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重クレーマー、地元の有力者、会社に関連する要人、暴力団、新宗教などなど、扱いに慎重を要する厄介な顧客がかかえた、さまざまなパソコントラブルを解決する「特殊対応」社員たち。
・保険会社から盗まれた顧客情報を取り返し
・大病院の建設にかかわる壊れたハードディスクを復旧させ
・行方不明になった息子の手がかりを画像データから探しだし
・ネットは霊界とつながっているという教団の主張を退け
・来日した某国VIPのパソコンに埋められたスパイウェア半導体を見つけだす――。
無理難題なトラブルに立ち向かう社員たちの仕事は、一見華々しく聞こえるが、その実態は、顧客からの罵倒、軟禁、土下座の強要、そして見返りのない日々だった。
Posted by ブクログ 2020年10月01日
自社に影響力のある有名人、政治家、高級官僚などからの修理の要請を「特殊対応」として対応している著者だが、その要請内容の無茶ぶりや、脅しとも言える言動に、こんな映画みたいな世界がホントにあるもんだ、と興味深く読めた。ちなみに、ダークウェブとは映画や小説の世界だと思っていたが、ホントにあることを知り驚い...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月12日
水平線の向こう側(そんなに遠いところじゃない)にあるきっついお仕事。反社会的勢力の人たちは特殊としても、普段普通に振る舞っているであろう人たちも、状況次第でいとも簡単にモンスター化してしまうという人間の暗部が垣間見えた(いや、都会で満員電車内で殺気立っている人たちからも、日常的にそれを感じてはいるの...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月30日
内容は薄いが、自分がその場にいたら死ぬ。
そんな応対ばかり。
そのエピソードもすごいが、全体に関西人らしい嗜虐が散りばめられてるのもいい。
で、本の趣旨が、こんなことやらされてる立場はおかしいでって言うのがまた、読者の見たい方向と全然違ってて面白い。
もっとやばいエピソードがありそうだ。
きちんと編...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年06月21日
やくざに絡まれたり、某国首相のサポートだったり、そんな対応があったのですね。しかしながら、本書で著者が悩んでいるのは、自分がやっていることが倫理的に正しいことなのか、そして、そのような仕事に携わっているにもかかわらず社内ではくさいものに蓋ということで、存在すらしていることが公になっていないという理不...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月24日
パソコン本体とハードディスクに保存されている録画データは紐づけされる形で鍵がかかっており、ハードディスクを交換すると、その紐づけが解かれてしまい実は鍵は解除できなくなる。修理が技術的に無理にもかかわらず、感情的過剰なクレームを連呼する。目を血走らせ今にも斬りかからんばかりのクライアント。政治家、官僚...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年05月10日
顧客対応。サービス業にいれば避けては通れない仕事である。
しかし顧客は選べないため、色んな人がやってくる。そしてときにはこちらの想定の斜め上、いや存在する次元が違うのではないかというくらい理解を超えた要求をしてくる顧客も、まれにいる。
自社パソコンに関するサービスにおいてそんな「ヤバい」顧客対応を...続きを読む
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