際連盟 世界平和への夢と挫折

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    著者いわく、「国際連盟に関する本は戦後になかった」のだそうだ。
    新書ではあるが、結構質量のある本ではあった。

    今でこそ「失敗した」という言辞が多勢ではあろうが、今の国際連合の基礎を作ったのは、他ならぬ国際連盟である。かつ領土紛争も一部解決を図ることができたことも(ギリシャ・イタリア戦争)も付記しておく。
    とはいえ、常任理事国であったドイツ・日本・イタリアが次々と脱退したことは、まごう事無き事実である。所謂日華事変勃発によって日本は脱退する。リットン調査団の内容によっても、日本の皇位は国際法違反であるとされている。まずなにより、当時の中華民国が政局は荒れ果てているとは云え、国際連盟に加盟してい

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    2010年11月05日
  • 国際連盟 世界平和への夢と挫折

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    国際連盟史の入門書。リベラルな視点。日本人が国際連盟でどのように見られていたかについては、学ぶべきところも多い。

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    2011年11月16日
  • 国際連盟 世界平和への夢と挫折

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    「国際連盟は失敗した」というのが通説だけど、いろいろな分野で世界に大きな貢献をしていたんですね。
    「壮大な実験」の成果と限界を追った本です。

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    2010年06月26日