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■『近世・近代編』である本書は、ナポレオン戦争後に生まれ現代の軍隊
にも大きな影響を残した2人の戦争思想家――クラウゼヴィッツとジョ
ミニの思想を軸として、近代ヨーロッパの戦争(普墺戦争、普仏戦争、
第1次世界大戦、第2次世界大戦)における用兵思想の変化を読み解い
ていく。
●用兵思想の萌芽、そして現代において軍隊における用兵思想の軸となって
いる「ドクトリン文書」とは何か。
●クラウゼヴィッツとジョミニ、2人の思想がどのようなものなのか?
そして、現代にどのように影響を与えているのか。
●クラウゼヴィッツの思想を受け継ぎ、軍事大国として飛躍した18世紀の
プロイセン王国。それを支えたモルトケの思想とは。
●中墺の大国となったドイツが東西二正面の戦いに備えて立案した「シュリ
ーフェン・プラン」。それはどのような思想的背景を持って生まれたのか?
また、なぜ第一次世界大戦で対フランス攻勢は頓挫したのか。
●未曾有の犠牲者を生んだ塹壕戦。大戦初期の運動戦から、動きのない陣地戦
へと移行した理由は何だったのか? そして塹壕戦のなかで培われた砲兵や
歩兵による戦術の発展と限界。
●戦車の登場による運動戦への回帰。
そして第二次世界大戦の(いわゆる)電撃戦への発展。
Posted by ブクログ 2023年03月30日
イラストのおかげで理解しやすい。中身はしっかりなので、堅い文章だけだと理解が難しかったかも。
【メモ】
・ジョミニの「戦争術概論」不変の原則
・クラウゼヴィッツの「戦争論」絶対は無い。戦場の霧と摩擦
・ドクトリンとは戦い方の指針となる考え方
・モルトケのドイツ統一戦争。天才的な個人ではなく教育された...続きを読む
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