墓の中にはなにもない

サトウヒロシ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

「うれしいこと、悲しいこと。全部生きているということだった」
万年筆画家・サトウヒロシが紡ぎ出す「生と死」の世界。

自ら墓に入った男は、魂を肉体から解き放ち、新しい人生を始めることに。
男の姿は誰にも見えず、誰にも触れられず、誰とも話すことすらできない。
そう、男は誰とも関われない代わりに、永遠の命を手に入れたのだった。
そんな男が、ある少年と出会い、彼の一生を見守ってゆくうちに……。


子どもにうまく伝えきれない「生きること」「死んでしまうこと」を、やさしくも力強い、万年筆画で描いた一冊。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 児童書 / よみもの
• 出版社: トゥーヴァージンズ
• 掲載誌・レーベル: TWO VIRGINS
• ページ数: 48ページ
• 電子版発売日: 2021年04月30日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 24MB

[ブクログ · ★★★★★]

月イチ絵本。
絵はよい。
内容はよくわからない。
一度目の死は肉体の死。
二度目の死は魂の死。
･･･かな？
死には無限の自由がある。
無限の自由には何もない。
不自由のなかにこそ喜び悲しみその他すべてのものが存在する。
･･･かな？
無限の自由を手にしてしまったものは不自由には戻れない。
自由になったものは何も手に入れることが出来ない。
何かを手に入れるには不自由で無くてはならない。
･･･かな？
そしてさらに先にあるのは無のみ。
完全な死。
そこを目指して日々生きるのである。
人は。
･･･かな？