風よ僕らの前髪を

風よ僕らの前髪を

1,799円 (税込)

8pt

※この作品には販売期限があります。2024年05月19日を過ぎると販売を終了致します。

早朝、犬の散歩に出かけた公園で、元弁護士の伯父が何者かに首を絞められて殺害された。犯人逮捕の手がかりすら浮かばない中、甥であり探偵事務所勤務の経験を持つ若林悠紀は、養子の志史を疑う伯母の高子から、事件について調べてほしいと懇願される。悠紀にとって志史は親戚というだけでなく、家庭教師の教え子でもあった。中学生の頃から他人を決して近づけず、完璧な優等生としてふるまい続けた志史の周辺を調べるうちに、悠紀は愛憎が渦巻く異様な人間関係の深淵を覗くことになる。圧倒的な筆力で選考委員を感嘆させた第30回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。

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風よ僕らの前髪を のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年11月13日

    繊細で透明、そして何処か影のある少年たちの姿が、流れる旋律のような調べを奏でるミステリー

    「人」を物語の中心に据えて丁寧に描き出し、心に傷を持つ主人公「悠紀」が殺人事件の核心を追って行く
    静謐な文章に、熱いものが込み上げてくる作品です


    見え隠れする静かな虐待、自由を捥がれた少年たち

    運命は時...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月26日


    風よ僕らの前髪を
    弥生小夜子

    帯の推薦文、装填、装画を書店で一眼見て
    是非読んでみたいとおもってました。

    彼処に書かれている、登場人物の姿や
    内面を表現する言葉がとても綺麗で印象的。

    美しいだけでなく鮮やかで、なのに脆くて危うく、
    壊れそうな一瞬を薄紙一枚に覆われたような
    描写が胸に残りま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月18日

    第30回鮎川哲也賞受賞作。

    若林悠紀は探偵事務所で働いていた経験があることから伯母の立原高子に高子の夫である立原恭吾が早朝の公園で絞殺された事件の真相を調べて欲しいと頼まれます。
    高子は養子である大学四年生の志史が怪しいといいます。

    悠紀は志史のアリバイを調べますが、代理殺人を疑い、志史の身辺を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月01日

    『劇場版火曜サスペンス劇場?映像が浮かぶ』

    鮎川哲也賞優秀賞受賞作。複雑で陰湿な人間関係を、丁寧に描き、丁寧に解き明かしていく。まるで、ドラマを観ているかのように、引き込まれていく。初読み作家さんだが、他の作品も読みたくなるほど面白かった。

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    Posted by ブクログ 2021年07月07日

    まず、これが新人賞の作品ということに驚いた。高い完成度の文章と言葉選び。比喩を使い過ぎると鼻につく文章になるが、その点も絶妙な塩梅で。ミステリ以前に、文章作品として素晴らしかった。
    肝心のミステリとしてですが、すっごかった。これもイヤミスになるのかな、そのジャンル分けはともかく、ひたすらに目を逸らし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月25日

    第30回 鮎川哲也賞 優秀賞 受賞作

    早朝の犬の散歩途中で、立原恭吾が殺害された。
    若林悠紀は、恭吾の妻で、悠紀の伯母・高子から「事件について調べてほしい」と依頼された。

    高子は、養子の志史が犯人ではないか、と疑っていた。

    悠紀にとって志史は、親戚というだけではなく、家庭教師の教え子でもあった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月07日

    推理小説なのだが、子供達があまりにも虐げられる人間模様がとにかく苦しかった。

    過去の事件を遡るごとに、そのどれもが複雑に絡み合っているように思え、本当にうまく出来ているなと感じる。
    思春期の少年たちの苦しさ、切なさ、絶望、暗い希望。それらを美しく印象的に描いていて、推理ものでありながら純文学のよう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月21日

    伯母から頼まれたのは伯父が殺害された事件。
    養子の大学生の息子を疑いたくは無いからだと言う。

    親戚であり、複雑な家庭環境であることは承知していたが彼の内面まではわからなかった。
    調べていくうちに中学時代に唯一親しくしていた友人の家庭もとても複雑なものだった。

    いちばん楽しめる少年期から青年期にか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月05日

    面白かった。
    ちょっと詰め込み過ぎというか、
    狭いところにいろんな事件がかたまりすぎな感はあるが。
    自分のためだけでは動けないけど、
    大事な人のためなら無茶するところが
    みんな切ない。

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    Posted by ブクログ 2021年06月29日

    登場人物が、ズラーリ紹介されて??、いつものように100ページは、作家さんに敬意を払って読み進めます。
    しっかり100ページに到達する前に「先が読みたい」「面白い」に導いてくれました。

    このジャンル、最近の流行りなんでしょうか?
    物語を奥深いネ!と思わせる簡易ツールになっていなければ良いのですが。...続きを読む

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