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Posted by ブクログ 2023年12月02日
20世紀初めのこの小説が、これほどまでに面白いとは思わなかった!
ホフマンやポーの流れを汲んだウイーンの作家グスタフ・マイリンクが1915年に発表した幻想文学の傑作「ゴーレム」。とんでもなく私好みではないか!世紀末から精神世界にのめり込み表現主義が進む当時のウイーンの香り漂うカバラ、錬金術、占星術、...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月08日
プラハのユダヤ人街に暮らす宝石細工師
アタナージウスの部屋を奇妙な客が訪れ、
表紙が金属で出来た本を差し出して姿を消す。
それを補修すればいいのだろうと考える
アタナージウスだったが、やって来たのは
三十三年毎に街に現れるゴーレムらしい……。
ゴーレム(golem)はユダヤ教の伝承に登場する
自力...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月25日
その象徴表現がわかった/わからなかったで片づけてしまうのは惜しい、小説としても豊かな膨らみがある思弁小説。
小道具やモチーフが輝いている。
語り手の意識はほぼ常に昏迷状態だが、混乱が極まる個所が幾つかあり、その筆致が凄まじい。
神秘主義のごちゃまぜという感じ。
特にゴーレム伝説よりはドッペルゲンガ...続きを読む
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