60年代ポップ少年

60年代ポップ少年

1,628円 (税込)

8pt

4.5

ポップ史観で60年代を辿る自伝的エッセイ。

1960年、12歳。坂本九の「悲しき60才」でポップスに目覚めた亀和田少年は、ビートルズの登場で、それまで全盛だった和製ポップスが懐メロ化してしまったと嘆く。渋谷道玄坂で、毎月1がつく日に開催され、プロ作家も参加したSF好きの「一の日会」に通い、東京オリンピック開会式の日は、お祭り騒ぎに興味がなくて、ひとり千鳥ヶ淵でボートを漕いだ。吉祥寺の私大で右翼学生と渡り合い、デモで別セクトにいた美少女に恋をする。そして、童貞少年が夢中になった吉行淳之介の性小説、新宿のジャズ喫茶、映画館など、多感な少年時代をポップに生きた著者の痛快ネタ満載。「ビートルズとバリケードが俺の青春だ」なんて嘘っぱちだ。卓越した記憶力で、既成の60年代史観をくつがえす、名コラムニストの会心の作。

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60年代ポップ少年 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    亀和田さんという人を私はよく知らないけれど、
    パラパラ見て文章が良いなと読んでみた。
    ビートルズとも五輪とも無関係だった少年が夢中になっていたもの。
    プレスリーとビートルズの狭間で生まれた甘い和製ポップス、
    ジャズ喫茶、SFファンとの会合、サブカルチャー、学生運動、その中での恋。
    一般的な60年代モ

    0
    2017年08月01日

    Posted by ブクログ

    小説というよりはエッセイ。私より10才年上の作者の12才から22才まで1960年代のことが書かれている。へそ曲がりでみんなが絶賛するものにはそっぽを向くところが私とよく似ている。ゲバ棒振るっていた人たちが必ずしも正義とか政治的目的を持っていたわけじゃないんだと教えられた。

    0
    2017年01月11日

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