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Posted by ブクログ
呪いを招く特殊文化財を専門とする、神祇鑑定人・九鬼隗一郎。就職活動に失敗した夏芽勇作の運命は、彼と出会ったことで大きく変わってしまう。
魔術に傾倒した詩人・イェイツの日本刀、キプロスの死の女神像、豊臣秀吉が愛した月の小面。
呪いと骨董と人の想いが導き出す結末は……。
特殊な文化財を調査・鑑定する「宮内庁神祇鑑定人」の仕事を描く小説です。
曰く付きの骨董品を調査し、適切な方法で対処していく、SCP財団ぽさがほんのり香る、ファンタジーお仕事小説。
認知の問題に切り込みつつ魔術や呪いというものに説明をつけているのが、個人的に興味深かったです。
気に入った章は、『キプロスの女神』。アイドルの子のエピソードが微笑ましくて好きです。
主人公の夏芽くんも悩める若人という感じで可愛い。
伏線や登場人物の過去のほのめかしのような描写が多く、いかにも続きそうな雰囲気出してるんですが……こう発売から時間が空いていると、続編はやっぱり難しいのかな。残念。
Posted by ブクログ
「その物品に秘められた歴史と文化と思いを神祇鑑定人(ジンカン)は鑑定する」 要するに、呪いの物品を鑑定・管理するのだ。呪いとは犬神やお稲荷様といったものを媒介として無意識領域にアクセスするものでもある。信仰も呪いであり、この世で最も強い呪いは、自分が自分にかける呪いなのだという。神祇鑑定人の九鬼隗一郎と彼に拾われた夏芽勇作は、日本刀や女神像、月の小面(能面)の呪いを鑑定するうちに、勇作の犬神憑きを引きずり出すことになる。
なんか深いようで、訳が分からんような…。要するに、思い込み、自縄自縛というものなんだろう。自分自身で思い込んでしまって、無意識領域に踏み込んで、思いもかけない力を発揮するのだ。それが悪い方にいくと呪いだし、いいふうに思い込んでしまえば神の領域なのかなあ。誰でも他人のことは分からないし、自分自身のことさえはっきりとは知らないのだから。いいふうに思い込んでしまえば勝ちじゃね。
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