愛の実験【電子限定かきおろし付】

kanipan

「僕、由一の事好きなんだけどさ」「はぁ…、…ん？ ん!?」
「休学の前に言っときたかったんだ。気持ち悪いかな。ごめんね」
幼馴染の千紘に、あまりにあっさり、唐突に告白された由一。しかも休学、って…どうなってんだ!? けれど由一は気づき始める。千紘に増える傷、不安定な心、自分を傷つけるような本音を叫ぶ千紘に……酷く欲情する自分に。未熟で若くて不器用で、だからとってもミダラでほほえましい。幼馴染同士の、人生で一番大事な恋の物語。《電子限定の描き下ろしページも追加収録！》

• カテゴリ: BL
• ジャンル: BLマンガ
• 出版社: リブレ
• 掲載誌・レーベル: ビーボーイコミックスデラックス
• ページ数: 200ページ
• 電子版発売日: 2015年10月09日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 64MB

[ブクログ · ★★★★★]

素敵すぎた……。なんだろう、BLなんだけど、今までのBLとはなんだか違うというか…。。とにかく可愛くて、切なくて、痛くて、甘かった…。。。いろんな人に読んで欲しい。この独特のコマ割りとか、センスをとっても感じる。

[ブクログ · ★★★★★]

ピクシブ掲載時より拝読していた作品が書籍化して手に取れる喜びを噛み締めつつ発売日に購入。
肉親から傷つけられても笑顔を失わない千紘の姿を見ていても、助けを求められるまで何もできない由一の姿はもどかしさで思わず息苦しくなった。大きく衝突したことのない幼馴染みの二人が胸の内側に燻っていた感情を吐露し、また新たな関係を結ぶ夏の嵐が特に好きだった。愛の実験はお話としてもすこぶる好きだが、コマの見せ方が著者特有で写真を切り取ったような、みずみずしく印象的なものが多い。お話だけでなくひとつひとつ丁寧に描かれているコマにも注目しながら読んだ。続編があるのならば、千紘や由一と仲良くしていた各々の友人たちのお話も読んでみたいなぁ。
※ピクシブの方にて、著者さんがサンプルを多めに公開しているので、購買を迷われている方がいましたら御一読を是非。

[ブクログ · ★★★★☆]

友達が少ない図書当番の眼鏡×人当たりが良く友達は多いが一線引いている子。幼馴染の中学生時代をメインに大学まで。

虐待描写があります。元々愛情深い人のようですが、精神面が子持ちとの再婚に向かなかっただろうことと、父子が純粋故に少し無神経だったのかも知れないなと感じます。
根は素敵な女性です。一時は幸せだったとも窺えます。双方に最善の道だったと思いますが、だからこそ寂しくもあります。幸せになって欲しい。
二人とも大人びた口調になることがあるので中学生と忘れがちのまま読んでました。そして割りとずっとイチャイチャしてる……関係に慣れて加速するむっつり。kanipanさんの描かれる助平は日常とのギャップが可愛い。
大学生編では鴨野くんの唐突な登場にはらはらさせられたのですが、with可愛いが狙いだけっぽいところが何か、もう少し彼を知りたさありました。視点的にこいつはifの影？ とすら思ったのですが、友人としてラストコマは普通に可哀想ですね。好き。
あ、思うに、傷があるうちは人間関係で引いていた一線がその治りとともに緩んでる千紘は比較的パーソナルスペースが近くても気づくまでが鈍いということ……？ ノーコンくんといい、他の人との関係も前後で変わっていることを指す回だったのかな。(もしや由一がいなければモテるのかもしれない)

[ブクログ · ★★★★☆]

不器用な2人が手探りで寄り添うような愛の話。とても、良かった…。pixivすごいな。由一は千紘の事情を知りながら、直接的な助けにはなれなかったけれど、気の利いたことは言えなくても些細で不器用な優しさは千紘の支えだったと思う。言ってくれるのを待つしかできなかった由一が、自分から「一緒にいたい」と言いに行くのが、最初の千紘の告白への答えのようでよかった。