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君が好きになったのは、――本当に<私>?気鋭青山景、待望の最新作だから書かなくてはならない。知るために。夜行列車で’過去’を書き続ける小説家浜崎正。大学時代に出会った<町田ミカ>は、映画のヒロイン桐島すみれにそっくりで......。現実なのか、夢なのか。『CONTINUE』での連載を経て、遂に待望の単行本化。交錯する過去と現在夜行列車が向かうのは、どんな未来か。
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Posted by ブクログ
付き合っている彼氏や彼女から、自分のことを「好き」と言われた時に、相手の自分への「好きになり方」に違和感を感じることがあるとしたら、それは自分が見て欲しいところを透過され、相手が自分の上に勝手に投影している自分の像のようなものを見ているような感じになる時だろうか? 好きな相手にこそ自分が評価されたいところを評価して欲しいという気持ち、相手に自分の都合のいい相手の像を投影してしまう気持ち。彼女との関係に挫折する主人公の姿を通して、ありのままに相手のことを見るということの難しさという、難しいテーマをとりあげた意欲作。明暗を意識した美しい映像的な画や、キャラクターの微妙な感情が表れた表情に、ついつい読み進むのを止めて一コマに見入ってしまう。
Posted by ブクログ
まちがいなく傑作だとおもう。
一度目、とりあえず読んで流れと構成をつかむ。
二度目、一度目でつかんだ流れ・構成を、世界の階層を意識しながら読み込む。緻密に計算して描かれた世界の重なりに圧倒され、こちら側にもその世界がはみだして、一緒に流れているような変な感覚になる。
すごい。
一見ちょっと変わった構成の、サブカルにありがちな雰囲気青春漫画だ(その部分も楽しめる)けれど、きちんと作者の描画の意図を理解しながら読めれば、ここまで練り込まれたものを1冊の漫画として世に出せた作者に賛辞を贈るしかないのではないだろうか。
きっと20代後半の人間にはドストライク。
何度か読み終わった後、あいだあいだに挟まれる、両面真っ黒の何も描かれていないページがストロボライトのように見えてなんだか哀しいような変な感覚だった。
その死すら、間テクスト性の実践実験の延長線上なのではと、一瞬よぎってしまうくらいの作品でした。とても残念です。ご冥福をお祈りします。
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