怒羅権と私 創設期メンバーの怒りと悲しみの半生

怒羅権と私 創設期メンバーの怒りと悲しみの半生

1,650円 (税込)

8pt

3.9

後に半グレ組織となる「怒羅権」の結成、メンバーとの交流、血なまぐさい喧嘩、拡大していく組織の裏側などをはじめとして、14歳で中国から日本にわたってきた著者の苛烈な人生が描かれる。
怒羅権はどのようにして結成され、どのようにして暴力団からも畏怖される組織になっていったのか、そして著者はなぜ13年という長い期間を刑務所で過ごすことになったのか。
現在は犯罪から距離をおき、刑務所の受刑者に対して書籍を送ることで更生を促すプロジェクトをしている著者の汪楠(ワンナン)氏。『NHKスペシャル』『ザ・ノンフィクション』などにも登場する汪楠氏が壮絶な半生をすべて語る。

犯罪集団へと変質していった怒羅権ですが、結成当初はこのような組織を目指していたわけではありません。日本社会で孤立していた中国残留孤児の子孫たちが生き残るため、自然発生的に生まれた助け合いのための集まりでした。創設に関わった古参メンバーの中には現在の怒羅権の状況を残念に思い、解散させたいという声も存在します。
この本によって自分たちのしてきたことを正当化するつもりはありません。自分たちが何者であったのか、なぜ怒羅権という怪物が生まれたのか、そして犯罪者として生きてきた私が服役を終えた今、日本社会をどう捉えているのか。自分自身の半生を振り返ることで、それを記していきたいのです。(はじめにより)

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怒羅権と私 創設期メンバーの怒りと悲しみの半生 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    文章が綺麗で分かりやすい。その分情景がクリアに浮かび相当ヘビー。自分も子の世代も充分に起こり得るケースとして捉えた。

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    ユン・チアンの『ワイルドスワン』とか、村上龍の『コインロッカーベイビーズ』を彷彿させる半生、中国での文革から語られる様は、読み物としての引力が高くリアルなのだろうが私小説の趣き。『中国残留孤児70年の孤独』を思い出しながら読んだ。

    著者自身は日本人ではない。従い残留孤児ではないが、継母が残留邦人で

    0
    2022年12月11日

    Posted by ブクログ

    ちょっとタバコ買いに行くくらいのノリで
    「さらう」とか「刺す」というワードが使われてて、ファッション不良しかみたいことがない自分としてはカルチャーショック。
    これだけリアルな世界があるのかと驚愕。
    しかも近所。

    ただ、アングラの世界の事象が知れるだけでなく、
    なぜそういう環境になったのか、
    根本的

    0
    2022年02月15日

    Posted by ブクログ

    THEノンフィクションでお馴染みの汪楠さん。
    結局、この本を出版した後に再逮捕されてしまっていて、この本の説得力はさっぱり無くなってしまった。
    (その他、怒羅権初代の佐々木氏から色々とYoutubeで虚偽の内容が多いなどと言われてたり)
    ただ、自信の生い立ちや犯罪歴なんからはきっと真実なんだろうと思

    0
    2024年09月02日

    Posted by ブクログ

    「おわりに」の女性からのメッセージがなかったら、『ザ・ノンフィクション』で観たのと同じ印象だった
    もうあんな過去には戻りたくないとか、別人として
    生きるとか語るところだろうけど

    “過去の罪は消えない”

    汪さんは怒羅権を過去の罪として蓋をするわけでは
    なく、罪と向き合いながら繰り返させないために

    0
    2022年03月17日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白くて一気に読んでしまった。

    怒羅権という不良集団のリーダーとなった汪さん。

    意外にも裕福なエリート一家に生まれ、父は医者という恵まれた環境だった。

    そこからの経緯はネタバレになるので触れないが、バタフライナイフは柄がないから自分の手が切れて使いにくいとか、鍵屋を呼んで拉致して技術を教えても

    0
    2022年02月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    重い内容だ。著者は文章を読んでも、過去に犯した犯罪の手口を見ても非常に頭がよく、また、現実を洞察する能力が高い。それでいて、過去の犯罪では、躊躇なく、大体な行いにでていて非常に怖いと思う。一人の弁護士との出会いが大きかったようで、人の痛みがわかる人間になっている。
    よく、大犯罪者が、崇高な宗教人にな

    0
    2023年08月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    更生して本書いたのは良いけど。日本刀で腕を落としちゃった人死んだかな?その殺人の罪は償ったのかな?刑務所でうんち食べさすとか、なら絶対刑務所入りたくないとか、わたし女だから大丈夫かとかそんなことばっかり気になった。あと黒人解放の話とか、ほほうと思った。支援者って偉いな、自分にはできないなって思った。

    0
    2021年08月06日

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