DXの教養 デジタル時代に求められる実践的知識

志度昌宏 / 三菱ケミカルホールディングス 先端技術・事業開発室 DXグループ

新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックにより、DX（デジタルトランスフォーメーション）の位置付けは、一部の先進企業の取り組みではなく、新たな暮らし方／働き方を求める、すべての企業や組織、そして個人にとっても重要なテーマになりました。
一方で、AI（人工知能）やIoT（モノのインターネット）といったデジタル技術の活用が強調されるものの、従来のコンピューター化やICT（情報通信技術）活用の取り組みと何が異なっているのかなど不明な点が多いのも事実です。
本書は、DXへの取り組みを早くから推進している三菱ケミカルホールディングスグループが、全社員の意識改革とデジタル化への基本的理解を進めるために展開するeラーニング用コンテンツをベースに、新しいビジネスや社会を創出するDXに誰もが“自分ごと”として参画できるための視座を提供します。
DXへの取り組みを進めるには、AIやIoTといったデジタル技術だけでなく、ビジネスや社会が置かれている環境の理解や、デジタル技術を使ったビジネスモデル、さらには組織全体がDXに取り組むための共通理解の醸成など、さまざまな項目を広く理解する必要があります。
こうしたDXについて本書では、「DXとは何か」「なぜ今、DXなのか」といった素朴な疑問から、DXの実行を支えるためのデジタル技術やデータ活用の基本、ビジネスモデルの作成に使われている手法、さらにはSociety 5.0（超スマート社会）やSDGs（持続可能な開発目標）などにみられる社会的なつながりまでをカバーすることで、デジタル時代に誰もが身に付けておくべき“教養”を提供します。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: IT・コンピュータ / 全般
• 出版社: インプレス
• ページ数: 192ページ
• 電子版発売日: 2021年04月16日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 17MB

[ブクログ · ★★★★★]

DXにBOKがあったとして、それを一般向けに読みやすくしたら、この本になるかな、みたいな感じ。答え合わせ的に自分のアンテナからもれてる話がないか確認するのにも使えるし、まったくわかりませんという人に読んでもらうにも良さそう。

[ブクログ · ★★★☆☆]

DX周辺にある用語や考え方のインプット、入門書としては良いと思う。
ただ、そこから一歩出てで？どうする？となる時への示唆は少ないかも。
入門書までの役割になる本かな。