こじらせ☆ルサンチガール （１）

裏ロジ

江古田さんは誰もがうらやむキラキラ女子大生♪ しかし、そんな江古田さんにはある「裏の顔」があった。同じ大学に通う清瀬くんに「裏の顔」を目撃されてしまい、 江古田さんは清瀬くんを亡き者にしようと決意する!! 内面をこじらせすぎた江古田さんの果てなきルサンチマンが炸裂する予測不能のハイテンション恋愛コメディ、開幕!!

• カテゴリ: 少年・青年マンガ
• ジャンル: 少年マンガ
• 出版社: KADOKAWA
• 掲載誌・レーベル: カドカワデジタルコミックス
• 電子版発売日: 2019年03月04日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 91MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

才色兼備で性格美人でセンスが良くて完璧な人だと思われ続けるために努力してる女の子が主人公の漫画。
メンタル病んでそうな設定のわりにすごく健全。

「こじらせ」ってどの辺をさしてのタイトルなんだろう。
見栄をはることなのか、周りと同じ興味をもてないことなのか。
そもそも何がテーマのどういう話なんだろう。
この先ただの恋愛漫画になっちゃわないといいな。

読みやすいしアセクシャルとかアロマンティックっぽい戸惑いはすごくいい。
けどなんだろう、主人公の設定と描写がチグハグな感じがする。
例えば恋愛に重きを置いていなくて稼げる専門職に就くつもりの人は玉の輿を狙わないし、狙う人ならもっと男ウケのための努力をする。
絵やギャグも今の人が80年代風にしてるのか、80年代の人が今風に描けなくてこうなってるのかわからないライン。

なんかまだ主人公のキャラがつかめない。
自己肯定感が低い承認欲求の塊を題材にしたいのかと思ったけど依存系には程遠い。
王子漁りする気配がないし、友達に嫉妬したり張り合う様子もない。
痛々しさが全然なくて読みやすいけど、だからこそキャラクターがなにをしたいのかわからない。

完璧であるための努力も、こうしなきゃ愛されないという恐怖からではなく、こうありたいという向上心からの行動に見える。
かといって自立して自分をもっているがゆえに周囲の価値観に合わせられない生きづらさがテーマでもない。

そもそも学費を払って映える生活をして交際費をまかなうだけのバイトをこなし勉強にも手を抜かないにしては時間も金銭も不自由しているように見えない。
人に見られない部分を削る様子もない。
だから設定に説得力がない。

でも、とにかく恋愛につなげたがる人たちへの和感とか言葉の通じない感じはリアル。
そこをメインにしてくれたら読みたい。