その火はきえない【ペーパー付】

柚月りんご

「…エロいな、秋ちゃん」自分を「ふつう」だと思いたい真面目堅物リーマンの宮澤秋は、ひょんなことから出会ったゲイの桧山瑛二と、借りたタクシー代をタバコで返す関係に。瑛二とキスをしたりセックスまがいに抱き合うのは、借りを返さなければいけないから。だって俺は「ふつう」なんだから…。
優しげな顔で強引に、踏み込んでくる瑛二を拒めない秋。過去への罪悪感と、自分と瑛二の気持ちへの嘘が、まるでタバコの煙のように纏わりついて…。お金から始まった関係が、ふたりの恋と未来に柔らかく火を灯す。苦くて甘い、大人のセンシティブ・ラブ。おまけペーパー付！

• カテゴリ: BL
• ジャンル: BLマンガ
• 出版社: ジュリアンパブリッシング
• 掲載誌・レーベル: arca comics
• ページ数: 194ページ
• 電子版発売日: 2017年12月25日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 83MB

[真名兎 · ★★★★★]

秋の迷いが手に取るように

もしかしたらーでも、いや、きっと違う。自分は「普通」だ。そういう悩みを抱えている男性女性は沢山いると思います。この作品はその苦悩が静かに淡々と、でもしっかりと描かれていて大好きです。

＃癒やされる ＃切ない ＃エモい

[ブクログ · ★★★★☆]

ゲイだと薄々気づきつつも、
そこから目を背けて生きようとする男。
なんていうか……いい意味で普通です。
こんな風に誰にも言えず葛藤してる(した)人が、
世の中にはたくさんいるんだろうな、って思った。

もうあらすじから切なさ満載です(;_;)
人は弱いものだし、大勢の人と同じだと安心する。
自分を貫いてる人・強く見える人も、それはきっと過去の経験があるから…。

そんなことを思いながら読みました。
この作品、私はまだ未読ですが、電子のみで番外編が5作発売されています。

[はやて · ★★★☆☆]

派手さはないけど

派手な事件や山場みたいなものはなく、過去と現在を行ったり来たりしながら淡々と進んでいきます。もうちょいキュンとなるシーンがあったらよかったかな。番外編の評価が高いのでそちらも読んでみたいと思います。

[watchossss · ★★★★★]

BLを読んだのはこの作品が初めてくらいの初心者ですが、とても良かったです。エッチな描写が少なく、生々しくもなかったので、初心者の私にはピッタリでした。肉体関係より精神的な面を重視した作品だったと思います。私は柚月りんご先生が浜名杏名義で出している作品が好きで、こちらの作品を読んだのですが、作者の描くキャラクターがいつも魅力的で大好きです。「その火はきえない」の瑛二くんもアキちゃんも山田さんも元カノも花奈ちゃんも脩くんもみんなステキでした。なんなら藤崎さんもめちゃ可愛くて良かった（笑）キャラの体のラインを綺麗に描かれる作家さんなので、絵も大好きです(*^▽^*)

[リエ · ★★★★★]

先生の初めてのBL。

そうは見えませんが〜。優しいタッチで、それぞれの葛藤を描き出してるお話です。ノンケになりたかった秋が偶然出会うオープンゲイとセフレのようになります。しかも、なんとなくだけど期限付き。設定が面白かったですね。
あとがきで、作品の依頼を一年寝かしていたくだりは爆笑しました。ホントならもっと早く世に出るはずの作品だったのでしょうか笑笑

＃胸キュン ＃ハッピー ＃ほのぼの

[filly · ★★★★☆]

自分の性癖を受け入れられなかった秋（受）が、瑛二（攻）と出会ったことで少しずつゲイである自分を受け入れていく物語。
大きな事件や波乱はありませんが、緩やかなストーリーの中にある細やかな心理描写が良かったです。
秋が瑛二に初めてキスする場面での秋の表情と、その後、瑛二が「えーーーー」っとなってるところがお気に入りです。

エロは軽めできわどい描写はないので、ストーリー重視で読みたい時におすすめ。
個人的にはもうちょっとエロい方が好みなので、星４つです（笑）

BL要素に全く関係ないですが、この作家さんの描く女子は可愛いです。

[ブクログ · ★★★☆☆]

ゲイ×ゲイ(葛藤中)、社会人同士。
受けはゲイであるがゆえに彼女とうまくいかず、なのに間もおかずゲイを公言する攻めにフラフラいったのはノーマル関係なく人として嫌いなタイプでした。最後に攻めから彼女のことを聞いて泣いたところも意味が分からなかった…。ところで攻めは受けのどこに惚れたんでしょうか？ゲイコミュニティでよくある流れのまま深入りしたような気が…
攻めの高校生時代の回想が一番切なかったです…