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Posted by ブクログ 2023年07月06日
聖書研究の一分野としての解説。どうしてもオカルトの側面で語られてしまうグノーシスについて、本当はどのようなものであるのかを丁寧に解説している。初めて知ったのだが、グノーシスといっても大きく3つの流れがあり、さらにそれぞれが全く異なったものであるという。またそれがグノーシスの研究の難しさにもつながる...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月27日
何も知らない人向けグノーシスの入門書。とても読みやすかった。他の本でグノーシスについて触れてあっても分かりにくくてつかめない印象だったけど、世界観や系譜などについてさっくりまとめてあって参考になった。至高神とアイオーンの成り立ち、救済のロジックはこんな話だったのか…とようやく納得。
矛盾のある箇所、...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月18日
再読。
「グノーシス」という、魅力的ながらも曖昧模糊としてとらえがたいテーマを手堅く解説した良書です。
紀元二世紀のキリスト教グノーシスにテーマを絞っているため、論点がはっきりしており非常にわかりやすい。グノーシス思想といえばデミウルゴス、ソフィア、アイオーン、ナグ・ハマディ写本などのキーワードが...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月13日
僕は仏教が好きでとある本を読んでいた時に浄土真宗は景教の影響を受けているというのを読んで、さらにその後に景教がキリスト教ネストリウス派というキリスト教グノーシスの一派だと知った。
それがグノーシスに興味を持ったきっかけ。
キリスト教についてはほとんど一般的な知識しかないのであまり難しいと困ると思...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月07日
よく言葉は聞くが、そのものはわかりづらい「グノーシス主義」の日本人による日本語の入門書である(日本初だとか?)
2世紀の世界を丹念に描いた後に、ウァレンティノス派、バシレイデース、マルキオンとグノーシスとして有名な3者を説明して、そのうえでグノーシス全体を説明している。
言葉だけだとわかりづらい...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
若手の研究者によるグノーシスについての入門的概説書。かなり良い出来。グノーシスの議論は往々にして対象が広がりがちだが、本書は主な射程を二世紀のキリスト教との関係に絞り込むことによって、予備知識のない読者にも理解が容易なものとなっている。ヘルメス文書などの非キリスト教的事項との関係について敢えて踏み込...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月31日
フィクション作品の考察のために購入しました。
グノーシス主義とは、単一の宗教ではなく、思想傾向のことだと言います。
そのため、本書では広範なグノーシス概念すべてをカバーできないことを、冒頭で断ってあります。
誤解を防ぐ配慮がなされているあたり、著者の誠実さと丁寧さが感じられ、私のような初心者がとっ...続きを読む
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