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Posted by ブクログ
実兄が死ぬ間際に残した「三年坂で転んでね」という言葉、その三年坂について調べていたらしい父の後を追い、受験生の主人公が密かに調査を開始する。読んでいて自分も二十世紀初頭の東京を探索している気分になる。タイムスリップ感満点で時代考証も確からしく、なかなか楽しい。もう一人予備校の講師が、江戸・東京で次々に起こった大火には<発火点>が関係しているという面白い説を元に調査を始める。
二つの物語は、それぞれの目的の元進み、物語の端々で物凄く自然に謎が少しずつ深まっていく。
後半になって、数々の謎がどんどん繋がっていき解き明かされていくが、その進行の仕方が素晴らしく淀みない。ページを捲る手が止められない。そして最後は怒涛の展開。意外な犯人とその逮捕劇、父の行方、三年坂とは何か、その全てが明らかになり、救いもある。
ものすごく爽やかな読後感。そして名作と呼びたくなるようなどっしり感。読んで損は無いと思う。
Posted by ブクログ
腹部に謎の傷を負って実家に帰ってきた兄。そして「三年坂で転んでね・・」と言い残し息を引き取る。東京で帝大に通うエリートである兄に一体なのが起こったのか?
ずっと昔に姿を消した父の謎と、東京大火の度に姿が目撃される謎の人力俥夫。真実を探るため、帝都東京にやってきた実之。明治時代の東京を舞台に「隠された坂」の謎に迫る。
なんかあらすじが適当だなw
江戸川乱歩賞受賞の期待の新人、らしいです。新人ということらしく、若干の読みにくさみたいなものはありましたが全体的にはなかなか面白かった。ラストは若干弱かった感じもしたけども。途中の「段々と四面楚歌に陥る主人公」という緊迫感がよかったんだけどなあ・・・
あと、東京の実際の地名が沢山出てくるので土地勘がないといまいちピンとこないというか。巻末に地図があったけど、巻頭にあってもよかったんじゃないかと。まあ記載された地名でネタバレとかそういうのもあるのかもしれないけども。
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