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ふつうモノクロでしか見られない昭和30年代の日本を、カラー写真で記録していた人物がいた。米国出身、日本と日本の鉄道をこよなく愛する元祖「カラー撮り鉄」、J・ウォーリー・ヒギンズ。日本全国をくまなく訪問し、趣味の鉄道写真を中心に、当時としては超贅沢なカラーフィルムで日本の風景を多数撮影してきた。半世紀以上の歳月を経て、なお色褪せない6千枚の中から、選りすぐりの382枚を、当時の思い出話とともに公開。
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Posted by ブクログ
駐留米軍軍属として来日したヒギンズが、当時としては超贅沢なカラーフィルムでつぶさに記録した「昭和30年代の日本」の風景。半世紀を経て、今なお色褪せない選りすぐりの382枚を、当時の思い出話とともに公開する。
14年前の大ヒット映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の世界がまさに記録されていた。その時代に「乗り鉄」で「撮り鉄」のアメリカ人がいたこと、カラーでこれほどの写真を撮っていたことに驚く。三両編成の銀座線とか井の頭線と玉電の並走とかの写真は珍しかったけれど、都心だけではなく全国津々浦々の写真があり、鉄道だけでなく人々の生の姿も興味深かった。
(B)
Posted by ブクログ
60年前、ということは、1960年前後。
映画の、三丁目の夕日の鈴木オートに、青森から六子が集団就職でやってきたのが、1958年の春。
東京タワーの竣工が、1958年12月23日。
首都高の最初の路線の開通が、1962年12月20日。
新幹線の開通が、1964年10月1日。
東京オリンピックの開幕が、1964年10月10日。
1960年前後というのは、そういう時代だ。
本書は、当時の日本に住んでいたアメリカ人が、撮りためたカラー写真を、彼の書いた文章と一緒に紹介したもの。彼は今で言う、鉄ちゃん。東京ばかりではなく、日本全国を鉄道で巡り、写真を撮っている。
日本が豊かになり始めた時期の、と言うことは、まだ貧しさの残る時代の、興味深い写真ばかり。
Posted by ブクログ
1956年に初来日以来、日本の鉄道網の発展に貢献してきた著者。
御年90を越えたタイミングで上梓した本書の内容は、写真のみならず、添えられた証言が非常に貴重。
1960年代、高度経済成長期真っただ中の東京のナイトライフを、
「夜遅くまで一般の人がナイトライフを楽しめる繁華街が複数ある。」
「この国の治安の良さは、そういうところに端的に表れている。」
「電車網が発達していて夜遅くまで走っているから、「車を運転して帰らなければならないから飲めない」ということがない。」
「終電に間に合えば、遅くまで飲んでいても大丈夫なのだ。」
と、家庭を顧みない日本のサラリーマンの当時の悪習と言われた午前様生活を、面白く好意的に書いていたりして、面白い。
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