Posted by ブクログ
2020年10月23日
キングダムは全巻読んでいて好きでしたが、コミュニケーションとどう結びつくのか興味があり、またコーチングを学び始めたこともあり読みました。
「コミュニケーション力を上げるために必要な視点とはどんなものか?」というのが本書のテーマです。
キャラのセリフや行動などにフォーカスし、その真意や意図、背景...続きを読むなどについて深く考察されています。
漫画の重要なシーンは引用されており、漫画の内容を全部覚えていなくても、問題ありませんでした。
「敬意とは、相手を尊敬・感謝していなくても持てる視点」というところに一番、感銘を受けました。
器の大きい人やコミュニケーション力が高い人は敵味方関係なく、高い視点で物事を見れる人なんだということが理解できました。
コミュニケーション力を上げることに対して、何かテクニック的なことばかり身につけようとしていた自分に気づけました。
李牧を例にして紹介されている「視点が高い人ほど自分の存在も小さく観ている」という点もうなずけました。
私自身、思い込みが激しくジャッジする癖があると感じているので、少しずつでも俯瞰して見れる視点をみにつけたいと思いました。
また、自己認識力について、冒頭の見開きページで図示されています。
本書の中で、何度か振り返るくらい重要なポイントではあるのですが、
大将軍レベル、千人将レベルなど階級別に分けられていて、簡単なチェック指標もあり面白かったです。
ちなみに私は「自分の口癖が1つ、2つ言える」伍長レベルでした(笑)いつかは大将軍になりたいです。
コミュニケーションのテクニックだけではない、本質的な部分を学べたように思います。
漫画なので、書いてあることをそのまま実践することは難しいですが、
「自分ならどう活かせるか?」という視点で読んでいくと、何か突破口になるかもしれません。
どの章を読んでも、著者のキングダム愛が伝わる内容になっています。
そしてキングダムを、もう一度深く味わって読みたくなる、そんな本でした。
キングダムが好きで、自分や周りのコミュニケーション力をつけたいと思っている方にぜひオススメしたい本です。