ことぶき酒店御用聞き物語5～湖鳥温泉の未来地図～

桑島かおり

ミツルと匡（たすく）がモデルをつとめたフォトウェディングのリーフレットが出来上がり、ふたりが結婚したと勘違いする人もちらほら。そんななか、寿家は長兄・将也（しょうや）発案の家族旅行でサクラリゾートへ。屋敷神（やしきがみ）を信じておらず折り合いの悪い次兄・啓介（けいすけ）は乗り気でないようだが……。ミツル、匡、有賀（ありが）の三角関係に決着!? 寿酒店の未来は？ 絶対に見逃せない第5弾！

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内小説
• 出版社: 光文社
• 掲載誌・レーベル: 光文社キャラクター文庫
• 電子版発売日: 2020年11月10日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 4MB

[ブクログ · ★★★★☆]

ミツルさんと匡くん、爽やかカップルですがいっちょ前に嫉妬や疑心暗鬼の恋人の罠に陥っています。引っ張るなぁ。

その他、寿家一族や有賀社長絡みでも新しい仕込みがありましたが、５巻は唐突にぶちっと終わりましたね。
・・・帯に「堂々の大団円！」とあるけど、続き、あるんだろうな？

[ブクログ · ★★★☆☆]

いやはや何とか収まるべきところに収まってよかった。次兄やその嫁の菫と何とかなったし、有賀や匡ともねえ。ことなかれ主義のミツルもちょっと勇気を出して自分を主張したね。ただ、周りの状況に押されてではあるけどね。

[ブクログ · ★★★★★]

終盤の畳み掛けがすき。一気にずがーんって登り詰めた。

今回ずっと有賀さんのターンすぎて、匡くん影薄すぎないかわいそすぎひん、だったのだけれども
ミツルと匡の喧嘩、というにはお互い悲しんでいるだけのシーンがとても良くて（語弊）、わあわあならないとこ大人だし、胸を突いた。
そこから、有賀さんのただの本音（ちょっと幼気）な部分も良かったし
双葉、良い子すぎてもう。もう。

ミツルは半ばほっといてヒーロー側ふたりに共感してしまう、から、双葉もすき。
味方だ、幸せになって欲しい、ってずっと言っていたけど、その時点では別に重きを置いていなかったんだけど
満を持して本人に通訳越しに伝えるところの胸に迫る感……。
三人だって利己心もそりゃ人間だから（双葉は神様だけど）あるんだけど
大前提が揃って愛なので、ただただ刺さるし肯定感が突き抜けちゃう。

そういう人情的な面では主人公が弱いんだけど
ミツルは仕事人としてちらっと格好良かったから、そこが魅力。
有賀さんのさすが社長感もすき。

ばりばりのお仕事ものは、すっかり読むのにパワーがいるターンで離れまくりなんだけど
これくらいの要素だと、やっぱりプロい人という描写がすきだなあって再実感した。
食べ物ものも、興味が向かないモードで避けまくりなんだけど、日本酒を軽くさらう程度の書き口はやっぱりちょうど良い加減で
……しっくり感すごいな。有り難い。

[ブクログ · ★★★★☆]

完結！
あー、有賀さん！！いつでも帰ってきて！！
さすがに大逆転はなかったけども、今後も穏やかな気持ちで湖鳥に帰ってくるといいな。
ミツルは真っ直ぐで一生懸命で、会長やらユーコさんやら、なんだかんだでいろんな人に愛されてるのも納得。
兄弟関係もとりあえず一歩前進。長男がいい兄ちゃんでよかった。ホッとした。
菫さんはやっぱり自分にも他人にも厳しいけどいい人だった。
匡くん、長年の片思いが実ってよかったね。