早川暢子のレビュー一覧

  • 貧乏サヴァラン
    本当に筆者は一本筋が通っていて気持ちいい。あまりにいいたい放題でつい爆笑してしまいました。
    食べ物がテーマのエッセイですが、情熱を傾けるだけあって、すごく想像力をかきたてられます。
  • 貧乏サヴァラン
    何度も読んだけども、今回は文章を味わうようにして読んだ。様々な料理を、豊かな文章で、表現しているのが、さすがの筆力。とてもおいしそうだった。
  • 貧乏サヴァラン
    以前この著者の『贅沢貧乏』を読んだが、内容は非常に似ている。向こうは洋服やインテリアなどのお洒落についても述べているが、本書は食に特化している。

    こういうのが粋で、ああいうのは粋じゃない‥‥なんて事が書かれていて、いわば昭和版枕草子。言ってみたら大きなお世話なんだけど、この人自体が何処かずっこけた...続きを読む
  • 貧乏サヴァラン
    毒舌が面白い。
    貧乏でも美味しいものを!というこだわりが感じられます。
    自分のやり方を貫く、かっこいいけど駄目なチャーミング頑固おばあさん。
  • 貧乏サヴァラン
    何不自由なく蝶よ花よと育てられたお嬢様。
    時代は移り自身は年老いて没落しても、なおその感覚が抜けない哀れで可愛らしいお婆ちゃん。
  • 貧乏サヴァラン
    自己陶酔型文章、または言いたいことがいっぱいありすぎるからかとても読みにくい文章。しかし、読み進むうちに作者の文章のリズムに慣れた。美食家ブリア・サヴァランを知らない私は、題名にあるサヴァランはてっきりケーキのサヴァランだと思っていたが、読んでこの題名にやっと納得した。かなり独特な食へのこだわりを持...続きを読む
  • 貧乏サヴァラン
     聞いてはいたけど予想以上に自意識凄かった。でもまあうわあ自意識ババアwwwつって動物園の檻の中を見る感覚で読んでいけば大丈夫だった。くっそ笑った。周りでよく「吐き気がした」「殺してやりたい」「この世で一番醜いBBA」とかの感想を聞いてたのでかなり緊張して読んだんだけど、その自意識部分が笑える人なら...続きを読む
  • 貧乏サヴァラン
    主張が強いのか客観的なのか判断つかず。
    文章は読みやすく、彼女が絶対的価値を置くたべものに関する記述はみずみずしい。
    他にエッセイがあれば読みたいくらいには面白いけれどないようなので残念。

    ちくま文庫の文章は読みやすいようにデザインされているように思う。
  • 貧乏サヴァラン
    少々アクが強い文章に感じられました。

    物理的な意味でも読み下しにくい箇所がありましたし、内容的にも、媚びてないと言えば聞こえはいいけれど、要は自分の意見を感情のままに呈している印象を否めない部分がありました。

    作者も自覚の上で開き直っているようですが、ファザコンもここまで極めればひとつの財産なの...続きを読む
  • 貧乏サヴァラン
    個性がとても強くて文章が読みにくいと始めは感じたが、筆者の哲学(贅沢貧乏など)がわかってくるにつけ文章に感じるぎこちなさもなくなった。
    貧乏であっても精神は貴族になれる。本当にいいものを見分ける目や舌をもてば、それが贅沢になる。
    私自身はお金持ちでもないし、これからお金持ちになる可能性も低いが、その...続きを読む