Posted by ブクログ
2020年04月28日
面白い人が面白いと思うことを書けば面白くなる。これほどオリジナリティのある人生を歩んでいる人は中々いない、AV男優エッセイ
●しみけんの半生とAV男優として働くということ
有名なAV男優、しみけんのエッセイ。彼の半生とAV男優になるまで。知らない世界のことをたくさん知れるので面白い。例えば、AV...続きを読む男優を職として続けられる気概のある人はかなり少ないらいしい。その結果、AV男優で飯を食っている人はイリオモテヤマネコよりも少くなった。AV男優は憧れの職業と思われがちだが、実際は若手不足で離職が多いのである。そのため、実力のある中堅~からベテランが何度も現場をこなさないといけなくなっている。...というように、マクロな業界事業から、細かい現場あるあるまで語られる。AV業界という働き方がまず想像つかなかったから、読んでいて知的好奇心を刺激される
●著者にとって気持ちがいいことが多くの読者にとって気色悪い
読んでいて気分が悪くなった本個人的グランプリNO.1だ。本書は基本的に「しみけんが自分が好きでやっていたことをノリノリで書いていく」というスタイルで書かれているのだが、読んで生理的にものすごく気分が悪くなった。というのも、しみけんはスカ●ロ癖があって、デビュー当時のそのエピソードを語るのである。その興味は幼稚園時代からあったというから、「本物」は実在するのだな、と思わされた。
●しみけんはやっぱり頭のねじ外れてる。ブチ抜いてるなぁ
しみけんがはあちゅう氏との結婚を発表した際、第三者からの名誉棄損行為があり、はあちゅうとしみけんは法的措置を取ると言っていた。はあちゅうは炎上で金を稼ぐのが上手なので人から恨まれるのも自然なことだなぁと思っていたが、しみけんも天然で反社会性を抱えているのだなと分かった。若いころ、浮気をしまくって家の壁を破壊されるほど恨まれることがあったとか(心当たりがありすぎて誰がやったのか分からないのには笑ったけど)。学生時代、前の席の女子生徒に向かって射精を行い、スカートにたぐりつけたとか..。普通に性犯罪行為である。これらの事実を嬉々として書いている感じがイッっちゃているなぁ、という感じがする。AV男優として突き抜けるにはプラスなのだろうが...