君がくれる幸せ

宮沢ゆら

本気になるのが怖かった――。恋人にふられてバーで泣いていた岬は、雰囲気のある男にハンカチを差し出される。気になるそぶりをするその男・栗栖に、軽い気持ちで「つき合っちゃおうか」と誘うと、思った以上の反応が返ってきて…。臆病なオトナの焦れ焦れラブストーリー。

• カテゴリ: BL
• ジャンル: BLマンガ
• 出版社: オークラ出版
• 掲載誌・レーベル: アクアコミックス
• 電子版発売日: 2018年05月02日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 61MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

本気で人を好きになれなくて、好きになった相手を怒らせてしまう岬。本気になれないのは、遊びだからとか軽いからではなくて恋愛に対して真剣で臆病だからです。
振られて泣いていた岬は、ハンカチを貸してくれた超カッコいいクリスとデートすることに。

クリスの見た目とほんとのところのギャップがとてもステキでした。名前も外人風だけど、ギャップ有り。見た目は、まさにBL的攻様のお手本みたい。黒髪スーツでオトナでモテそうで、絵に描いたような(描いてありますが)攻です。けど、読み進むうちにだんだん真のお姿が…かなりのギャップ感が心地いいキャラです。
岬のように、愛する人を本気で愛したくて、自分だけを本気で愛して欲しいならまさに、どストライク。それに、肝心なところでは頼もしいし。
クリスの立場を考えて別れを決意してしまう岬は相変らず臆病です。自分たちの恋愛がクリスの仕事の障害になってしまうと思い込んでいるのですが、そこできちんと「あなたがいなければ幸せになんてなれないんです」と告白するクリスはカッコよかった。ベタだけど、胸がキュンとする。

大変後味がいい作品でした。
★の数は、エロ度。意外にさらっと申し訳程度に流していたので。もっと濃厚で煽ってくれてもよかった。あと、クリスはギャップがもっとほしかったから、私的に受希望だった…