血潮の色に咲く花は

血潮の色に咲く花は

671円 (税込)

3pt

3.0

『宿主』救済,それは青年の贖罪だった。

いつの頃からか、この世に現れた人間に寄生する妖花。その花に寄生された人間――『宿主』は頭から花を咲かせるようになる。しかしこれは花の本体ではなく、仮花と呼ばれるもの。おそろしいことに『宿主』は、本体の花を咲かせることこそ己の第一の使命と思うようになり、花の咲くときが来れば、自らそれに適した場所へ向かう。つまり花に操られて行動しているのだ。
花の命を繋ぐこと。それが花と、花に操られた『宿主』にとっての至上命令。
だから『宿主』を殺すことを生業にしているルッカが、憎まれるのは必定。しかし、それはルッカにとって酷く悲しいことだった。救えども、救えども、ルッカは恨みだけを背負っていく。どれだけ拒絶されようとも、ルッカはかつて人間だった頃の彼女たちのためを思い『宿主』を狩り続けていた。
そんなある日、ルッカは街で花を咲かすことと、もう1つの目的をもった『宿主』の少女・リディと出会う――。

人に寄生し成長する妖花の存在する世界。そこで織りなされる『宿主』の少女と妖花を狩る青年の物語。
アニメ『まどか☆マギカ』などで知られる新房昭之監督が選んだ第8回小学館ライトノベル大賞審査員特別賞受賞作。

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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血潮の色に咲く花は のシリーズ作品

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  • 血潮の色に咲く花は
    671円 (税込)
    『宿主』救済,それは青年の贖罪だった。 いつの頃からか、この世に現れた人間に寄生する妖花。その花に寄生された人間――『宿主』は頭から花を咲かせるようになる。しかしこれは花の本体ではなく、仮花と呼ばれるもの。おそろしいことに『宿主』は、本体の花を咲かせることこそ己の第一の使命と思うようになり、花の咲くときが来れば、自らそれに適した場所へ向かう。つまり花に操られて行動しているのだ。  花の命を繋ぐこと。それが花と、花に操られた『宿主』にとっての至上命令。 だから『宿主』を殺すことを生業にしているルッカが、憎まれるのは必定。しかし、それはルッカにとって酷く悲しいことだった。救えども、救えども、ルッカは恨みだけを背負っていく。どれだけ拒絶されようとも、ルッカはかつて人間だった頃の彼女たちのためを思い『宿主』を狩り続けていた。  そんなある日、ルッカは街で花を咲かすことと、もう1つの目的をもった『宿主』の少女・リディと出会う――。  人に寄生し成長する妖花の存在する世界。そこで織りなされる『宿主』の少女と妖花を狩る青年の物語。  アニメ『まどか☆マギカ』などで知られる新房昭之監督が選んだ第8回小学館ライトノベル大賞審査員特別賞受賞作。 ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • 血潮の色に咲く花は2
    693円 (税込)
    宿主にとっての『幸せ』とは――。 「花がどうやって子孫を残すか知っているか?」 「受粉だろ。雌しべに花粉がついて――」 「そう……それが普通だ。奇妙だと思わんか? あの宿主も、花は花だ。だが奴らは独力で花を咲かせ、他所から何かが入った気配もないのに、やがて種子を生み出す」  黒服に言われるまで、ルッカは考えたこともなかった。『花』はそういうものだから、と思ってそれで納得してしまっていたのだ。 「有性生殖する生物は、遺伝子を混ぜることで、一つの種の中にも多様性を生み出している。皆が同じ弱点を持っていては簡単に滅びるからだ。事実、宿主も個々の能力に差異があり、特異的な能力を得た個体とて、稀にだが確認されている」  そこまで言って、黒服は鋭く目を細めた。 「仮に、奴らが無性生殖で増えているとしよう。何かがあるはずだ。生物としての弱点を補う、何らかのカラクリが……」 ルッカは以前黒服との会話を思い出した。どうして今その話を思い出したのか。それはリディの生まれた地でルッカの目の前に、リディと同じ真紅の花を咲かせた宿主が現れたからであった――。 花のために生きる宿主の少女と宿主のために生きる青年の物語、第二巻。 ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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血潮の色に咲く花は のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年05月27日

    一貫して花というモチーフを存分に使っているのは見事。飲むと葉脈が浮き出る身体強化の蜜虫、花に寄生された宿主などはイメージしやすく、世界観の設定は非常に面白い。文章も上手く、かなり丁寧に描かれた印象がある。ただ、主人公の動機が始まりから終わりまで通して他者依存が酷く、いまいち行動理念に説得力を感じなか...続きを読む

    0

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