ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記５

浜松春日 / 飯沼俊規

ネットで大人気の異世界自衛隊ファンタジー小説、待望の第５弾！ 原油を見つけたものの、精製の問題に突き当たった自衛隊。それを解決するために、久世達は“深淵の森”にいる大賢者のもとへ向かった。その道中、偶然立ち寄った都市国家アルナイルで、奴隷剣闘士エラン率いるカルバハル剣闘団の面々と知り合う。彼らは次の一戦に勝てば晴れて自由の身になれるというが、そこにはアルナイル最高評議会長ベニカの無慈悲な罠が待ち受けていた――

• カテゴリ: ライトノベル
• ジャンル: 男性向けライトノベル
• 出版社: アルファポリス
• 掲載誌・レーベル: アルファポリス
• ページ数: 320ページ
• 電子版発売日: 2016年10月28日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 6MB

[ASTRAYM3C · ★★★★☆]

幾ら何でも『一方的』過ぎる

今回の物語で『ヒュムナ』が久世に接触していた事が明らかに・・・・・
しかし、久世が「どういうこと」かもわからないまま勝手に『契約』し1巻の『暴走召喚』につながると・・・・・
「運命」や「必然」でひた隠ししているけどウェブ版を見ても書籍版を見ても、「私怨晴らし」もしくは「復讐」にしか見えず『守る為の隊員』になりたかった久世の想いを利用しているようにも見えます。幕間等の形で父親との決別の『理由』が明らかにならなければとんでもない『嫌な人間』と見られてもおかしくないと・・・・・
そして、久世は『守りたい』からとはいえヒュムナに一方的に押し付けられ『守る』事の意味を確立できないまま上や一部の関係者にがんじがらめになって『可哀想な人』になってしまったとしか言いようが無いものなり、まるで『弱者は強者に寄生するんだ』（フルメタル・パニック　ガウルンより）という台詞のように利用されて一層不憫に見えました。本当に自衛隊の面々は救われるんでしょうか・・・・・