無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
数学と物理学の天才フォン・ノイマンや映画「ビューティフル・マインド」で話題を呼んだジョン・ナッシュが創始したゲーム理論は、社会のどの分野でも見られる協調と対立の現象を数学的モデルで厳密に分析することを目指し、ビジネスの現場から国家戦略まで多くの分野で影響力を発揮してきた。しかしそうした考え方は大きな壁にぶつかっている。いまや現代社会科学の支配的パラダイムにまでなりつつある「戦略的思考」のエッセンスと広がりを描くと同時に、そこから脱出する道をさぐる。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
ゲーム理論、てよく聞くけど知らなかったので読んでみました。
ゲーム理論を批判的に眺めていて私は好感がもてました。
何も机上の戦略通りになることなんて少ないし、
そこに面白みなり難しさなりがあるのだろうし。
結局は冷戦の産物なのかな。
冒頭にでてきた、言葉、の問題。
戦争でのことをあらわす言葉をクリーンなものにしたら
思考がとまる、(つまり後ろにある人命や環境について考えなくなる)
このこわさを思う。
グローバリゼーション、という言葉を使うことによって、
現代は思考停止になっている、ということばを思い出した。
思考停止はよくないですね。
2008,april
Posted by ブクログ
けして明快に批判している訳ではないが、ゲーム理論の限界について判りやすく書かれた本だ。
私が学生だった頃、ゲーム理論というのはいかにも明晰な考え方だということになっていた。確かにそれはそうだ。様々な細かいことを捨て、理論を簡単なものに置き換えれば確かにそういうことは出来る。しかしこの理論はあまりに多くの事象を捨ててかかるものなのだ。そこを忘れてこの理論を現実に持ち込むとろくなことはない。
この考え方に対抗するようにカタストロフィー理論がやって来た。様々な事象の組み合わせの中では些細に見えたことが大きな出来事の原因になることもある。こうした見方はゲーム理論の中にはあり得ない。
この本はカタストロフィー理論を対抗馬として登場させるのではなく、あくまでゲーム理論のきちんとした理解はともかく、理論の簡単な応用の持つ危険性を説いている。この危険性は確かに大きい。現代の裏側にこの理論への安易な追従があったことは確かだろう。バブル経済にしてもゲーム理論そのもののような安易さで崩壊したように思う。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。